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入院3日目の2022年6月1日から退院の6月8日までみっちり、リハビリをやりました。
病院でのリハビリは「急性期リハビリ」と言うらしく、脳梗塞が出た時から3週間までに行うリハビリらしいです。
要は、機能回復が手遅れにならないようにするリハビリというところです。
その次に来るリハビリが「回復期リハビリ」これはぼくが入院した病院には用意されていないので、リハビリ専用の病院に転院して受けないと行けないらしい。
そこでは、主に日常生活にもどるためのリハビリを行うそうで、1日に3回程度行います。入院日数に制限があって、健康保険が利くのが150日と言う事なので、それ以上の入院が出来なくなるそうです。
なんだそれ?って感じ。
同室の年配のおじいさんたちが、「転院だって、〇〇さん。リハビリ病院!」と退院していくのを何度か聞こえてきました。
え、みんな、寝た切りなんだけど。。。。。これで回復期リハビリって。。。と他人事と思いながら最初は聞いていました。
以下、入院時のリハビリの期間を第1期・2期・3期にまとめてみました
第1期目:6月1日~6月3日
ことばの方は、口も曲がってるし(右側が落ちてる)、ラ行が言えない、呂律もなんかおかしい。ついでに言うと喉の奥も右側だけおかしいから汁物を飲んでる時にせき込むことがある。
右手や指先も自由が利かない。手のひらが上を向けることが出来ない。歯磨きなんか歯茎をなでるようにしかできない。お茶碗だって、右手で持つのも一苦労。お箸なんか無理。
右ひざも上がらないから、立って靴下履けない、下着もうまく着替えられない。それに、1か月前にやった痛風が痛くなってきたし。
全体に動かない訳ではありません、筋肉が落ちている訳では無い。
先生曰く、脳からの運動細胞からの命令が麻痺(死んでいる)しているとのこと。
だから、このリハビリで新しい運動命令細胞の経路を作って回復しようというのがこの「急性期リハビリ」の目的。それが3週間程度なのだと。
そこから、機能を元どうりにするのはぼくの努力次第。
「んじゃあやってやろうじゃん」
「急性期リハビリ」どころか「回復期リハビリ」並みのところまで持って行ってやる。
そう自分に言い聞かせて取り組み始めました。
リハビリ病院転院を勧めます
この第1期は完全に介護がいるような状態でした。
それだけにOT(作業療法士)先生に
「次にこの急性期が終わったらリハビリ病院へ転院をしましょう。その方が絶対、これからの生活に役に立ちます。ただ、150日ですけど。」
せっかく自分に気持ちを奮い立たせてがんばろうとしているのに、がっかりな事を提案してきます。まだ退院まで少し時間あるのに、こんな事を言う何て。。。
ぼくはこれ以上入院している事も自分では望んでいませんし。。。
この事を聞いた時には、重症じゃないかと思って、正直言ってかなり弱気になりました。
2,3日は本当に転院の事を考えました。
でも、主治医が「絶対大丈夫ですよ。かなり回復が良い方なので、家で自主トレで十分でしょう。帰りたいでしょ。」とおっしゃるので、そのことばを信じてがんばることに決めました。
医療ソーシャルワーカーがやってきた~介護保険の事
大病院と言うのは色んな資格の人が働いています。
次に来た方は、「医療ソーシャルワーカー(MSW)」さんです。
この方は入退院の相談や支援をしてくださる方だそうです。
ぼくには、退院後の相談に来ました。
MSWには理路整然とお話しをいただきました。
- 退院後「リハビリ病院」に転院して、みっちりリハビリをやって復帰するか?
- 退院後「帰宅」して、介護保険を利用して通院リハビリ、又は訪問リハビリを選択するか?
どちらもメリットデメリットがありますが、この二つの方法がありますとのお話しを頂戴しました。
ただ、リハビリ病院に入院したとしても、「介護保険」は申請しといた方が、その先の訪問や通院にも使えるし、杖1本、手すりの設置等でも補助が出るとのです。
「でも、介護保険って、65歳以上じゃないの?」と朦朧とした頭で素人的な質問をすると、
「特定の疾病、今回の場合は脳梗塞で「脳血管疾患」にあたるので、第2号被保険者に該当しますから申請できます!」との事。
んじゃあ、これを使って、訪問リハビリで済ませるんだ!とまたまた気持ちを奮い立たせて、抑えで介護保険だけは申請しておこうと考えました。
しかし、介護保険って、会社員時代から払ってるだけ払ってるけど、掛け捨てのように思ってました。
自分が申請することになるとは、夢にも思いませんでした。
認定されるかは別の話ですが、通らない場合は良くなっていると思って、良い方に考えよう。
妻に概要を説明をして、家の近所に新しい「地域包括支援センター」がオープンしていたので、こどもの運動会の合間に代理申請をしてもらいました。
こんな感じで、入院5月30日月曜日~6月3日(金曜日)までは不安を感じながらの日々を過ごしました。
でも、信じられないことに、自分の足で立ったり、字を書けるようになったりすることに急速に回復した時期でもありました。
これは、いけるぞ!絶対来週には退院じゃ。
自分に勇気と自信を感じながら、リハビリ中心に入院を続けました。
つづく
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