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「ぼくはバカだから。。。」とつぶやくことが多くなってきました。
テストで良い点数が中々取れないからだそうです。
それはそうです、文字をうまくコントロールできないから当たり前の話です。
でも、頭の中ではわかっているみたいですし、言葉も達者だし、アニメを見ても理解しているしセリフも唄もスグ覚えて歌える。バカなはずはありません。
ペーペーテストが不得意なだけです。点数と頭の中が乖離してかなりストレスモードになっています。
これはなんとかするべ。とのことで、
改めて、発達性ディスレクシアについて、説明することにしました。
やはり、しっかりと理解した上でないと、これから自分で生きていく方向を考えていくことに、更なる障害が出てくる可能性があると考えたからです。
小学3年生に、いまの時点で認めろと言われることは酷なことかもしれません。彼の性格から更に自信を失うきっかけになるかもしれません。
ただ、まだむすこには妻も私も妹もいます。
己を知り自分に合った事を見つけ社会に出ることを、家族みんなで応援・協力するよと伝え、それを大人になるまで納得できる人生の後ろ盾にしてもらいたいと切に願ってのことです。
「ぼく、障害なの。。。。」
説明の際に「学習障害」(Learning Disabilities=LD)と言う言葉を伝えました。
それとその種類、おなじみの3つの障害です。
- 発達性 読字障害(ディスレクシア)=Developmental reading disorder:読みの困難
- 書字障害(ディスグラフィア)=Disorder of written expression:書きの困難
- 算数障害(ディスカルキュリア)=Math disability:算数、推論の困難
大人にはこんな説明でもいいのかも知れませんが、こどもには難しすぎます。
そこで、むすめの通っている保育園に子供向けの本がありましたので、それをお借りして説明をしました。
でも、むすこは最初の「障害」と言う言葉に反応し、涙目になってしまいました。
彼の小学校には、「特別支援学級」が1クラス設置されています。通常学級との交流も盛んに行われていて、運動会には同じ学年の子と走ったり、踊ったり。他にもお世話をしたりされたり、楽しく交流をしています。
その時に、「障害」を持っている子達と言う事の情報を得ているのでしょう。
障害と言っても、ちょっとタイプが違うと言ってもわかってもらうのが大変でそこでストップしてしまいました。
ディスレクシアで活躍している人の話
そこで、発達性ディスレクシアでも社会で大活躍している人の事を伝えました。しかも飛びっきりかっこいい人を。
そう、有名な「トム・クルーズ」です。
そして、「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」のバイクアクションのシーンを見せました。
むすこは小さい頃から何故かバイクが大好きで、「バイクのレーサーになりたい」とかなり入れ込んでいて、このまま突き進んでしまうのかと思うぐらいでした。
この映画も小学校上がる前に何度も何度も見ていたのですが、小さい頃の事だったのでやはり忘れてしまっていました。
でも、このバイクのシーンのトムクルーズを見てる際に、彼は字が全く読めないんだよと教えてあげると、驚くと同時に、さっきまでの涙が吹き飛んで食い入るようにみていました。
そして、じゃあどうやってセリフを覚えたんだ?とかバイクで転んで何で死なないだ?こんな事やったら危ないぞ!とか疑問がいっぱい出てきました。
トムクルーズのおかげで、機嫌も直り、元気も出てきたようで、夜の10時を過ぎても興奮して中々床に就こうとしませんでした。
トムありがとう。
実在の人物の事例の方がわかりやすいかも
学習障害について、こどもに説明するのはこどもへかなりのストレスを与えてしまうことがわかりました。
ですので、これからは理屈よりも、実在の人物がどうやって障害を乗り越えているか、社会を渡っていくのにどうしているのかを実例で話していった方が良いかなと思いました。
中々そのような本は見たことは無いのですが、検索も活用して探して、またむすこには前向きな話を交えて説明をしていこうと思います。
まとめ
子どもに学習障害についての説明はまだまだ酷のようなので、実在の人物の話を交えて説明すべし。(できればかっこいい人)
追記
追記:2020年8月21日
読字、書字が苦手でも、勉強もまじめに取り組むむすこ。
ただ、急ぎ過ぎるところがあって、落ち着いて読めば読めることもあるんじゃないかと、テスト等については、時間を気にせずやってもらうことにしています。
少しづつ改善しているような点数をたまに取ってきてくれます。
テストの点が良いからと言うものでないですが、ぼくはディスレクシア対策で行った問題の理解度等が測れるものだと考えて、ひとりで一喜一憂しています。
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