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【触るグリフ日本語】50音から、一歩づつきちんとやる事が大事。

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小6むすこ。いよいよ本命。

「触るグリフ 日本語」(仮名と漢字と短文の触るグリフ(標準タイプ)を始めました。

英語もやっていますが、他の宿題もあるしたくさん詰め込めれば良いってもんじゃないし、本人も辛そうなので、英語と日本語を交互にやっていこうと言う事にしました。

もし、余力が出来た時はその時です。

まだまだ始めたばかり。音読中心に取り組んでいます。

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読字の大変さ

以前にも記述しましたが、

むすこは、小さい頃から本(絵本)が好きな子でした。

ショッピングモールに行くと「ご本屋さんとおもちゃ屋さんに行く」と言う子でした。

そんな事を小さいむすこに言われてしまうと、「あ~この子は、本が好きなんだな」と錯覚をしてしまいます。

絵本の頃はよく本をめくっていました。

ところが、年齢が上がって、図鑑、マンガ、挿絵程度の本、、、と文字が主体の本になって行くと、買ってあげても本を開くことがなくなりました。

大好きだった恐竜の図鑑、買って欲しいと言われたコロコロコミック。。。全くめくることなく。折り目もつかずに本棚にかざってあるだけになりました。

「読んであげようか?」と言っても

「いい!」と拒否しました。

思い出すと、小さい頃の過去の絵本は、画を見て喜んでいたのでしょう。

図鑑、マンガ等は、文字とゴチャゴチャしている画や文字を見るとチクチクして嫌だと言っていました。

ぼくには、学習障害とかLDの知識は無い頃です。

文字を読むのが大変だと言う事に気付くのはそれから、3年以上あとの話です。

小学校に入って、教科書をスラスラ読んでいました。

「文字を読むの、それ程大変じゃないじゃん」と思っていたのですが、

全く教科書を見ずにそらんじている事が多くありました。

丸暗記をしていたのです。

低学年の頃はそれが通用しましたが、中学年になると難しいです。

他の事で気付いたというのもありましたが、学習障害で読みが大変だと言う事に気付いたのは3年生の年末頃でした。

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覚えていないことばは逐次読み

教科書の文章や文字が高度になるにつれ、覚えきれなくなったことばがたくさん出てきます。

それで、文字を区切って読む、逐次読みが増えてきました。

特に、拗音(小さい「ゃ」等)、促音(小さい「っ」等)とカタカナです。

逐次読みだから、読んでいても拗音等になりません。

しかも、丸暗記の弊害で、ことばの意味や感覚がわかっていません。

いわゆる、語彙力不足ってやつです。

3年生の時にWISC検査をしても、語彙が不足していて、先生が何を問いているのかわからないものもあったそうです。

それで判定は境界知能。。。初の検査テストで緊張していたのもありますが、愕然としました。

そこから、STさんのことばの個別指導に通いました。

彼にとって、個別指導は衝撃だったらしく、ひとつとしては自分の語彙力の無さに気付かされたようです。(当時は幼児レベル)

ともだちは多い方ですが、そこでの会話でも、話がかみ合わないこともあることでしょう。

個別指導は遠くまで行くので、遊び時間が削られ、嫌がる事もありますが、2年以上通っていて自分の身になっていると実感しているようです。

嫌だけどまじめに通い取り組んでいます。

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丸暗記の弊害

丸暗記の弊害は、算数にもあります。

例えば「九九」です。

うちの場合は「九九」はきれいにそらんじることが2年生の時はできました。

でも、そこに意味が抜けていました。

「九九を覚えて来なさい、テストします。」と先生が言うとバトル好きな男子は一生懸命覚えてきます。

でも、中にはフレーズとして覚えてしまっていて、意味が抜けてしまっている子もいます。

それがうちのむすこでした。

勉強なので、ある程度暗記は必要でしょう。

でもそれは課題の処理を自動化するために役立てるもので、そらんじるためのものでは無いのです。

各単元を一斉教育をすることの弊害はここにあると言う事なんだと思います。

覚えていても、ツールとして使えなければ意味が無いのです。

小学生なので、それに気づかせるのも大変です。

それにも苦労しましたし、本人はもっと大変だったと思います。

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むすこが「触るグリフ 日本語」を始めて感じた事

触るグリフ 国語

最初は、「ひらがな50音」の読みから始めました。

拗音、撥音のシートも逐次読みすることなく、基礎的な読みの自動化ができていました。

今となっては簡単過ぎるから飛ばしてしまおうかなとは思わずに最初から順番に取り組んでいます。

ちょっと脳科学的な見方ですが、文字を触りながら音読することによって、右脳に記憶している文字の感覚と、触る事によって運動神経を通じて、左脳での文字中枢神経が一致できるような効果を期待しています。

言語中枢を刺激して、眼や頭で感じ、見た事を言語化して、文が読めるようになることを目的にしています。

最初の50音といえども、十分文字の想起に役に立っているとぼくは思っています。

今はそれの助走練習です。

ひとつひとつ、一歩ずつ取り組んでいこうと考えています。

それで、来る中学生で出現する文章問題がきちんと「読める」ようにしていけばうれしいです。

子供のディスレクシア(読み書きの学習障害)について - ディスレクシア(読み書き障害)の触読版学習|触るグリフ
【記事執筆者】 サワルグリフ代表 言語聴覚士 宮崎圭佑 学習障害(ディスレクシア,算数障害) への触覚学習利用を専門としています。【経歴】京都大学大学院 人間健康科学系専攻 脳機能リハビリテーション科学分野卒業,一般医

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