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学習障害の定義と現状のむすこの症状、情緒的な問題のまとめ。

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小5のむすこが小3の時に「学習障害」と分かるまでは、それまで恥ずかしながら「ディスレクシア」の「デ」の字も全く知らなかったぼくです。

それから色んな本やwebで症例や事例を読んで、ぼくの小中学生時代に教科書の音読がたどたどしくしている人がいたことを思い出して「あっ!そう言う人いたよ!!」と納得出来たり、自分も「左右」がよくわからなくなることがしばしばあるし(指差しで解決しています)、「書字」がどうしても滅茶苦茶になることを考えると意外に身近な「障害」なのかもしれないなと考えてしまいます。

ひとつ安心しているのは、そんな教科書の読みがたどたどしかったと記憶している当時のクラスメートでも、今ではきちんと自分でやっていて「むすこが大学生になったけど、小遣いせびりに来る」とか「むすめが結婚したよ」など、facebookで近況を確認することができて、祝福に輪をかけてうれしく思ったりします。

今以上に当時は「学習障害」の概念すら日本ではありませんでした。聞いたこと無かったよ。

今、親になってみて、昨今の「学習障害」を当てはまるであろう当時の「LD児」から受け継ぐ血の子達って、遺伝の影響と言うのはそれ程でも無いのか?それとも、そのこどもたちが不断の努力で自分なりに克服をしてがんばったのか?

最近そんな事を考えてしまいます。

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学習障害の定義ってなんだっけ?

そもそも、ディスレクシアって言うのは確か「読み書きの学習障害(LD)」のことでした。

むすこにばかり向き合っていたので、一般的な事をここでちょっと復習してみようと思います。

国の「学習障害」の定義は以下です。

学習障害とは、基本的には、全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す、様々な障害を指すものである。
 学習障害は、その背景として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、その障害に起因する学習上の特異な困難は、主として学齢期に顕在化するが、学齢期を過ぎるまで明らかにならないこともある。
 学習障害は、視覚障害、聴覚障害、精神薄弱(知的障害)、情緒障害などの状態や、家庭、学校、地域社会などの環境的な要因が直接の原因となるものではないが、そうした状態や要因とともに生じる可能性はある。また、行動の自己調整、対人関係などにおける問題が学習障害に伴う形で現れることもある。

学習障害児に対する指導について(報告):文部科学省

平成11年の定義なので、1999年!世紀末ですね。20年以上前の報告書です。

それまで日本では、「漢字」は表意文字(意味が形で表されるもの)が多いし、「ひらがな」も「カタカナ」も一文字一音で固定だから等の理由から、日本語では「学習障害」は稀なんじゃないか?と悠長な事をが考え得られていたと言う事を本で読んだ事があります。

そう考えると、この報告書があったからこそ、むすこたちへの対策が始まったのだろうと、少しありがたく感じるのであります。

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現状のむすこの症状

むすこの日記。右側「大っきい試合」って。。。「大きい試合」でしょ。音と表記が混同しています。

むすこの現状の症状を改めてまとめてみると以下のようになります。

  • 音読より黙読の方がいい。
  • ひらがな・カタカナを読むことはまずまず改善、しかし意味が取れていない時が多し。
  • 音と文字が対応できないことがある。
  • 不規則(多数)な読み方の漢字の読みが苦手。
  • 音が混同する。
  • 読んでいる文字が他の文字に置き換わる。
  • 勝手読みをする。

逆に、ディスレクシアあるあるだけどその症状が得意だったり、改善してきたもの。

  • 左右盲はない
  • 元々空間認識は得意
  • ものの形で捉えるのも得意
  • 運動も得意
  • ワーキングメモリが改善されてきた(気がする)。
  • 書字の方はおおよそ改善。

また、「木を見て葉をみない」特性もあります。

目の前にあるものを、画として捉えてしまいます。

あまりにもゴチャゴチャ書いてある、例えば、図形や計算で込み入ったイメージの算数テスト、資料が満載の理科・社会のテスト等は、写真を写すように全体を見てたくさん問題があると思うと、嫌気が差すので苦手みたいです。

ただし、最近はテストもひとつづつ処理していこうと言うことを心がけているようで、みんなよりは点数は低いそうですが、だいぶ改善してきたように見受けられます。

でも、苦手なのは間違いないです。

少し良い方向にきていると思います。

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情緒的なものも一因ある

上記、国の定義で「情緒障害などの状態や、家庭、学校、地域社会などの環境的な要因」とあります。

この辺りもむすこに影響があるとも考えています。

例えば「情緒」に焦点を当てて見ます。

誰でも「情緒」が激しくなることはあって普通は一過性のものですので「頭を冷やせ」ば何とかなります。

そのクールダウンになるまでは、普通の人だって何も手につかなくなることがあるでしょう。

うちのむすこの場合は、一過性であることは間違いないのですが、心理的に不安定な状態が進み「情緒障害」を引き起こす程の強いものではありません。

でも、外的要因による「不安」「恐怖」等を過度に気にする子なので、それに心が追い込まれて、学習や生活に多少の影響を及ぼしています。

例えばテストの時に「テストの時間が無くなったらどうしよう。。。」等と言う小さなことから、「戦争があったらどうしよう。。。」「災害があったらどうしよう。。。」「おとうちゃんがいま死んだらどうしよう。。。」と言う事を過度に気にしています。

自分でクールダウン完了までの期間が長いと言うのも影響しています。

気持ちが行き過ぎて、涙することもあります。

これらは「みんなに学習障害の事がバレたくない」と言う事にもつながります。

バレることが、むすこにとって「恐怖」だと思っているからです。

担任の先生には「バレたくない」からむすこなりに色んな対策をしていると聞いています。

「ありゃ、相当疲れますよ」と言われてしまいました。

心理的不安があると、どうしてもやるべきことまで頭が回らないでしょう。

その、クールダウンする方法が、今はゲーム(オンラインゲームのみ)です。

ともだちとゲームをするのが一番の薬です。

散々やらせて、宿題をする。

むすこには、今はそれがベストの方法だと考えています。

成長していくにつれて「情緒」も落ち着いてくると思います。

それまでじっくり待とうと思います。

きっと、やるべき時までに帳尻合わせて解決してくれるでしょう。

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まとめ

この間、信頼できるともだちに自分が「障害」と告白したと記述しました。

ぼくは、この事を聞いて驚きました。

自分を客観的に見ることが出来るようになった一歩で、心も成長したなと感じました。

ともだちにディスレクシアのことを告白したむすこ。
自分から信用できるともだちに障害のことを話したそうです。

そもそもの「学習障害」の特性は治しようもないなら、情緒的な部分の成長でワンチャンス改善があるのではないかと思います。

過度な期待はできませんが、この成長でむすこなりの人生を作っていく手伝いができればと見守っていこうと思います。

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