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中1ディスレクシアむすこ。
中学1年生の1学期は環境も変わるし、入団したサッカークラブとの生活のペースも掴みたいことで、保育園のような「慣れ保育」的に、「慣れ教育」として野放しにしていました。
期末試験も終わり、夏休みの7月中に先生との面談もありますので、そろそろむすこの学習の「結果」でも確認しようと思いました。
むすこの定期テストの実際の点数にびっくり(低い方で)
「テスト、点数よかった?」
「うん、中間テストよりよかったよ。」
「おー、それはよかったね。がんばったんだ。」
「30点以下はあるの?」
「う~ん、無い、あ!ひとつある。”技術”! 0点!!あいつも0点!」
「それはみんな、残念だったね。いいよ。なにしたかしらんけど技術なんかどうでもいいよ。ところでさ~、高校行ったら”赤点”って言うのがあってさ~」
「なに?あかてんって?」
「赤点って30点以下の場合が多いんだけど、それがずーっと続くと2年生になれなかったり、卒業できなくなっちゃうんだよ。
「え??ほんと??」(青ざめるむすこ)
「中学校は無いよ、わかっててもわかってなくても、卒業させられちゃうよ。」
「あ~、よかった。高校の話なんだ。」
「そう、今度三者面談もあるしさ、それで先生と相談するからさ。今までやったテスト全部出してー」
「わかった!」
そう言って、カバンの中や本棚から発掘してくれました。
見せてもらうと・・・・あらあら、出て来る出て来る。
30点代どころかそれ以下のものばかりです。のび太君もびっくりです。
本人も出したは良いけど、あまりの点数をぼくに実際に晒して申し訳ないと感じてしまったのか。
出してきた時は調子よかったけど、30点以下は無いと言った手前トーンダウンしてきました。
(やばい。点数を咎めるつもりは全くないのに・・・これはやばい。)
「大丈夫よ、自分で点数が悪いことがわかってるなら、点数はいいよ。おとうちゃんは何も点数の事は言わないよ。でもね、それがどうしてなのか知りたいのよ。要は点数につながってないのはなんだかさ、わかってて書き方がわからなくて×なのか△なのかさ、そんな色んなことがあるんじゃん。あとね、良い点数取りたいとおもってるんでしょ?」
「うん」
「新しいことが始まったばかりだからさ、とりあえず今のこの結果を分析してさ、先生との面談でお願いしたいことを考えていくんだよ。」
「わかった!」
「それとさ、良い点数を取ることが何に必要か?現実の問題を考えてみようよ。自分のなりたい姿を。だってさ、自分の目標があるんでしょ。こんなテストごときで弾かれたらそれこそつまんないじゃん。やらなきゃいけないことの確認をするんだよ。」
急に元気になりました。本当のことだけど、物は言いようです。
中には、問題用紙を学校におきっぱになってるものもあって、解答用紙だけみても何が何だかわかりません。
「数学とかの問題用紙は?」
「学校のファイルに入れてある。」
「じゃあ、月曜日持って来て。」
「わかった!持ってくる。」
「よしよし」
あんなんでも理解しているのがあるのも分かって欲しい
確かにヒアリングレベルだとわかっていることが多くなったむすこ。
だいぶ成長しました。
こりゃ半分ぐらい点数取れるんじゃないか?と楽観していたのが甘かったです。
問題用紙と解答用紙が別々な事の戸惑い。
問題用紙や解答用紙を俯瞰してしまって細かいところが読めない。
問題文量の多さの驚き、等々。
分かっている事が多いと確認できていたので、学力以外の問題点がこの新しい環境になり出て来たようです。
例えば、英語はスラスラ言えるのに、bとdを間違えることや、発音通りに書いてしまうスペルの事等です。
中等教育になってからの問題点は何かな?
通常の子が覚えていないだけであれば勉強不足なのでそれは勉強をもうひと踏ん張りやれば解決できる場面もあるかと思います。
でも、ディスレクシア少年にとっては、他のところに問題があります。
それが、テストが終わった時に「今回テストで前より来た!」と言うむすこの話につながっっているのです。
自信があったテストなのにに、答案用紙で正解につながらないのはとてもかわいそうに思います。
読むことが苦手なむすこにとっては、かなり辛い定期テストだったと思います。
そんなテスト形式も体験してもらってどんなものか、要領も得てもらいたいと考えていて、あえてぼくの方からは何も言わずみていたのが、裏目に出てしまったとも思います。
先生方が授業中に様々な配慮をしていてくれていたのも知っています。
しかしながら、テストの点数が結果として結びつかなければ、むすこの今後の「やる気」に関わってくると思います。
そうならないようにね。
関係者の方にはお手数を掛けるのですが、お願いしていこうと思います。
家ではぼくとね。
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