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「凸凹」と書いてありましたので、この「リエゾン ーこどものこころの診療所ー」と言う漫画を読んでみました。
ぼくが、読み終えている3巻まではLD(学習障害)、ディスレクシアついての特化した言及はありませんが、学習障害(読み書きが困難)な人には大なり小なり、発達障害と区別されているものも重なり合うと思っていますので、今後の連載を期待するところです。
うちのむすこへの関わり
うちのむすこは現在「学習障害」と診断があります。この漫画に取り上げられている発達障害系の診断は今のところはいただいていません。
現状は、近所の小学校の通常学級に通っています。
集団行動に問題もなく、ともだちも人より多いぐらいで、一見どう見ても何の問題は見られません。
ただし、低学年時から字を読むことを嫌い、文章の読解が苦手で、それに倣って書くことも苦手でした。
国語の苦手は他の教科の足をひっぱり、低学年用のテストは25点、30点ぐらいが平気でした。
そんな点数ぼくの高校時代でさえ見たこと無かったので「どうなってるの????」と言う状態。
そこで、妻が「ディスレクシアじゃない?」と言われ「なに?今なんて言った???」。
また難しい事言ってくるなと思ったところで、説明を受けて合点がいきました。
その後、wiscやSTRAW-R、k-ABC等の検査から「境界知能」と診断を受け愕然としたのが約1年前。
この知能検査等は、その時のむすこのコンディションによってブレて「絶対的な値じゃありませんよ」と各方面の先生方から、慰めのお言葉をいただきましたが、まぁ落ち込みます。かなり。。。。
ぼくが今wisc受けたら、境界知能どころか脳みそが劣化している分それ以下かもしれませんね(笑)
むすこの現状
今、4年生ですが、学習障害対応の個別指導に月2回通っています。
通い始めた1年前の学習レベルは、国語読解レベルで大体2年生の中盤ぐらい、漢字・カタカナが1年生レベル、計算はたし算、引き算の繰り上がり、繰り下がりは分かっているが、「+プラス」「-マイナス」の表記を見間違いする。九九は不完全。わり算もできるがひっ算の桁を間違えることがある。
小学校2年生のレベルから上に行っていないレベルでありました。
改善見られる
そしてこの1年間、本人のがんばりで改善がみられるようになりました。
漢字のテストでは、再テスト(80点未満)の常連でしたが再テストをすることがほとんどみられなくなり、計算も大いなる勘違いをしなければ、〇のオンパレードになるようになりました。(但し、勘違いしていると×のオンパレードになります)
字が多いので社会や理科も大嫌いでしたが、今では社会は大好きでごはんの時に一生懸命習ったことを教えてくれたりします。
むすこの説明は、ことばが足りない部分もありますが頭から引き出せるものを一生懸命引き出してくれていて、ぼくもうれしく思います。
この改善は、個別指導の他に、担任の先生の理解があっての事だと言う事もあり、大変感謝しています。
先生が見てて理解できるかな?と思ったものは思い切ってビデオを使って授業をしてくれて理解の手助けになりましたし、漢字・読解問題では多少の間違いの場合におまけをくれたり、むすこの自信に大きくつながった細かい事を沢山してくださいました。
本当にありがたかったです。
境界知能の壁
前に読んだ本(ちょっと何の本だか忘れてしまいました)によると、境界知能のこどもは計算上14%程度存在するそうです。
ただし、小学生で気付いた場合には、9歳前後小学校中学年の頃がどのような教師にあたったかで、この境界知能の壁を突破できるかどうかという説があります。
この壁を突破出来た場合には、小学校高学年には正常の知能に戻ることが多いと書いてあったことがとても印象的でした。
つまり、小学校3,4年生で教師に恵まれなかった場合は、その境界知能にハマったままになる可能性が多いということだそうです。
そう言えば、思い出したのですが、ちょっと時期はずれますが、同級生の中でそれまで漢字テストもあんまりできなくぼくが教えてあげていた子がいて、他の勉強も良くわからなく、勉強の時は小さくなっていた同級生がいました。ところが、それぞれ小学校6年生と中学2年生(いずれも男子)の時の同級生が急に成績がよくなって自信を持ってきたように見えた時がありました。
その二人はぼくと同じ中学校に行きましたが、二人ともそのまま成績を維持し学区でもトップレベルの高校に進学していきました。
2年ぐらい前に会いましたが、二人とも立派な企業の部長さんになっていて元気そうでした。
相当本人は頑張ったと思いますし、当時の先生も良かったかな???ちょっと記憶にありません。
その同級生にとっては良い先生だったのかと思います。
そんな事を思い出すと、当時その同級生たちが「境界知能」だったかは確実ではありませんが、克服できる可能性があったのでははないかな?とそんなことを思い出しました。
学習障害だってこのまま放っておくと。。。。
むすこの、現在の診断は学習障害です。
学校やともだち、家族への対応等には今のところ問題は無いとは言え、学習障害に気付かずにこのままもし放っておいていたら、学習問題、自分への自信の欠如が今後の成長に大きく負の作用が及ぼすことが考えられます。
小学校中学年程度の学習レベルで中学、高校に進学した時にどうなるか?
社会に出て、普通の生活ができるか?お金の管理ができるか?道路標識が読めるか?病院にある表示「受付」「会計」が読めるか?
この社会そのものに適応できなくなったむすこはどうなってしまうか?
この漫画を読んで、容易に想像ができます。
早く気付いてあげてよかったと思うと同時に、本当にこのやり方でいいのかどうか?自問自答は続きます。
学習障害への対応が出来てないんじゃないか
ぼくは、率直に言って程度が大きい、小さいに関わらず学習障害への対応は「特別支援学級」での指導を念のためにもするべきかと思っています。
脳が政府が望むような学習ができないと言われているようなものですので、その適応できないものを取り除いてもらって専門的に指導をお願いしたいと思うのです。
例えば、今のテストは余計なことがたくさん書いてあります。この間の漢字テストでも余計なことがいっぱい書いてあります。
「答えたしかめシート」「このマークを読み取ると動画を見ることができます」「各2点【100】」。。。。
そんな余計なことに目が行ってしまいます。
つまづきのある子をお持ち親御さんはお分かりかと思いますが、
シンプルに問題だけをLDの子には必要な場合もあると思います。
その辺の見極めを専門の先生を通してテストでやってもらいたいものなのです。
それをやっていただけないので、うちではぼくがやっているわけです。
今はやらなくなりましたが、えんぴつを折ったり、消しゴムをボロボロにするのも何か理由があるんだろうと思います。
学校に行かなければいけないというのであれば、そこのところをきちんと見てもらいたいなあと思います。
何せ、学習障害だけで「14%」もいるんだそうですので。。。。
まとめ
この「リエゾン ーこどものこころの診療所ー」の発達障害の症例を通して、むすこの症状と照らし合わせて、記述してしまいました。
「学習障害ってちょっと違うじゃーん」じゃなくて、この「発達障害」と区別せず紙一重だと言う事をお分かりいただくと助かります。
また、自分のむすこもどう転ぶか瀬戸際であると言う事も自覚できました。
とても良いコミックだと思います。
色々な方に障害の事を理解してもらえればと願っています。
※もうすぐ第4巻が発売されるそうです。楽しみだな。
追記
2021年3月24日 4巻が到着!
ブログあげたそばから新しい4巻きました!
読むの週末かな。
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