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読解力と文章問題の事

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小4ディスレクシアむすこ。

これまでの家での自学は、大体ぼくがついていて見ていたことが多いのですが、ここしばらくは「じぶんでやる」と言って自分の机や食卓でやっていることが多くなってきました。

分からなくなったら「おとうちゃん、いっしょにやろう」と言ってきますが、基本的には自分でやるようになってきました。

算数ドリルなんかは、問題数が多く彼の特性上嫌になったり、飽きてくるとすぐに答えを見てやっているように思われるものも多いのですが、答えを丸写しするのも何かを得られればと思うので敢えて何も言っていません。

その代わり、ごはんを食べる前等に1問だけ確認的にドリルの復習をもう一回聞いて理解が進むようにしています。

相変わらず九九を忘れていたり、ひっ算の文字が雑で転記ミス等で間違ったりしますが、その辺りは将来はコンピュータや電卓で補えるものであるでしょうと言う事で、考え方さえ分かってもらえればいいかなと言う作戦で行っています。

正確な答えを導くと言う事が第一で正解することによってモチベーションが更に上がることは間違いないことですが、それは自分も良くわかっている事。

とりあえず今のところはぼくはそこまで求めず正確なプロセスを、体で体験させるようにすることが彼には一番だと考えています。

算数は積み重ねが大事なので、注意深く見て行ってあげればと思っています。

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文章問題が読めるようになってきたな

読解力

うちのむすこは本が読めません。マンガもよめません。

挿絵やマンガの絵は見れるのですが、長ーいつながった文章が読めないと言う事です。

マンガはコマのひとつひとつの文は短いのですが、絵が助詞の代わりをしているだけで、長ーい文章には変わりはしないとむすこは判断しているようです。

小さい頃に欲しいと言って買ってあげた「コロコロ」も読んでいません。この間全部捨てました。

でも、先生によると「読解力はあるね」と言われました。

(うそだね!)全くよくわかりません。本を読めない人が「読解力」なんかあるわけがありません。

昨年の初めころは算数の文章題は壊滅的で、計算問題は得意だけど文章題は全くできなく半分の50点スタートが定番でした。

それは「読解力」の無さから起こっているのかと思っていました。

そんな、むすこが「読解力がある????」(うそだろ)と思っていました。

むすこの文章への取り組み方

算数の文章題を例に観察してみました。

小4の文章題と言っても、それほど長くなくせいぜい3行、60字程度です。

むすこの算数プリント、字の乱れは目をつぶってください。

上のような文章がある場合、(結構むずかしい問題だと思います)こんな感じで取り組んでいました。

  • (まじめな性格から)ちいさな声で音読して飛ばし読みしないようにしている(意味がわかっているかは不明)
  • すぐ式に出来るように数字を書きだしていた(忘れないように)
  • 次に読みかえす時に(全部読むの大変だから)要約して読んでいた

縦書きの国語の場合は行を間違えて繰り返したりして読むことが多いのですが、横書きのこの程度の短い文章ですと、行を間違えることもないようです。

ただ、意味が分からないと問題自体がわからないので文字をひとつひとつ丁寧に読む感じです。忘れないように大事な数字を書きだします。

要約する時は上の問題例ですと、余計な「はやとさん」「家」「駅」なんかは取り除いて確認しています。

こんなこと定型な子であれば要約なんかしなくても簡単な問題かと思うのですが、ディスレクシアならではの、ものぐさ読解術と言うのが処世術として身についているようです。

こんな事から、「読解力あるね~」と言う評価になっているのかと思います。

ただ、結構ヤマカンが入りますので、もう少し高度な問題ですとあてが外れてボロボロになります。

諸刃の剣というのはこう言うものなのだと思います。

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読解力をつける?無理だな?

「読解力をつける」そんなことうちのむすこには絶対無理だと思っていたのですが、ディスレクシアでも短い文章を丁寧に見ることができると理解してもらえることがが可能なのかな?と最近は思えるようになってきました。(訓練の賜物なのか。。。。???)

前に「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」と言う本を読んだことがあります。

題名が正直って釣りっぽいのですが、中味はロボットにAI技術を使って「東大」に合格をさせると言うプロジェクトの話しです。
最終的には、そのロボットがマークシートの模試で偏差値「58点」を取り私大上位校あたりであれば合格できる水準まで持ってこられたのですが、東大合格までは無理だったと言うプロジェクトです。

本としては、「AI、AI」と騒がれた時期のこともあってとても興味深く読ませていただいた記憶があります。

その中で何がそのAIロボットに足りなかったというとそれは「感情」と「読解力」でした。

AIロボットは過去の入試データは完璧に覚えることが可能で、淡々とした問題を答えることは得意です、計算機の塊であるロボットにはいくらAI技術と言っても「感情」や「読解力」が必要とされる学力や仕事には今のところは難しいと言うことです。

逆に言うと、読解力を必要としないで右から左に流れるような仕事はAI技術に取って変わってしまうことになっていくことになります。

続編の本もあるらしいけど、狙ったような感じなので読んだことありません。

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まとめ

冒頭にも書きましたが、漢字や計算問題の反復練習が不得意な子(うちのむすこみたいな)、が途中で嫌になって答えを見て書いて行ってもいいんじゃないかと言うのはそう言うところで、「何度も何度もバカみたいに、同じ問題をやらせてるんじゃねーよ。気が触れちまったじゃねーか(責任取りやがれこのやろー)」といい加減言いたいところです。
せっかくのテクノロジーがあるのですから、単純なものは機械にまかせて、問題の理解や創造力を付けるようなことを先にやっていくのが、全体のレベルを上げるのに逆に良いことではないかと思うのです。

これは、いつもこのブログでぼくが言ってるところの、「早くICT機器を導入しろ」だとか「じゃなければ電卓持って行かせろ」につながる話です。

単純計算が得意、百マス計算が得意、漢字がきれい書けるというのも得意な子はそれはそれで特技しては素晴らしいと思います。

一方で、縦書きの文字だけの本が読めない、見るのも嫌だ、単純なことをたくさんできない、やれないと言う子も一定数いることを忘れないでいただきたいと上の方には言いたいと思います。

そんな子の特性を生かし、ひょっとしたら、ユニークな感受性、創造力を生み出すことが可能な子がいるかもしれません。

そして、世界に名を轟かせる人物が日本からも出てくる可能性があるようにも感じているところです。

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