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漢字を覚えることと書き順について

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漢字のことばかりで恐縮です。

むすこの小学校でも、この時期は漢字ドリルが終わって総まとめとして漢字プリントを毎日やっているようです。

親が必死になっているのが漢字の勉強をさせることが伝わっているのか、のび太もらってくるような点数はほぼ無くなってきていることが喜ばしい限りです。

ただ、字は相変わらず乱れていて、先生もおまけ点を付けてくれているのも散見されるところです。

先生も相当、配慮してくれてるのかな?と思われます。

それでも、むすこの自信につながればいいなと思っています。

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漢字を覚えること

自分の経験からですが、漢字を一つ覚えるのにどれだけの指導されたか思い出してみました。

  1. へんとつくり
  2. 書き順
  3. 読み方(音読み・訓読み)
  4. 送り仮名
  5. 熟語

これだけの事を一気にやってきた訳です。考えてみるとすごいです。

中でも、よく注意されたのが「書き順」です。

教師からも親からも「きれいな字が書ける(書きなさい)から」と散々うるさく言われてきて、書き順間違えると、漢字そのものが間違いだといまだに「右」「左」の書き順も当時覚えた通りに書いていますし、「棄」なんて字も書き順から覚えました。

でも、字が上手いなんて褒められたことないし、字は下手くそな方だと思ってます。

そんなうるさく言われてきたことがトラウマになっているのか、こどもには書き順は強制したくなく、それより自分の書きやすい順番で書けと言っています。

筆記の時は違う書き順があったりして、よくわかりません。

それに加えて、「書き順なんて本当は何でもいいんだよ」と大学時代に先生から聞いた時はびっくりしました。

そして30年経った今、むすこの漢字のおかげで、そんなことを思い出して、初めて「書き順」の根拠を検索してみました。

むすこの漢字辞典から(使ってないので、いとうつくし)。
書き順は当たり前のように載っています。
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「筆順指導の手びき」

書き順の根拠はこれ、「筆順指導の手びき」(1958年(昭和33年)文部省編)。筆順=書き順を、あの懐かしの「当用漢字」(常用漢字ではないぞ)についてのみ出来るだけ統一して教えやすいようにした先生用の手引きだそうです。

スキャニング画像をアップしてる方がいらっしゃいました。すげー。ありがとうございます。)

本書のねらいとして以下の事が書いてあります。

もちろん、本書に示される筆順は、学習指導上に混乱を来さないようにとの配慮から定められたものであって、そのことは、ここに取り上げなかった筆順についても、これを誤りとするものでもなく、また否定しようとするものでもない。

「筆順指導の手びき」(1958年(昭和33年)文部省編)

さらに、本書使用上の留意点として

本書に取り上げた筆順は、学習指導上の観点から、一つの文字については一つの形に統一されているが、このことは本書に掲げられた以外の筆順で、従来行われてきたものを誤りとするものではない。

「筆順指導の手びき」(1958年(昭和33年)文部省編)

なにー!書き順間違えても、誤りでは無いだと!

でも、これは「当用漢字」だから少し遠慮がちな文言になったのかなと察することもできるのですがいかがなものでしょう。

とは言っても、ぼくがこどもの頃に病的なぐらいに書き順を必死になって覚えたのはなんだったんだろう?一生懸命覚えた漢字の書き順を間違えると×にされたあの頃。うるさく言われれば言われるほど字を綺麗に書こうなんて言う情熱は生まれることはありませんでした。(しかも習字も習わされた過去もあり(書道7級の称号止まり))

しかし、こんな事、恐らく当時の先生もご存じなかったのでしょう、だからそんな指導をしたのでしょう。

「手引き」なんて「案内書」であって(広辞苑より)、それ以上の拘束力は無いはずでは?

この歳になって、むすこの事以上に、怒りに震えるのでありました。

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柔軟な対応

むすこを見ていると、既に書き順の事はぐちゃぐちゃです。合ってさえいれば、もう好きにやってよ状態です。(書写の毛筆の時間は先生に言われてるかもしれませんが。。。)

ぼくは、最終的には合っている文字がかければそれでいいと思っています。

学校であれ親であれ教える方も柔軟に対応していただければ、左利きの人もむすこみたいな人も書字について幸せな結果を生むのではと思います。

だからと言って、「書き順どうでもいいなら、乱雑に書いちゃえー」と言うのは無しです。

間違いの無い字で、他人がきちんと読める字が書いてあればそれでいいと思います。

だって、字はコミュニケーションの手段の一つに過ぎないからです。

大人の柔軟な対応が、字が苦手な人達でも、本来楽しいと思っていた書字の機会を奪うことがなくなるのではと思う次第です。

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まとめ

  • 漢字の書き順は決まったものではない
  • 書き順が決まってないからと言っても読める字を書こう
  • 書き順ありきでなく 学校も柔軟に教えてほしい

そんなところです。ではでは

筆順指導の手びき (架蔵) | a4lg.com
「筆順指導の手びき」(「本書のねらい」等を引用) | 漢字の正しい書き順(筆順)
「筆順指導の手びき」(「本書のねらい」等を引用) | 文字の美しい書き方の基本の一つが筆順(書き順)です。一般的で自然な筆運びをアニメーションで分かりやすく紹介します。
筆順 - Wikipedia

追記

追記:2020年9月30日

これ以来むすこには、漢字はどんな偏とつくりで構成されていると言うことを知ってもらえれば「書き順なんかいいよ」と言うことにしました。

家での、勉強指導の緩和措置です。

そしたら、今年小学校に上がったばかりのむすめがそれを聞いていて「書き順なんかどうでもいい!」と言うようになりました。

おまえはマネするな!!

 

でも、変にルールにうるさいむすめは、きちんと先生に教わった通りの書き順に書いているのでありました。

びっくりするよ。なんなんだ!!

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