|
「平均」と言うことばがありますが、このことばにネガティブなイメージを持ってしまったディスレクシアな小5むすこです。
先生からのGoogleClassroomの掲示板で、漢字テストの「平均点」、家庭科のテストの「平均点」。。。とよく書きこんでくるもんで、それで「平均」とは、テストで使うもののイメージが付いてしまったようです。
そんなイメージを少しでも取ってあげようと思って、「平均ってさ、真ん中の事だよ」と始めて、「だってさ、100m走の平均タイムとか、5年生の平均身長っていうじゃん。 5年生の身長を全部足して全員の人数のわり算をするんだよ。」と言うと、
「じゃあ、うちの家族もおとうちゃんと、おかあちゃんと、いもうととぼくの身長全部足して4人で割ればいいんだ!」
「そうじゃ」
イメージに変換してはじめて理解が進むむすこの特徴を感じました。
イメージで考える特徴
いくら、ことばの勉強をしたって頭の中ではイメージで考えていることがありありなむすこ。
毎秒何コマで頭の中で考えているかはわかりませんが、以前から絵を描くように文字を覚えているようす。このせいで、ただ単に線や点からなることばの練習だけをしても忘れてしまうのだと思います。
そこで今では、ことばの習得の為に自分で必死に読み上げて、2.3回書いてみて自分の持つイメージとことばを一致させています。
ですので、「経験」したことが無いとわからなくなるのはこの事から言えると言うことです。
昔話の読解なんか最悪です。
去年国語で習った「ごんぎつね」では、昔のことば遣い、情景、農民のくらし、、、この話はぼく自身も昔のくらしを知る上でも、こども起こす行動のような「ごん」のキャラクターがと行く末に涙してしまうとても良い昔話だと思います。
ただ、むすこのようなディスレクシア少年には教科書の文章を読んでも「経験」の無い事で頭に情景を浮かべることが出来ず、挿絵を見ても何が何だかわからず、全く理解はできなく、読み始めるだけで過呼吸を起こしていました。
これはまずいと思って、読み上げ教科書を使っても、ぼくが読み上げてもだめ。
最終的には、NHK for schoolの「おはなしのくに」の動画を見せてやっと内容を理解してくれたと言う具合です。
教科書の文章は読まなかっですが、読めないくせにごんぎつねの読解テストは悪くはありませんでした。
まさに「百聞は一見に如かず」です。
ことばを避けた思考
ぼくが物事を考える時には、いかに人に伝える時にはどうするか?と考え、自分が理解・認知していることばで文章を作り上げるように考えながら作っていきます。
むすこが物事を考えている時は、ことばというものはそもそも考えないで、イメージを紙芝居のようにめくりながら考えているように見えます。
更に、むすこが発言する時に「えーっと、えーっと」と言ってしまうのは、その紙芝居の物語用のストーリーボードを描きながら又は頭のどこかから持ってこようとしている時のようなのだと見ています。
この事は、物事の理屈で説明されると良い成績を取れることに言えます。例えば、4年生の頃の社会。
「水のゆくえ」の単元。雨が降って上水になり下水として処理されるまでの流れです。
この時は、ストーリーと写真や上下水道局の人の話を組み合わせて水はどうやって蛇口からでてくるかとの理屈を説明していくれたおかげで、自分の中で水のゆくえの一連の流れのイメージが完成し、画を描けるほどハマっていて、一気に社会が好きになった経緯があります。
逆に、5年生になってからすぐに世界の気候のグラフや地図をパラパラと見せられて覚えろと言われても、元々細かく文字や図を見ることが苦手な特性なので、似たような気候グラフや行った事も無い国を映像で見せる事も無しに覚えることは今のところは難しくなってしまいました。
そんな訳で、たった1年で社会は嫌いな科目になってしまいました。
但し将来、知見が増え何かのきっかけで自然と覚えるかもしれません。
こういったイメージは、自分で意識しているかというと全くそうではないと思います。
イメージはその瞬間瞬間流れるのが速いので、動画を見ている時のように流れていきます。そしてイメージで思考している時に、余計なものが入ってくるとそっちの方に移り変わってしまう危険性があります。これは、他からの刺激があった場合に余所見が多いのはこんなところにある可能性があります。
但し、ことばで聞いたことをいちいちイメージに変えていくことができるのであれば、捉えている思考を全体で把握することができ、理解も完璧に近いものができると良い点もあると思います。
本を文字を追って読むことより、耳で聞くオーディオブックの方が向いていると言う方は、その本への深い洞察力進むことはないでしょうか?
まとめ
イメージや画を描くように字を覚えていくむすこの特性について記述してみました。
これまでの、むすこの「えーっと、えーっと」とことばを考える癖を見直してみると、頭にイメージはあるけど、ことばにするのが難しい!と言う特性があるように思います。
逆に、理解が難しいことをイメージ沸くような説明や画像を見ると合点がいくようなところがあるのでこれによって説明が付くのではないでしょうか。
ただし、まだ小学生と言う事で語彙力もありませんし、知らないことがたくさんです。
イメージを自分で作って理解していくのには限界があります。
それを補って、丁寧に説明してあげるような癖をぼくもしていこうと思います。
コメント