小5ディスレクシアむすこ。とうとう「フットボールアカデミー」全6巻読破しました!
クラスで「読書キャンペーン」と言うものを始めたのですが、最後に先生から賞状をもらえると聞いて「読書がんばる!」と読み始めたひとつです。
そんなきっかけで本当に、内容は理解できているかは置いといて、毎日毎日3ページぐらいずつ読み進めました。
全6巻もある長い本を読んだ事なんて、ぼくも小学校にあったかな。。。。?
あまり記憶がありません。
大嫌いな本をここまで読んでくれたなんて本当にがんばりました。
読まないから本を与えてしまったこと
この「フットボールアカデミー」と言う本ですが、購入したのはむすこが小3の頃。
ちょうど、2年ぐらい前に妻が揃えてくれました。
題名の通りサッカー少年の話しで、妻がサッカー好きなむすこに
「これなら本を読むきっかけになるだろう」と言う思いで揃えてくれました。
ところが、購入してもこの本にも見向きもしないむすこ。
そのうち、ディスレクシアとわかり「読めないなら無理しなくてもいい」と言う方針変更から、本棚にそのまま飾ったままとなりました。
ディスレクシアと分からなかったとは言え、むすこはどう思っていたでしょうか?
想像もつきません。
根はまじめな子なので、「おかあちゃんが買ってくれたんだから読まなきゃ」と読めない自分を追い込んでいたかもしれません。
それとも、「読めないのに、何で本なんか買って来るんだ!」と反発の気持ちも持っていたかもしれません。
いずれにしても、本当に悪い事をしたと思っています。
ディスレクシア等の学習障害は早期に親なりが気付いてあげて、それに応じたフォローをしてあげないと可哀そうだと言う例だと思います。
本は処分しようと思っていました。
2年ぐらい放置してあった本でしたので、6巻もあるので幅も取りますしぼくが少し読んで処分しようと考えていたところでした。
今年になってから「クラスで読書キャンペーンがあるからこれ読む」と言って来た時は、果たして本当に読めるかどうか不安でしたが、1年掛かっても、小学校卒業まで掛かってもいいのでゆっくり意味がとれなくてもいいので、文字を追っていこうと言って読ませました。
ところが、本当に全部きちんと読めたかどうかはわかりませんが、3か月ぐらいで読破してしまいました。
自分から内容を教えてくれますので、多少は話の内容がわかっていたようです。
サッカーと言う身近な話題でしたので、カタカナの専門用語も読めなくなった時「こう読むんだよ」と言うと「あ!そうかわかった、知ってるこの間やったよ!!」と実際にプレイ中に「聞いたことば」と「表記されたことば」が一致させることも容易だったようです。
特に、自分と同じ、読み障害ディスレクシアの子の話の時には本に入り込みが半端でなく、自分の事のように泣き出していたことが大変印象的でした。
「本読めることって、良い事だね!」と調子よく言っていました。
本当にそう思っているかもしれません。
ただ、夏休みの「読書感想文すいすいシート」には、
「フットボールアカデミーで行くの?」と聞いたら。
「いや、違うよ。」
と言われてしまいました。
って事は、まだ他に読まないといけないぞ。他に作戦があるのだろうか?
読字・書字障害を早期発見するために
幼児期にディスレクシアを早期発見できないか?
ぼくは、自分のむすこがそうだと気づかなかったように、幼児期にディスレクシアを早期発見できる方法はわかりません。
特に、保育園に通っているこどもは、文字を読む必要はほとんどありません。
自分の持ち物がわかりやすいように、持ち物に決まった動物等の絵のシールを貼ったりするのがいい例だと思います。
保育園本棚にあるのも、ほとんど絵本です。
絵本は文字数も少ないです、当時のむすこは先生が読み聞かせをしてくれた文章をすっかり覚えてしまって、その通りに口ずさみながらページをめくっていました。
こんな状態ですと、本当に読めていると疑うことは無いと思います。
そこで、「何かおかしい」と思われる子が園でも気付く場合もあると思います、その場合にことばの学習をしていくと小学校に上がった時点で少し緩和されるのではないかな?と思うのであります。
もちろん、その判断は大変重要なことなので、専門家のアドバイスや診断は必要かと思います。
簡単なことばで問いかけるクイズ等はどうかな?
「ひらがな」「カタカナ」「拗音」「撥音」「濁音」「半濁音」
月に1回ぐらい簡単なクイズで良いと思います。
その場合、答えは「絵」や「写真」で見せるのは大事ですが、問題はあくまでことばで問いかけたりすると、ことばの想像力が付いてくると思います。実際、今のむすこがそうです。
みんなで楽しくやれるとことばに対して興味が出て来てくれると小学校に進学しても本人は楽なのではと考えています。
保護者に話をする
中々判断が難しいですが、保護者にアドバイスするのも大変な決断が必要かと思います。
保護者面談でうまく説明できて、併せてwisc等の検査を受ける機会もセットで提案できるシステムであればぼくはみんなこんなに苦労しなくて済むと考えます。
後からディスレクシアの疑いが出ても、検査を受けるのが一苦労ですので、検査を受ける受けないはその保護者の自由として、是非前向きなご家庭には早期に検査が出来る体制があれば良いと思います。
それだけに、今度むすこむすめが通っていた保育園の園長に話をむすこの状況を話に行ってみようと思います。むすめが、花束等を持ってしょっちゅう行ってるようですので一緒に。。。。
小学生は読み書き中心の学習
通常学校では、読み書き中心の学習がほとんどです。
何かと言うとペーパーテストです。
それに先生によっては、漢字の字体や授業態度が成績に加味されます。
文字なんか読めれば良い、テスト内容が理解出来ていれば良いと言う一般的な社会人の感覚が通用しないのが学校です。
きちんと枠内に答えを書けたり、読めていないと劣等生になってしまうのが学校です。
早期の発見により、より本人にあった学習方法を早く見つけ、本人の辛い思いを緩和してあげるのがとても大切だと考えています。
1年生の夏休み中に「読書感想文すいすいシート」をやる際に、本を読めない事に「なんで本を読まないんだ!」とこどもに押し付けるのではなく、何で「読まないのか?」理由を知っているのとでは大きく変わって行くのでは無いでしょうか?
だって、全体の8%もディスレクシアがいるなんて、社会問題にしてもおかしくないと思うんです。
ぼくだって、そうならなかったのが運がよかったとしか思えないのです。
まとめ
むすこが奇跡的に「フットボールアカデミー」6巻を読破したことから、ディスレクシア早期発見について話が飛んでしまいました。
今回の「読書キャンペーン」や「読書感想文すいすいシート」の為に無理に本を読まなくても良いと言っていて、感想文も書けなければ書かなくても良いと言ってあるし、先生にもそう言ってあります。
ただ、むすこが「やりたい!」と言っているので、それなりにアドバイスをして無理なくやってもらっています。
そこで、ここまで「嫌いな」読書をやらないとと自分で思う気持ちになる機会がここに出てきたということであるなら、もう少し「ディスレクシア」と言う事を早期にわかってあげれば、よかったと思うのであります。
そうすれば、「読書なんか嫌い!」「勉強なんか嫌い!」「どうせぼくはバカだから」と言っていることばにもすこしは変化があったかも、そんな気がします。
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