|
小5ディスレクシアむすこのクラス。
小5の1学期分の算数のカリキュラムが終了した1週間前程前から、なんだかやさしいプリント問題を持ち帰ってきます。
計算問題などはいくらなんでも、むすこでも出来てしまい「楽勝だね」なんて安心していたら、それは4年生分のみんなが不得意と思われる復習プリントでした。。。。
とても、良いことだとは思いますが、わからない子は1年程振り返れば良いのではなく、体系的にわかってないことが多いので、小学生1年生からでも構わないので、その単元を最初から振り返ると言う事をしていかないと、根本的にどこから不得意になってしまったのか?と言う事が本人も親もわからないと思うのです。
それで、うちの子みたいにやってもやってもわからない原因が特性につながったりすることがわかってきます。
多分先生としては、去年休校が長引き、急いで授業をした分理解が足りないと言う判断でしょう。
分かっている子は分かっていますが、分からない子はその前段階から、持っている特性で理解ができないということがありますので、十分気を付けて根気よく見て行く必要があるように感じます。
4年生の復習をするのは悪い事ではありません。
内容の確認と言うことでは大変意味のあることであると思います。
むすこの場合、図形の問題はやっぱりダメ
その4年生の復習プリントですが、
例えばこんな問題につまづきました。
全く分からないとのことでした。
そりゃそうです。よくみるとコピーミスで頂点や面の記号が消えています。
(おいおい、先生。)「こりゃできないね、迷ったでしょ」
仕方ないので、取り敢えず問①「面(あ)と垂直の辺はどれ?」と指を指させました。
そもそも、面となんで辺をごちゃごちゃに同じ問題で答えさせるのか?理解していません。
それでも、勘が良いので自信なさげにでも指でさしました。
次、問②「面(あ)と平行な線は?どれ指さして」と言います。
そうすると、とんでもない「辺FG」と指さします。
「なんでそう思った?」
「だって、交わらない辺だから」
「なるほど!交わらないのは合ってる!でも平行の特徴は電車の線路と同じだよ」
「そうか!」
でも、その後の問③④は全くわかりませんでした。
久々に過呼吸気味になってきた
その時点で、息が荒くなって涙目になっていました。
頭を叩いたり、髪をむしったりもしています。
以前に、学習障害が分からなかった時と同じような仕草が出てきました。
過呼吸気味にもなってきました。
頭の中が混乱してきた証拠です。(こりゃまずい)
そこでもうやめようと思いましたが、「もうすこしここまで頑張る」と言うのでもう少し続けました。
おさらい、立方体の何が分からない?
と言うか、もうこの立方体は立方体と分かるけど細かい部分が見えなくなっているようです。
要するに、全体の形は見えて雰囲気で判断はできるけど、何がどう交差しているのか?平行なのか?垂直なのか?それ以前に何がどれを指している記号なのかもわからなくなってきてしまっているようです。
救いは、これが立方体だと言う事が読み取れている事。
なので、以前100円ショップで買って来たキューブ型の木片を持ってきて説明しました。
やはり、実物を見せると分かったのか、
涙目をふきつつ、答えを導きだすことが出来ました。
エライ!
このような、立方体を平面の紙に書いてあるとどこをどう見ていいかと言うのがわからなくなって混乱が始まってしまうようです。
目の動きが悪さがここでも出てきているのでしょうか?
実際に実物を手に取って、形を感じて、自分で確認して、それを紙に落とし込んで問題に取り組んでいかないと、このような平面上の図形の問題は、今のところは全くできないのだろうかと不安を感じてしまいました。
しかしながら、ここまでは「立方体」「直方体」「垂直」「平行」等と言う基本的な算数のことばはきちんと覚えていてくれたのがせめてもの救いです。
雰囲気で分かったように判断してしまう特性
全体を見て理解してしまう特性
「森を見ても木を見ない(見れない)、木を見ても葉っぱを見ない(見れない)」そんな特性がむすこにはあるようです。
このような図形のペーパー問題では特に、その特性が出てしまったようです。
今のままでは、図形の問題が出題されたら、もう1割程度しか答えられないでしょう。
本であれば、「文字をひとつづつ追っていこう」とお願いをしたら何とか、毎日3ページづつ本を読むようになりました。
図形の場合はどうしたら良いでしょうか?
別に見えるようになるまで、無理してやらせる必要はないような気もしますがそれでは悔しいと思っているむすこです。
何とかいい方法は無いか?
もう少し考えてみようと思います。
外からより、中から見た方が理解しやすい
逆に、その平面や立面に入ってしまうと雰囲気を掴むのが得意なむすこです。
例えば、平面であればサッカーのフィールド、立体であればジャングルジム等の遊具、部屋。
自分が入り込めるものであれば、微妙なものを感じ取り「なんかこのライン曲がってない?」、「なんかこの天井傾いてない?」とわざと水抜きのために微妙な傾斜をつけたものを当てたりすることもありました。
また、自分の部屋を眺めながら「あそことあそこが平行だ!」と自分で確認していたこともあります。
外から見るより、中から見た方がずっと理解しやすいようです。
紙の上だと分からなくなるけど、実際のものだと理解ができる。
そんな特性を利用して自分で工夫できれば、逆に得意になるかも?
そんな楽観的に考えたりもしますが、むずかしいかな?
まとめ
4年生の立体問題の復習に手間取ったむすこの話しを記述しました。
やはり、「経験から学ぶ」むすこならではの特性があるので、このように紙の上では全く理解ができないものは、実物の教材で導いてやるしかないようです。
Amazon等で良いものをさがしてみようと思います。
何がいいかな?
コメント