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「おとうちゃん!おれ、陸上部入る!もう先生に言ってきた!」
「おー、がんばれ。で、いつから?」
「まずね、来週の月曜から仮入部から来てって言われた。それで、(サッカー)クラブチームが休みの月曜日と水曜日だけ一緒に練習することを話したよ。あと、金曜日にクラブ無い時とかね。」
むすこのサッカークラブチームは、代表コーチから「部活動はオーバーワークになるのでやめてください。」と言われていて、むすこも素直にこの半年間は部活動には見向きもしませんでした。
ところが、クラブの無い月曜日と水曜日は早く帰って来ても暇で仕方ない。
て、言うか毎日何かしら運動していないと気持ちが落ち着かない中1生。
この間なんか、公園で「走る練習してくる」と行っていたぐらいです。
それで、もうひとり同クラブの子に「クラブ無い日だけ、陸上やんね?」と言われて、それは良い考えだ!と思い、即その子を連れて顧問の先生に交渉しに行ったそうです。
「で、毎日は行けない事は顧問の先生も承知してるの?」
「うん、俺らが(サッカー)クラブチーム入ってるの知ってる。」
あんたら、エライね、ちゃんと伝えてきて、
ちゃんと、先生もむすこらの状況を把握していてくれて、先生もエライ。
陸上部と言っても、現代の公立中学の部活動です。
ガチで陸上をやると言うより、ゆるく勉強と運動を両立させつつ、体力作りをする程度の考えの部活動です。
その為、ゆるゆる過ぎて表面上所属している人数だけはやたら多くて、練習に来ない生徒も大勢いるそうです。
そんな部活の運用ですが、むすことそのともだちは、休みの自主練程度に考えているのと、有り余ったエネルギーを発散に利用するような考えのようです。
学校の校庭も使わせてもらえるし、クリスマスプレゼントは新しいランニングシューズだし、ちょうどいいんじゃね?
いくらでもグラウンド走れるよ。鬼ごっこでもすればいい(実際未だに公園でやってる(笑))。
先輩も仲間も増えるしね。
人間関係の幅も広がっていくんじゃないでしょうか?
「あ、他はあるけど、あと部費も無いよ。」
あ~、そうですか。走るだけなら金もかからんね。
靴代はいるけどね。
学校での交流も出来るので良いね
ところで、むすこが陸上部に入る事によって学校側も欲が出て来ないか多少心配している事があります。
それは、むすこの体力がありあまり過ぎて、部活動として大会等の戦力になってしまわないかな?と言う事です。
こう言うと大げさなのですが、シャトルランも持久走も1年生の中では1番だったそうですし、日ごろの体育でも運動能力や勘の良さを発揮して、バスケ部やサッカー部等他の部活動から声が掛かっているそうです。
体力だけは一人前以上のむすこに多少先生も期待が掛かっていないか気になるところです。
ただでさえ、サッカーに命かけてるのに、部活でも活躍できれば親としては鼻が高い思いをするのですが、顧問や先輩の期待を裏切るようなことが無いように、うまく立ち振る舞ってくれればいいなと思っております。
それは、自分で決めた事だから、先生にもうまく言ってくれればいいですね。
2人の顧問は担当の体育の先生で馴染みらしいしね。
好きな運動ですので、体力維持が目的だけではなくて、学校での人的交流も活発になって良い事になりますので、ぼくとしてはうれしく思います。
これから、彼らの人生はどうなるかわかりませんが、若いうちは色んな選択肢の幅を持つことは良いことですね。
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