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ディスレクシアな中1むすこ。
こう見えても、幼児期のことばが早かった方です。
それだけに親バカなぼくは「ほう、たいそう、賢いこどもな事だ~」と口には出しませんが、内心思っていました。
オノマトペのおかげでことばが早かったむすこ
当時の事を思い返すと、「擬音語」と「擬態語」等からなる「オノマトペ」や「ブーブー」「ワンワン」等の「一語文」で表現することが多かった気がします。
ことばが早かったことと、オノマトペを多用して表現する、あんなに小さい小さいむすこはただただ可愛く愛らしくしか思えなくて、ことばを直すのがもったいないぐらいだと感じ幼児期の子育てを楽しんでいました。
ただ、そこには落とし穴があったようです。
このような擬声語で、十分通じてしまうので本来使うべきことばを意識することが無く小学校にあがってしまったことが言えると思います。
幼児期まで良くしゃべるむすこは保育園の先生にもよしよしヾ(・ω・`)されてきて、すっかりそれで良いんだと感じていたのでしょう。
オノマトペとことばを一致させる
よく言えば全体を俯瞰できる。悪く言えば細かいところを見る事が辛いむすこが就学しました。
そこへ、漢字やらひらがなやらが登場しました。
幼児までコミュニケーションの方法として通用してきたオノマトペ等は、ほとんど学習の対象となっていません。
たまに教科書に出て来るぐらいです。
幼児の時は、オノマトペ等を便利に使ってむずかしい動作や名詞の想起をしていました。
そこへ、就学するとオノマトペ等に対応する難しい表現の動詞等を習う事になります。
ここに、ことばを習得することのむずかしさが彼の特性上出てきていることが雰囲気で感じました。
小学生の時の言語聴覚士先生から、「ことばの想起が苦手」と言うのはそんなことから言えるのかもしれません。
反対に、「オノマトペ」の課題の時は「完璧!」と言われたことを思い出します。
通常の子であれば、オノマトペから想起されていた動作や名詞のイメージを学校で習うことばと照らし合わせて学ぶことが楽に出来ることが、どういう訳かオノマトペを良しとしまい過ぎていたのかわかりませんが、学校でならうことばの習得に苦労してる。そんな感じです。
むすこの頭の中で「通じてんだからいいじゃん!」とどこか変えられない何かがあったのかもしれませんね。
今はオノマトペをあまり使ってません。
現在のむすこは、ほとんどオノマトペを使っていません。
どこか「幼児っぽい」と思っているように思われます。
さすが、思春期です。
さすがに、話し言葉としての語彙は積みあがってきて、以前のように「えーっと、えー」等のフィラーも言わなくなりました。
難しいことばをわざと使ってきて、ことばの間違いを妻やぼくらが指摘しても素直に受け入れてくれています。
年齢相応より何年か遅れていても追いつこうと自分なりにがんばっているようです。
外国人、日本語習得者にはオノマトペはむずかしい
先日、外国人と話をしていて、日本語で慣れないもののひとつに「オノマトペ」と言っていました。
こどもは、日本語のメカニズムを覚える前にコミュニケーションのやむにやまれぬ方法をオノマトペから理解し、話をするのだと思います。
立派な大人でしかも母国では学士を取ってきているような方が、日本語学校で日本語のメカニズムの理解から始めた人は、日本語は通じるけど、数あるオノマトペ語の理解はかなり手こずるようです。
そうだよなー
例えば、SNSとかで「キモイ」とか書いてあるのを見ても、カタカナの羅列にしか見えないだろうなー
日本の有名企業に就職している方ですから優秀な外国人なので通じる日本語の習得は楽勝だったかもしれません。
でも、日本語は難しいと言うか、日本の文化・気質まで分からないと口語体を完璧に通じるようにするには難しいだろうなー
年齢層にもよるしね。
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