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昨日のブログで小5のむすこが、小2のむすめが「宿題競争しよう」と言ってさっさと宿題を済ませることを記述いたしました。
また「宿題競争」をしていましたので、しばらく続きそうで助かります。
このブログを初めてご覧いただいた方のために、ご紹介しますとうちのこども二人はむすこがディスレクシア(SLD)、むすめは発達障害との診断はいただいておりませんがWISC結果凸凹激しい子です。
どちらも、ぼくから見るとかなりユニークで、今までともだちにはいないタイプ。
これが、自分のこどもだと思うと、親とこどもと言うのは似てるところもあるけど、全然違うものが生まれてくるものだなと感じております。
宿題って一体?
むすこは、小学校に入った時から宿題に悩まされ、ストレスを感じてきていました。
最初の頃は「宿題やってから遊びに行く」と言ってやっていたのですが、宿題に時間がかかるので、段々外で遊ぶ時間が無くなってくるようになりました。
ともだちは家に迎えに来ちゃうし、早く外で遊びたいし、、、、
そのうち、「宿題は帰ってきてからやる」と言って、先に宿題をやることをやめてしまいました。
当時は「1年生の何であんな簡単なものにそんなに時間がかかるんだろう」とぼくは疑問を感じながらもしばらくは様子を見ていました。
遊びから家に帰ってから「宿題をする」と言っても、算数の文章問題をやるのにも1時間以上かけていました。しかも最後はぼくが教えて終わるって感じです。
その疑問の答えは、3年時の今頃。初めてのコロナの緊急事態宣言が始まるちょい前に「ディスレクシア」(読めていない)と言う事と「境界知能」(じゃないか?)と言う結果が出た時に初めて「読めない」特性なんてあるの????と分かった時でした。
その時、1年生当時からの算数の文章問題をたった2問やるだけで、1時間以上かかることの疑問がやっと晴れました。
そりゃ、放課後外遊びに行く前に宿題なんかしてたら、何にも出来ませんね。
毎日出る宿題
ぼくのこどもの頃って「詰め込み教育」とか「受験地獄」とか言われていた頃で、小学生が中学生になった頃に勉強についていけない子が、反発した生徒として増加していました。「落ちこぼれ」「校内暴力」「いじめ」「非行」「体罰」なんかがかなり問題になりました。
その事は当時のテレビドラマでもよくテーマになっていましたね。
ぼくのともだちでも、小学生の頃はあんなにかわいかったのにねー、なんて子が急に姿形がグレてしまって「どうした?大丈夫?」と驚いて思わず聞いてしまったこともありました。
そんな感じで、「ゆとり教育」なんてのが出来て、やっぱり駄目だとなって元に戻す以上のことが児童生徒に負担として火の粉が飛んできているのはご承知の通りです。
その頃からでしょうか、宿題たくさんで大変だ!と言われ始めたのが。
現在20歳と23歳の甥っ子が丁度「脱ゆとり教育」の時に義務教育だったので、ぼくの妹が「宿題いっぱい出るようになって大変だよ~」と言っていたのを覚えています。
「脱ゆとり」引き継いでいる教育を受けている、むすこ、むすめも「宿題」が出ない日はありません。
「宿題」があると思うだけで、気が重いようです。遊んでいてもその気持ちが解放されることはありません。
そんなに辛いのならと言う事で、先生に配慮という名のもとに「宿題やらない時は大目に見て」と言ってはあります。
でも、まじめで道徳の塊のむすこ。
「いや、全部自分でやる」と言って、呼吸困難になりそうにながらもがんばっています。
そんなに無理しなくても。。。。
でも、彼・彼女らの心の中に「宿題」と言う義務を、心のどこかで背負わされているのでしょう。
ともだちと遊んでいても、サッカー練習をしていても、心のどこかに引っ掛かりとなっているようですので、「宿題」と言うのは非常に影のあるものだと思います。
宿題ってなんで毎日出すんですか?
むすこの先生に率直にお聞きしたことがあります。
「え~っとですね、このコロナのおかげで、授業が遅れ気味なところがありまして、宿題をして理解を再確認ですね~」と言う事がまず一つ。これには納得です。わかる。もうひとつ。
「あとですね、保護者からのご要望もありますね。」
「え?」
「私も、宿題なんか本当は出したくないんです。できればおうちのお手伝いや、おともだちと思いっきり遊んだり、自分の好きなことをしてもらった方が良いと思ってるんですよ~」
保護者からの要望???
今のむすこのクラスから出てきている要望とは考え難いメンバーですが、他クラスや学年で要望があるようです。それで学校として足並みを揃えるために、ついつい教材を揃え宿題をだしているそうです。
その、本音としては、学力至上主義と言うのもひとつの考えがあるからだとお聞きしました。
なるほど、ごもっともだ。(それで普通の親は安心するんだ。)
我が家なんか、それ以前の問題で悩んでるんですけどね。
って言うか、うち以外にも絶対ディスレクシアの子はいるはずだから、その親御さんが自分の子の事を気付かないでいたりしたら、悲劇を生むんじゃないか?と考えました。
そんな事をお伝えすると。
「います、います。そう言う子にはどう対処しようか苦慮してるんですよ。」と本音を聞かせていただきました。聞くとうちのむすこよりもっと重症な子もいらっしゃるようです。。。。
で、最後に「もし、(うちの)むすこさんに宿題の無理があったら、無理に全部やらないで結構ですよ。無理してやってストレスなら逆効果ですから。私のスタンスはそうですので、出来ないところは授業中にフォローしますので」と言ってくださいました。
宿題をさせるということより、取り組もうとして出来ない場合は、怠けているのでない。理由があるんだし、授業で良いところもあるんだから、現時点ではあまり気にする必要は無いということでした。
むすこ担任は、本当に良い先生に恵まれました。
むすめの担任とは大違いだ。資質や経験の差がここで出るのであります。
宿題は早くやるようになったむすこ
ところで、うちのむすこですが、日々の宿題は相変わらず後回しにすることが多いのですが、
宿題の「重圧」や「ストレス」から早く逃れたいと思っているのか?時間が空くと比較的早目に済ませることが多くなってきました。
「今日は、学校で宿題やってきた!」
「ともだちとのゲームの合間にやった」
夏休み・冬休みはさっさと片づけることが恒例で、その後は遊びに専念しています。
そして、まだ片付いていない時は、前述のように小2のむすめを巻き込んで宿題競争をすることまで始めました。
「ストレス」が溜まる分、誰かと一緒にやることによって気持ちを他に持って行っているようにも見えます。
そう言えば、「ともだちの家で宿題してくる」って言う事も増えました。
「無理なら全部やる必要ないよ」と神の手を差し伸べているのですが、
「宿題は絶対やらないといけない」と追い込まれる脅迫みたいなものを感じています。
他人を巻き込んで一緒に片づけることによって、むすこなりに安心感を得ているのかもしれません。
ともだちとやると教えてもらえるしね。
まとめ
2日連続で「宿題」の事を記述いたしました。
サッサと宿題を片づけるには片づけるのですが、「やっつけ」のようになっているところもあります。
やるなら丁寧にきちんとやって欲しいのですが、とにかく早く終わらせたいのです。
降りかかる火の粉を振り払うようであります。
こんな事を記述しながら、ぼくはむすこに関しては宿題に感謝しているところがあります。
これがなければ、むすこがどこまで分かっててどこまで理解しているか分からなかったからです。
ディスレクシアの症状もこれが無ければ全然わからなかったと思っています。
今も、むすこの学習理解のものさしとして見て見ぬふりをしながら観察しているところです。
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