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休校中のむすこの行動や学習している様子を見て、間違いなく「知ってるけど、ことばが出てこない(想起できない)、見たものが正確に読み取れていないな」と思われたと前回も記述したところです。
それで、先日緊急事態宣言終了後初めて、個別指導にいってまいりました。
指導に入る前に、担当の先生には敢えて休校中に感じたことは言わずに指導に入ってもらいました。
指導が終わって
先生の所見
前回までの見立て
むすこのディスレクシアの原因として考えていたこと(大まかに二つ)
- 音韻が弱い
- 文字・形の認識が弱い
今回で3回目の指導での見立て
上記の2つのことが考えられていたのですが、話をしていくうちに、色んな事をよく知っていて、どっちも悪くはないとのことでした。いやいや、勘違いして欲しくないですが、特別良いと言うわけではありません。
それでも、「カタカナ」の音韻は多少悪いところは残っていると言う事でした。
今後の指導方針
そんな訳で、むすこの場合「字のかたまり」(意味のある文章等)で覚えているものでは単語を想起させるものの場合は早く答えられることが可能であるのですが、単語だけで覚えさせられているものの想起は遅いし、頭から引っ張り出してこれない。決して覚えていない訳ではないとのことでした。
そこで、せっかく覚えた単語を想起できるようにしていきたいと言うのが今後の先生の方針となりました。
今回の検査方法「PVT-R絵画語い発達検査」
さすがに専門家です。ぼくが休校中に感じた「ことばを頭から引き出せない」事を、何も言わなくても何分かの面談で判断し、それにあった「PVT-R絵画語い発達検査」と言う検査を受けてもらったなんて、ほんとに脱帽です。
「PVT-R絵画語い発達検査」とは
PVT-R = Picture Vocabulary Test-Revised
略は以上だそうです。英語の方が分かりやすいですね。
簡単に言うと、「語彙の理解力」を発達状況を測れる検査方法です。年齢相当のものに合わせて検査をして、どの辺りまで発達しているか測るそうです。
対応は幼児~小学生ぐらいまで、12歳ぐらいまでとおっしゃっていました。
例えば一部の検査ですが、「研究室」「授業中」「買い物」「会釈」等の絵を4枚見せて、「先生はどこにいる?」とか、「(研究室の)絵を指して何をしてるところだと思う?」とか、「お金を払っているのはどこかな?」とか、様々な角度で意味のあるものから、対象児童の言葉を引き出して発達状況を測るそうです。
そして、児童が話してくれる言葉から、適切な事を言ったか、説明をしてくれたかどうかが判断になるみたいです。
ぼくなんかだと、出来るかできないかはわかりますが、学術的に測るには素人には無理ですね。
むすこがやった具体的な検査
上記以外にむすこがやった検査として、「色」から想起させる言葉を挙げてもらったそうです。
その中で「赤」という言葉ですが、先生としては「りんご」とか「トマト」、「ポスト」等具体的なものを答えて欲しかったのだそうですが、むすこが一番先に言った言葉は、
「赤い色鉛筆」
あたりまえじゃん!
それでも、どうしても「ポスト」と言って欲しかったので、「ほら、手紙を出す、道にあって、、、、、、、あるじゃない」と言うと、ようやく「ポスト」と言ってくれたそうです。
この検査から見た先生の見立て
この検査をしたここまでの先生の見立てとして、
- 自分の言いたい事が通じないのではないか(自信をなくしているかも)
- 単語を聞いて、意味を想起させる。
- 逆に、意味を聞いて言葉を引き出たせたい。
- 語彙から適切な場所も出せるようにしたい。
総じて、まだ自信を無くしているところが多いにあるので自信をつけるよう訓練をしていただきたいそうです。
まとめ
ディスレクシアはディスレクシアなのですが、一般的に言うディスレクシアとちょっと方向が違うもので、様々な角度のものがあって一概にこれだと言うのがなくて本当に千差万別だなあと感じました。
むすこの場合、知っているのにことばを引き出せないと言う特徴があるようです。
このあたりは、休校中にぼくがみていた通りで同じ診断が出て、やはり一番良くわかるのは親なんだなあと思いました。
ただ、具体的どうだ?と言うのは専門家に見てもらわないとわかりません。
ぼくが思っていたことをずばり僅かな時間で調べていただいたのはさすがですね。
これから、何もなければ月に2回程通うようになります。
片道1時間程度かかりますが、根気よく、良い方向に行けるようにぼくらも頑張っていきたいと思います。
追記
追記:2020年8月13日
最近、自信の無さと言うのが薄くなってきたような感じのするむすこです。休校が解かれともだちとの会話が増えてきたことも大きいと思いますし、ぼくら親の方もわからなくてもあまり気にするなと言う方向に持って行ったので、すこしばかり自由に話せば良いんだとわかってきたのかもしれません。
それまでは、「やさしいことばで丁寧に話す子」だねと言われたこともあるぐらいですが、周りが話している乱暴な言葉も覚えて話すようになりました。それも含んでOKとしていますので、言いたい事がスッと言えるようになったようです。
乱暴な言葉は後で、自分で修正して行って欲しいと思います。
その前に、親の方も言葉遣いには気を付けてまいります。
追記:2020年10月16日
先日も個別指導に行ってきましたが、この辺りの正確に伝えられない音韻の弱さはまだまだ続いていて、どうしても乱暴に、単語で会話してしまうことが見受けられるそうです。
イメージでは伝えているつもりでも、ことばに出してくれない。
分かっていない訳ではないそうですが、細かい「修飾語」が今一つのようです。
赤いリンゴと黄色いリンゴがあったら、どっちのリンゴが欲しいか分からないですもんね。
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