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小5ディスレクシアむすこ。
算数で言うと、計算問題についてはかなりムラがあるとはいえ、ゆっくりやればできるので恐らく軽度だと判断されております。(但し、遅いので成績は悪い)
よくミスるのはこんな事です。
- 四則演算記号・小数点の見落としによる計算間違い
- 筆算の桁の書き間違い
- 平面に描かれた立体を読み取るのが苦手
LD児の算数間違いあるあるだと思います。
出来たり出来なかったりするのですが本人的には、得意とは全く思えないご様子です。
それは、他の教科も同じで最近は理科、社会のテストで90点ぐらいは取ってくるのですが、得意と言う風には認めていない。つまり、勉強全般のは苦手意識がすごくあって、良い点数取って来ても「だからなに?」ぐらいにしか思っていなくて、素直に喜ぶことがありません。
この事は、宿題やテストに対して強い強いストレスを持ってしまって、特に「テスト」「試験」なんて聞くと、これからものすごく怖くて乗りたくも無いジェットコースターに無理やり乗せられる心境になっていることを横で見ていると感じます。
ディスレクシアとわかってから、学習が出来ないストレスは、学習への対策でなんとかなるかと思ったりして、ぼくも真剣に取り組んできましたが、嫌いな学習にその上にまたストレスを塗りたくるような状況になりかねないと思い、今では学校の教材の復習を中心に進めることにしました。
以下、本人の勉強への「ストレス解消」、むすこへの対応として「視覚認知のかたより」、「ワーキングメモリ」この3つで考えてみました。
むすこのストレス解消法
少しずつ分かってきたのですが、
幼少の頃から、むすこはおともだち大好き。
保育園でも朝行くと誰かを捕まえて「あそぼ、あそぼ」。
帰りお迎えに行くと同じ時間に帰宅のともだち捕まえて「あそぼ、あそぼ」。(おいおいもう真っ暗だよ)
そんな感じでした。
それが、今でも変わりません。
おともだちとつながっている事でストレスが解消されるようにです。
親だって、こんなにコミュニケーション能力はありません。
ともだちと遊ぶ間は、読み書きのストレスが解消されるのかもしれません。
読み書きについては、全てが困難と言う訳では無いし、彼お得意の「ともだちに説明してもらう」ことで、無力感は強く感じることなく、過ごせるからなのかもしれません。
あ、もちろん家族との生活でもそうだと思います。
対応として
視覚認知のかたより~ことばと文章の区切り
視力が悪いと言う事では無くて、「視覚認知のかたより」と言う事でしょうか?
これはむすこの場合絶対にあって、特に文字や単語の把握に時間がかかる欠点があるといえます。
更に分析すると「単語をまとまりとして読む事が苦手」と言うのがあります。
漢字であれば読める読めないは別として熟語として一つの意味を成す言葉として分かっていますが、今訓練してるのは「ひらがな」「カタカナ」の文字のまとまりの認知が問題になっています。
つまり、ことばの区切りや文章の区切りがわからないことがあると言う事です。
ワーキングメモリの悪さに気付かなかった幼児~1~3年生までに習ったことばがそのままここに来て影響をうけていると言う事になります。
むすこの場合、漢字については幸いな事に認知ができているので良かったですが、「ひらがな」「カタカナ」を文字数の比較的少ない短文(多くて100文字程度)で理解のしやすい論説文での訓練を月2回通っている「個別指導」行ってもらっています。
おかげでさまで、日常発生する短い文章であれば好奇心を持って読むようになってきました。
こんな授業を、週一で良いので小学校でもLD児集めて10分でもやれば効果はあると思います。
そんな事を繰り返していけば、音韻意識も向上し、教科書の理解が出来る子も増えてきて先生も授業がやりやすいんじゃないでしょうか?
そう思うんですが、いかがでしょうか?
ワーキングメモリ~長期記憶問題
「ワーキングメモリ」は簡単に言うと記憶力の弱さですね。
漢字が出来ない子はこの弱さのせいと言われています。
がんばって何回も書いたって覚えられないので、勉強しても無駄だと思い込み意欲が失われます。
従って、反復練習なんて最もやってはいけないものです。
やるなら、少しづつ、適宜やる方が良いでしょう。
うちのむすこの場合、「ワーキングメモリ」全体がダメと言う事はなくて、
意外に「短期記憶」はかなり良い方です。
その証拠に、教科書の文章を覚えていたり、漢字テストも直前に勉強すると満点を取ったりする奇跡が起こります。
但し、まだまだ未熟な小学生ですので、記憶の保持・操作を繰り返すことが出来ません。
それを繰り返せば、「長期記憶」が可能なのかと思いますが、それが出来ないのでせっかく記憶したものを脳みそのどこかにしまい込んでしまうのです。
頭のデータベースが正規化出来ていないと言うのはそう言う事です。
現状仕方ないので、写真や現実のものを見せて、見直しがしやすい状態で教えることをしています。
それでも、まだまだ効果は無いので、なんか良い方法は無いもんかと悩んでいるところです。
ただ、最近は抽象的な意味の漢字を読むことに苦労していることが無いのでそこのところはラッキーでした。
5年生ともなると抽象的な漢字、例えば「現在」とか「適切」とかそんな漢字熟語が増えてきているようです。
多分、動画のセリフ字幕の効果もあるかと思いますが、注意していこうと思います。
まとめ
今回は、ディスレクシアむすこの算数への対応の特徴、ストレス解消法、現在の対応方法を記述してみました。
むすこの場合、ほとんどがストレス解消のために生活しているようなものですが、仲間の中には「え?」と思われる子が都立高付属の中学を受けるとか言い出しているので、またしばらくすると雰囲気が変わってくると思います。
算数への対応と一口に言っても、国語学習がつなげていかないといけませんので、国語は他の教科と切り離すことはできません。
小学校の先生にぼくが何かを進言する等とは恐れ多いのですが、むすこの担任は学年主任でもあります。
ぼくら夫婦が、LDについて担任に色々をお話しをさせていただいたところ、学習障害対策と言うか5年生担任全員が意識して学習障害について向き合いつつあるというようなことを他のクラスの子の親から聞きました。それだけ「おかしい子」が多いと思っていたのでしょう。
専門的な事はぼくはわかりませんが、市区町村として、都道府県として、これだけたくさんいるLD児に目を向けていただけるように専門家を交えた授業の変化が進んでいければと思います。
教科書を読むだけが勉強ではないとぼくは思っています。
「生きる力」を育むことを標ぼうするのであれば、その辺にある標識や注意書きを読めると言う基本的な事も「生きる力」を育むことじゃないんでしょうか?
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