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うちのむすこは本が嫌いです。
というか文字自体が嫌いです。
字は読めない訳ではありません。意味もわかってます。
字がたくさん書いてあると拒否反応を示します。
その時は、親であるぼくか、デイジー教科書のお世話になります。
1、2年生の頃は、ちょっと読みが下手だなと思いましたが、こんなもんかなとスルーしていましたが、3年生の時に学習障害と判明しました。
4年生になって音読の課題が出ています。
本人なりにがんばって声を出して読んでいますが、1年生の頃からあまり進展はありません。
興味あるもので欲しがった本を買ってあげたこともありますが、だめです。
- 教科書(詩や低学年の頃はまだまし)
- 課題図書(無理)
- 地図(興味なし)
- ゲーム攻略本(放置)
- マンガ(絵しか見ない)
- コロコロコミック(おまけだけ)
こんな感じです。
ぼくも、妻も、ついでの下のむすめも本が大好きです。
世の中と言うのは想像がつかないことが起きるものなのですね。
うちには読んでくれるかな?と思って売らないで飾ってある、本や漫画が並んでいます。それも要らないかなー。あ、むすめが読んでるわ。
読み上げがあれば万能と思っていました。でも、それだけではだめなような気がしてきました。
今一度、本読みについて閃いてきましたので、整理してみたいと思います。
本・文章が読めないと言うのはどういう事か
すららをやっていて
すららをやるにつれて、少し高度な課題も出てしました。例えば、国語の文章問題。
たった5行ぐらいの簡単な文章ですが、すららの文章はブラウザ表記のためにLDの子にとっては読みずらい字体が多い。それが難点です。
制作の方では苦労して作っていただいていると思いますが、縦書きのブラウザの表記はずれたりしたり、文字間も気を遣わないものが多い。フォントだって、もちろんUDフォントではない。
システム上の問題は仕方ないです。
だから、ぼくが読んであげてやっと理解をするところです。
ちなみに読んであげればわかってくれます。
教科書の文章
教科書は、UDフォントを使っていて、字間もメリハリがあり、少しは読みやすいのですが、文字を追うのに精いっぱいのようで、1ページ読むだけでヘトヘトになります。
じゃあ、どういう風に見える?
改めて、むすこに字がどんな風に見えるか聞いてみました。
ディスレクシアの方が良く言う、「文字が浮く」「文字が躍る」「文字が回る」「霞む」「白いもやがかかっている」とかそんな事は全く無いとのことです。これは、最初にディスレクシアを疑った時に聞いたことなのですが、その時と答えは同じです。
読めるけど、頭に入ってこない(認識、意味は分かる)
そんな状態のようです。
文章を読めると言う意味
文章と言うのは、字が読めれば良いのではなく、その意味を認識し、理解し、頭の中に残すことの作業だと思います。
それが一つでも欠けても、本が読めない、本が嫌いになることはむすこを見ても明らかです。
彼の場合、最後の頭の中に入れると言う作業が欠けていて、本嫌いどころか、文章を恐れているところまで来ています。
絶対的に阻止したい、2次障害です。
そんなことで、文章問題に取り組むことを促すのはとても苦労します。
本・文章を読む
音読ができるレベルのものだと多少は良いかも
一緒に、文章問題に取り組んでいて気付いたことがあります。
短い文章200文字程度(twitterの半分程度)であれば音読することに気おくれが無く自分から「読む」と言ってくれます。(例えば詩、俳句、短歌も含む)
そして、音読すると頭の中に入っているらしく、文章の内容や問題を出しても答えが出てきます。
やはり、人が読んでくれない場面では、少しでもいいので自分で読める範囲で「音読」をすることが一番の勉強につながるのかと、思ってきました。
上の写真のような長い文章を、一気に読ませるのはだめです。1ページでもだめです。
勉強をしていくことにあたって
音読の効果
20年以上前の話ですが、ぼくも資格試験とか大人になってから勉強しなければいけない時に知り合いから「音読はいいぜ!結構頭にはいるよ」と言われたことがあります。
でも、あの分厚い法律関係のテキストを音読するのは、無理無理無理無理。絶対無理!と思って当時はやりませんでした。
自分がやらなかったことをこどもに押し付けるのは憚れるのですが、学習障害は人によって違いますので、むすこには音読の効果がありそうなので、長い文章を短く分けてやらせてみようと考えております。
学校のペース
6月から休校期間が終わって、学校が恐らく始まると思います。
これから、カリキュラム消化のために、猛スピードで授業が開始されるのは無いかと心配しています。
そんな中、学校で習ってきた文章を短く切って音読させていくとなると、「カメのあゆみ」なってしまうと思います。
そんな時の対処も考えていこうと思います。
まとめ
うちの場合、本好きとか本嫌いとか言うレベルではありませんので、読書を重視したいご家庭では、この話は次元の違う話と思ってください。
うちの場合、LDでありますので、無理に本好きにしようと言うことではなく、「日常生活に困らない程度」と考えています。
短いセンテンスで区切ると、要点等もみえてくるかもしれません。
そんな時はラッキーと言う程度です。
みなさまのお子さんが本が嫌い、でも読ませたいと言う親御さん。発想を変えて本を与えてみるのもいいかもしれません。
例えば、思い切って「絵が無い本」を読ませてみるとか。
その子そのこそれぞれですので、まず向き合ってみて本と付き合うのがよろしいのかと思います。
追記
追記:2020年9月6日
やはり、音読させてもあまり効果が無いことがわかってきました。
音読の宿題がでますが、いちいち字を拾って読むことができないので、周りから聞いた「音」を活用して「暗記」しています。
それにより「文字」や「文章の意味」は全く気にしていません。
とにかく、音読宿題と言う「作業」をこなしている感じです。
ただ、絵と外から聞こえる「ことば」は理解が容易な様子ですので、考え方を変えて朗読やNHK for Schoolのお話動画を活用することにしました。
読み上げ教科書もどれだけの効果があるかわかりません。これからむすこで検証していこうと思います。
追加:2020年11月23日
この2学期で、文を読むことについて、「物語」(特に古いもの)と「論説文」によって読め方が違うと言うのがわかってきました。
「物語」であれば、実感できそうなものならば何とか読み込める。
「論説文」であれば、平易で短いものであれば読み込むが可能。
こんな感じで比較的読めるもの読めないものの区分が出来るようになりました。
これで良いと思います。
将来、携帯電話等契約を結ぶことも出来るでしょうし、車の運転免許の試験等、日常の簡単な文章がわかるようになればぼくはそれで良いと思っています。
それまで、まだまだぼくは死ぬわけにはいかない。
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