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むすこが中学校に入学して、自分の頃と変わったと感じるところが多くあります。
そのひとつに「キャリア教育」と言うものをとても大事に扱っているところです。
ぼくの頃と比べるのは時代錯誤も甚だしいのですが、変化が激しい時代だからこそ将来の展望と言うものを今のうちから意識させるのが大事で、例の「生きる力」と言う一貫した指導要綱に乗っ取ったものなんだろうなと感じます。
中でも「キャリア発達」と言うちょっとよくわからん用語まで登場して、自己実現、自己の確立をに向けて支援すると言う、かなり高度でむずかしい事を教員、生徒共に取り組んで行っていて興味深いです。
詳細はこの手引き参照
中学生でこれからのキャリアを考える
ぼくが、「かなり高度でむずかしい」と申し上げるのはあたり前の話で、ぼくは中学生時代に「キャリア教育」なるもので、「自己実現、自己を確立して将来の展望を今から考えて行きましょう!」なんて言う教育はさっぱり受けた事がないからです。
ぼくが中学生になった頃は、”金八先生”(初期のもの)が流行っていた時期です。
中学生と言えば「荒れる中学生」「受験地獄」「ブラック部活」「校内暴力」「体罰」「暴言」・・・・小学生時代と打って変わって、こどもに対応しきれない大人から、急に締め付けが増えてきてこどもの人権も何もないような時代でした。
今思うとすごいんだな、こどもはストレスと言うか、歪んじゃいますよね。
社会人になってから「ブラックな部活」(顧問の暴力、理不尽な指導)の経験が、今の自分が生きているとか酒を飲みながら武勇伝のように語る先輩がいました。
こどもが言う事を聞かなければ、ぶん殴ってでも言う事を聞かす。
それが無くなったら、どう指導をするんだろう?とそんな事を語っていました。
何を言っているのか?この人は?全く意味がわからん、そんなものを正当化するんか?とぼくは急にシラフに戻って嚙みついた事があったことを思い出します。
実は、自分の身内の恥をさらしますが、ぼくの父親からもそう言われたことがあります。
そんな中学生時代ですので、高校受験を飛び越えて、自分の特性や趣向を知って将来の事を真剣に考えさせてくれることなんか皆無でした。
そりゃそうですよ。このまま日本は右肩上がりに成長をし続けると信じて疑わなかった時代ですもんね。
それに乗っかって行けば安泰なんだ。
しかし、今は違います。右肩上がりを経験しそのままなし崩しに過ごして来て、右肩下がりにしてしまった世代が、その下の世代に押し付けた教育の在り方のひとつとして「キャリア教育」と言う事なんでしょう。
普通の事ですが、将来の事は自分で考えろって事です。
遅すぎるけど、変わっただけ良いとしたいと思います。
一方、現在中学生のむすこ
さて、現代の中学生。
ディスレクシアのむすこは、学習に関してはゆっくりです。
それでも、自分なりに工夫して苦労して精一杯の事をやっています。
「やっぱり、数学が難しいや。」
「理科と社会もがんばろう!!」
ぼくも「協力するよ」と手伝いはしますが、「勉強しようぜ」等と言った事はありません。
先生方はむすこの良い面を伸ばそうとコメントをいただいています。
むすこも、それに向かってがんばっています。
将来の思い描く進路も「独断」で考えてキャリアシートに記述していました。
一度言ったら聞かない子なので将来なりたいものは決めていますが、もしなれない場合もあり得ます。
中学校のキャリア教育を通して、独善的で無く将来を俯瞰することができるでしょう。
俯瞰するためには「思考力」「判断力」「表現力」等が必要になります。
それをこなすための学習とは何か?何が必要なのか?
自分で将来を切り拓くためにもがいているむすこの姿を多くみられる今日この頃です。
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