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小5ディスレクシアなむすこは、いつもこのブログで記述しているように、ごちゃごちゃした文字や数字が苦手です。よく言われる文字が揺れるとかそんな事はないそうですが、ひと塊になってしまうそうです。
それと同時に、目に突き刺さるような感じのものが苦手だと自分でも言っております。
例えば、マンガとか定規の目盛り等です、この間は実はマインクラフトのブロックも苦手だと言っていました。
じゃあ、何なら良いのか?と分析しようと思うのですが、あまりにも突飛な事を言い出すので型にはめるのは難しいです。なので、もう何となくこんなのが苦手なんだろうと言うことだけ覚えておこうと思います。
そんな苦手なものに、計算の問題のひっ算がありました。
2桁ぐらいだったら良いのですが、小数点がついたり、3桁以上になると見づらさが増すようです。
また、形や図形の問題も苦手です。平行四辺形だかひし形だか区別が付かない時もありましたし、立方体なんて何が何だかよく分からなくなっていました。
図形を外から見るのは辛くて苦手なようです。
そんな辛さを見て、ぼくの方でも数のイメージを付けばいくぶん楽になるかもしれないとブロック使って教えたこともありましたが、あんまりうまくいきませんでした。
マインクラフトのブロックが苦手なんだから、実際のブロックだっていい思いはしないはずでしょう。
今は少しよくなってるみたいですが。。。。。
一時期は「ディスカリキュア」(算数障害)も入ってるじゃないか?と思ったのですが、数のイメージをつけるのに概念的(ブロック等を使って視覚的に育てること)なものでやっても仕方ないなら他に抱えている問題があるんじゃないか?と思って考えてやってみた事を記述してみたいと思います。
九九を覚えさせて思ったこと
去年の夏頃から、九九を覚えさせることをしていました。
そしたら、あの九九を覚えさせることによって「計算問題が楽になった」と言っていました。
「あたりまえじゃん」と思ったのですが、、、、
「いや、まてよ。。。これって丸暗記じゃん。それで楽にできるようになったのか?」
そうなんです、九九の暗記は数の概念を理解することもなんもないのです。
「いやいや、九九って言うのはね。。。」と勉強ができる人に言われそうですが、大体の小学生なんて数のイメージを持たずに九九を覚えるのです。だって、うちの小2むすめ(8歳)がやってるんですよ。
「計算問題をやるのに、ディスレクシアのせいで数字を一個づつ見るのが苦手なら、結論ありきで答えを導く方法で答えから式に結び付ければ、数字が見えてくるんじゃないか???」
そこで、むすこが九九が覚えて「計算問題が楽になった」と言う事を思い出しました。
要するに、九九を暗記したことによって、自動的に答えが出てくるようになったと言う事なのかもしれません。
という事は、数の概念を高々11歳の少年の脳みそに無理やり掴ませるのがだめなら、もう少し成長してからつかめればそれで良いから、今は算数の問題をパッと見て答えが思い浮かぶようにすればいいんじゃないか?とそう考えるようになりました。
自信のなさの裏返し
学校で購入している、主に宿題で使う「計算ドリル」ですが、これをやることが辛いむすこ。
同じような計算問題が20個も並んでいると、発狂したように嫌がります。
「ぼくは3問か5問やるから、後はおとうちゃんやって!あと、ひっ算の式をノートに書いて!!」
なんで、ぼくが小5の計算を問題をやらないといけないのか!? と言いたくなります。
しかも、ぼくがやってもたまに間違えちゃうし。。。
むすこはLDのくせに、全部問題をやらないければいけないと思うまじめな性分に加えて、確実に間違いないように答えを出したいのです。
じゃあ、なんで時間を掛けてでも全部自分でやらないのでしょう?
