|
「発達障害」「グレーゾーン」ということばを聞くことが多くなった昨今です。
専門家でもなく、ご親類に症状が見られなく関わりが無い方はこのことばのイメージを理解しようとするために、手に取る最初の書物ではないでしょうか?
タイトルがそのものズバリだし、新書だし気軽に読めそうですし、インパクトがあります。
本を読んで理解しようとする方は、基本的な正しいイメージや理解を得ようとするのだと思います。
ただし、新書は新書ですが情報が盛りだくさんで文字も比較的級数・ポイントが低いですので情報は詰まっています。
著者は有名なお医者さんと言う事で、幅広い事例と具体的な著名な人物を挙げて説明を盛り込んでいますので全体像を掴むには役に立つ内容です。
うちにももちろんあります。
ただ、うちの場合、発売された際に読んだ時はもう全体像を掴むと言うフェーズではなく、具体的にどう向き合っていくかの時期でした。
読んでみた感想ですが、一般的な症状の傾向としては現れた場合でも、実際の人物にそのものズバリで型にはめてはまずいなと言う事です。当人と向き合ってよく知って気を配っていくことが大切だと思います。
危険なのは「0か100」で、事例にあてはめようとする視点です。
人間の脳の特性のことですので、正解はありません。
改善していくには何をやるか?
親の理想を求めるばかりで、無理に改善する必要があるのか?
本人の理想は何か?それに向けた支援は何か?
この本の最後に記述がありましたが「特性への理解」。
そんな事が大事かと感じます。
「学習障害」「境界知能」については、後の方の第9章に記述があります。
トムクルーズさんの事例も記述があります。
どんな人にも思いやりを持つことが大事。
自分は健常と思っている方はそれが礼儀だと思います。
コメント