小5むすこ、学習障害発覚の頃(小3終わり頃)に比べて、漢字の書取はそこそこ出来るようになってきました。
以前みたいに、「嫌々癇癪」も無くなったし、本気で書けばクラスメートに「大人っぽい字を書くね」と言われるらしい。
だからって品評会に出せるようなものではありません。予めご了承ください。
さて、これをきちんと意味のある「文字」として書いているのだろうか?と言うとそうでもないと言うのが今日の話しです。
漢字「読めない」よ~
むすこの漢字練習は、読みを中心にやっているのは以前にこのブログでも記述した通りです。
どういう訳か宿題やタブレット学習は書き取りの練習になっています。
むすこの場合の書き取り練習は、遠目で見ていると、スラスラ練習しています。
でも、漢字ドリルノートの使い方を見ていると、斜めにスケッチするように書いています。
しかも、お手本は見ずに、今回出題された文字を覚えているようで、頭の中から写すように書いているようにも見えます。
「これは画だな」そうピンときたので、終わったあとにぼくがチェックすると、やはり細かい点が抜けていたり、ハネがなかったりする。
まぁこの辺は、大体字体が合っていますし、ご配慮いただいているのでぼくも目をつぶります。
ところが、書くべきフリガナを書いていません。
「おいおーい」と宿題安心してゲームの世界に行こうとするむすこを呼びます。
「これなんて読む?(仮説)」
「う~ん。。。。。」読めません。
「じゃあ、これは(教授)」
「おそ。。。ジュ?」
「惜しい! ”きょうじゅ”だいッ!!」
そんな感じで、10問あったもののうち読めたのが「建築」と「仮(かり)」だけ。
だって「建築」はフォートナイトでもマイクラでも出て来るもんね。
意味を聞く
そして、試しに意味を聞いて見ました。
「え~っと、え~っと。。。」
いつものやつです。
「ほらほら、「教授」はさ、教える人だよね。ほらほら、なんだっけ、え~っとさ」
「大学とかで?」
「そうそう、大学とかだよ」
ひょっとしてら、本当は漢字の意味はことばや文字にできないだけで、イメージとしては持っているのかもしれないと感じました。
確か最近、国語のことばの意味を答える問題で、記述式ではなく選択肢で答える時はたくさん合うようになってきているので、ひょっとしてひょっとしてです。
漢字は今のところイメージで覚えている??
「漢字」情報をテーブル分割しすぎじゃないか?
そんなことから、むすこの場合の漢字の覚え方は、ひょっとしてほとんどがイメージや画で、それが文字と一致させるのが厳しいのではないかと思うようになってきました。
ディスレクシア判明からの対策で間違いなく語彙力不足の改善が進んでいます。
ことばの情報量が頭の中に増えているはずです。
但し、改善が進めば進む程、他の問題が出てきました。
今その問題点で気づいているところとしては、、、、、
- 漢字を画として頭の「字形画像テーブル」にしまい込んでいる。
- その漢字の画を学校で意味を聞いたままイメージにする。→まだ、語彙力が小5のレベルに追いついていないので想像の画で覚えざるを得ない。思いついたイメージを別の「漢字意味画像テーブル」に入れている。
- ここから、漢字の形も意味もイメージで頭DBに入っているからこれで記憶が精一杯
- 読み方はそもそも視点の困難さから読みが嫌いだったので、覚えられれば「読み方テーブル」に余裕があればしまい込んでる。
こうやって、いくつもの頭の中で別テーブルで管理しているようです。
データベースソフトであれば、きちんと正規化されていてこんなに効率の良いものではありません。
これが整合的に管理できるようになれば、漢字テストも良い点数がいくでしょう。
しかし、これだけテーブルが出来ていると、むすこは機械じゃないんですから、次回の整合性がうまくいくわけありません。忘れてしまう現象というのはそんなところだと思います。
文字を画として覚える「謎仕様」
しかし、文字を画として覚えると言う「謎仕様」の為、むすこの小学生男児の脳みその回転では文字の変換に困難が生じます。これが70点と100点の差になっているように思えます。
それに、ひとつの漢字が熟語によって読み方が変わってしまう時に経験不足から対応できなくなります(読み方テーブルに追加できなくて、他のテーブルを作ってしまう)。
そうするとこれを、どうやって管理していいのか分からなくなってしまうことでしょう。
そんな状態だと思われます。
頭の良い人であれば、小学校漢字程度であれば、こんなにテーブル分割して正規化しなくても非正規化の1行のDBにどんどん情報を追加しても力業で覚えることが可能なんでしょう。
むすこみたいなのは、出だしが「謎仕様」なので、それが出来なくなっています。
画像は重いもんね。そりゃ漢字練習はたくさんやると疲れるよ。
何かを端折るのはそんなところでしょう。
読みの確認をすると2回目はスラスラ出てきた。
むすこには「漢字」は「読み」中心でいこう
そんな訳で、むすこが持っているであろう、漢字の「字形のイメージ」と「意味のイメージ」をつなげるものは何か??気付いたのが、「漢字の読み」の練習です。
「読み」さえできれば、意味の説明も端的にすることも可能ですし、「え~っと、え~っと」と言うのも誤魔化す事もできるでしょう。
今後は「漢字の読み」を中心に気を付けていき、学校で主な練習作業としている「字形」と「意味」をつなげると漢字学習が容易になるのではないかと考えました。
それが、ぼくは30点ぐらいが良いところだと思っていた、この間の50問テストの結果です。
去年から通っている個別指導では担当の先生に「とにかく、漢字は読みです!」と言われ続けました。
それは、これからはICT中心になるので、書かなくても機械で書くことが可能なのでと言うことが大きな理由だと思っていました。
でも、うちのむすこは書字の困難さは問題があるところはありますが、それは読みの困難さから来るものでほとんどありません。
そこで、うちのむすこ的には、漢字の「読みテーブル」の強化が他の「字形」や「意味」を取り出すことに有効では無いかと思うようになりました。
読むことが苦手なむすこです。
ついつい、読みの練習を怠ってしまいます。
うまいこと操りながら、漢字の「読み」を身に付けてもらうようにがんばってみようと思います。
ちなみに、冒頭の読めなかった漢字10問中8問。2回目聞いたら全部読めました。
なんだ読めるじゃん。よくわからないのが学習障害なんでしょう。
まとめ
むすこの漢字は読み中心にしばらくやっていこうと言う話を記述しました。
ここのところ、漢字テスト、プリント、宿題が苦痛で無くなってきたように感じます。
しかし、この読みの試練。これまで遅れた分を復習ドリルで一個づつやっても、また勉強が嫌いになるだけです。
そこは、むすこの得意のともだちとの付き合いの中で日常的に間違いを修正して、経験から用例を覚えて、間違いをともだちにただされ恥をかきながら覚えて行くしかないと思っています。
むすこは調子にのって、「次の漢字テストで100点か90点だったら、ジョナサン(ファミレス)に連れて行って!」と言ってきました。
「95点だったら無しね」と冗談を返しましたが、
自分なりの漢字の練習の仕方が分かってきたみたいです。
主体的に学習が出来るようになってきたことに手応えを感じます。
この調子で、他の教科も。。。。問題は「英語」か??
。。。。溜息が出るな。
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