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「支援級は無くす方向ですからね。」
この間、心理士先生と話をしていて、すっかり忘れていた話を久しぶりに聞きました。
忘れていたので、思わず「え?」と答えを返してしまいました。
そう言えば、乱暴な言い方ですが1年ぐらい前に連合国(和名 国連:United Nations)の「障害者権利条約」を締結しているなら「みんな等しく普通学級に進んで、インクルーシブな教育をせい!」と勧告を発表されてしまったことからなのでしょう。
その勧告と言うのは、当時文科省が各自治体の教育委員会に送った「通知」がきっかけとなったものですが、そもそも普通級と特別支援の分離教育をやめろと言うUnited Nationsの考えと、「選択」制にしているから良いんだと言う言い分を通してしている考え方や感覚に齟齬が生じていたのでははないかと考えるのであります。
当時の文科省も「急にそんな勧告をくらってもなー」と前述の通知は撤回しません。と言ってたそうであります。
ところが、あれから約1年、急に「支援級を無くす方向」と言う話を聞いて「これはひょっとして水面下では進んでいるのではないか?」と勘ぐってしまったのであります。
「ただしね。自治体の体制もありますからねー」と条件付きです。
そんな話ですが、やるとなったら意外に早いと思います。
そもそも、このUnited Nationsの「勧告」の根拠は「障害者権利条約」に良く書いてあります。
しかし、24条(教育)に当事者の保護者的には非常に理想的な条文が記されていて、現状「どこの世界の話じゃろ?」と思ってしまいます。
ただし、通常学級に全ての人がアクセスするべきと権利を保障しながらも、本人及び保護者が選択肢として、必要な支援を受けられ、合理的配慮が提供されることはもちろんの事とあります。
「障害者権利条約」の外務省リンクはこちらです。
条文の和訳は縦書きで読みづらい方は、下段にパンフレットがあります。パンフは横書きですので幾分読みやすいと思います。
支援級。本当はどんな気持ちで通ってるのだろうか・・・?
ぼくのむすこは「特別支援教室」週一で通っています。
本人は授業で疲れて沸騰している脳のカームダウンにいけて良い息抜きになっています。
担当の先生も週一でむすこと対面して良い点・悪い点を専門家なりに見つけてうまく遊んで(笑)くれています。
今のところ支援教室との関係は、良い感じに見えます。
それでも、実は本人の本心が見えないと言うのが本当のところです。
今の日本の支援級の制度として、通常学級についていけなければ支援教室、支援学級、更に支援学校というのが設置されています。
上述の選択制という体のいいことばで言われていますが、実際は通常学級から追いやられて「支援教室」でなんとか踏ん張って在籍しているんだなと思うのが本当の気持ちです。
かと言って、専科を取っている中学校ですので、合理的配慮だって教員によって温度差があるのは正直なところ。
今、中1のむすこは反抗期、思春期の傾向がmax状態です。
基本不機嫌(笑)
ともだち大好き、みんなと体を動かすことが大好きなむすこです。
親兄弟よりも、ともだちとの交流で自分を保っているところもあるように思います。
そんなむすこですが、週一ですがよく支援級に通ってくれていると思います。
本人は「来年も支援級いいよ、行くよ。」と言ってくれましたが、本心はどうなんだろ?
成績は数値が出て具体的に測る事ができるけど、支援には数値が無い。
誰も正解がわからないこの世界。
ぼくはむすこの笑顔を少しでも導きだせればなと考えています。
きみは十分がんばってるよ。
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