その答えがわかりました。
低学年時は、指折り計算をしていました。
指折り計算は、自信のなさの裏返しです。数の概念が出来てない割に間違いを許さないので、指を折って数を確かめながらやりたいのです。
この間、聞いて見ました。
「そう言えばさー、最近、指折って計算しなくなったね。別にやって良いんだよ。」
「頭の中で、指を折って計算してるよ」
マジか・・・・
彼にとって、確実に計算する方法はそれだったのです。
頭のなかであろうと指折り計算していると、たくさん計算問題があると、追いつきませんし、疲れます。
そして、いくら時間があっても足りないと考えてしまい、発狂したように嫌がるのです。
これでは、やる気が無くなるんでしょう。
ぼくがやらせた方法
じゃあ、頭の中の指折り計算の他にむすこがやる気を取り戻す方法は無いか考えてみました。
今は数の概念なんか理解できるわけないし、全体イメージから物事を見てしまうディスレクシア特性の子に、ぼくがやらせた方法はこんな方法です。
「答えを教える」→「解答を見て問題をやる」
最初は算数の問題でぼくが答えを教えながら記入させていました。
当初は、よく聞いていて答えを書き込むうちに答えが式に一致するようにがんばっていました。
ところが、ぼくもひと言ふた言、言いたくなってしまいます。これでは、余計な情報がはいってしまうし、なんか教えないといけないと気が済まない、おとなの自己満足が先に立って、返ってむすこのやる気を削ぐ原因になってしまいます。
そこで、「まじめな性格」と言うのを信じて、
「もう答え見てやっていいよ」と言いました。
それで、何をして良いのかわからない問題だったら、サッと答えを見て書いています。
これがよかったのか、算数ドリルに安心感が出たようで、できそうな問題は自分でチャレンジして、分からない問題は答えを見ながら考えながらやっているようです。
九九で絶対やってはいけなかったこと(うちのむすこの場合)
学校で九九をランダムに式を並べた問題をわざわざ見つけてきて、宿題にしてくる教師がいます。(特にむすめの担任)
むすめは、出来ない訳ではないです。わかりきった事を何度も出すんじゃないとめんどくさがっています。小2時代むすこにもランダムや逆に並べた、九九問題の宿題がありました。
学校としては、九九を覚えた(または覚え掛けの)子に、ランダム九九をやらせることによって、九九の習熟度を測りたいと思っていたのでしょうが、人によっては、間違いを誘発させるトラップのようになります。
それに、間違って覚えてしまう原因になるでしょう。
当時、むすこは九九は覚えが早かったのですが、ディスレクシアで数字を見るのが辛かったのか、聞いたことばで覚えた方が早いと考えフレーズで覚えてしまっていました。そのため、九九を1の頭から言わないと計算ができませんでした。
その事を当時「最初から言うの大変でしょ、途中から言えるようにしないと」とむすこを咎めたこともありました。
そう言って、小学校のやり方のようにランダム九九暗記を推奨しましたが、逆に彼の頭に悪影響があったようです。
せっかく順番で九九をフレーズで覚えたのにペースが乱されて、しかもディスレクシアの特性がでてしまい数字とも一致しなくなりました。
九九をフレーズで暗記したのは、むすこのひとつのやり方で、親や学校がガタガタいう問題ではなく、あんな目に刺さりそうな数字を読むのが辛くてさっさと覚えてしまおうと言う、彼なりのやり方だったのです。
あの時「それでいいんだよ、よく覚えられてえらいね」と言ってあげてればちょっと違うことになってたかもしれません。
咎めるようなことを言ってしまったので、自分を否定され、自信を無くして、勉強が大嫌いになりました。たとえ、九九をなぞるように覚えてしまったとしても、年月が経つにつれて色々な問題をやっていくうちに、フレーズで覚えた九九がもっと早いうちに、数字と音声が一致してきて、バラバラに理解が進むことも有りえたかもしれません。
事実、小5になって九九を再勉強して、不思議な事に彼はすぐにバラバラにランダムでも言えるようになりました。楽勝です。
様々な算数の問題やマクドナルドでお金を払ったりの日常の生活直面して利用せざるを得ない状態が今だからなのです。
ディスレクシアと知らない、小3の時に「百マス計算」をやらせて「もう勘弁して」と涙目になった、本当の意味が今になってわかってきたような気がします。
まとめ
色々実証実験を家庭内でやっていますが、今むすこは気持ちが安定しています。
学習の結果は良いものになるかはわかりませんが、むすこが自分で方法を見つけて、学校や家庭でお手伝いをする形で、しばらくはやってみようと思います。
だからと言って、ディスレクシアなむすこ。
算数の「文章問題」が適切なのかはよく判断をしないといけません。
確かに、文章問題3問の宿題の時は、「今日は少ないから楽勝!」と言ってイキイキと宿題をこなします。
小学生の文章問題程度の文量なら読んで理解してくれるようになりました。
とは言っても、勝手に理解をしていることもあります。
文章題への対応はまだまだこれからです。
それに、いつの時代だよ!というような古いドリルのコピーを学校から宿題に出してくることもあります。
それはやめて欲しい、むすこの時代に合わないことばがあると、問題を考える以前の問題になります。
これは、むすめの方も同じです。
「カセットテープ録音時間の問題」の問題なんか持たせるんじゃない!
「カセットテープ?に録音?って何?」って聞かれたぞ。
うちのむすことむすめ、両方ともたくさんの計算問題を嫌がりますが、二人の特性は全く違います。
むすめはwiscで言うと「知覚推理」指数から50以上低い「処理速度」指数の問題。
むすこは確実に答えを導きたい気持ちとディスレクシアで数字を見るのが苦手と言う相反する問題。
同じに考えてはいけません。兄妹でも全く違うのです。
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