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毒を以て毒を制す:数学

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ディスレクシアな中1むすこ。

夏休みはほぼ毎日、数学・算数の問題を解く練習をしてもらっています。

これまで数学で気付いたところを羅列しますと、、、

  1. 解法・公式をところどころ覚えている(決しておぼえていない訳ではない)。
  2. 数学用語の言い方とやり方が一致しないところがある(ゴチャゴチャ)。
  3. やり方をどの場面で利用するか?混乱する。
  4. そのやり方を知っていても頭から取り出せない。
  5. 数学嫌い。早くやり過ごしたい。
  6. 結果、散々な結果に終わる。

そんな感じです。

従ってとにかく嫌なものになってしまっているので、早く終わらしたい気持ちが強く、テストで点につながらないのです。

たくさん書かれている数字や記号を見て、全体を見てしまって細かい部分を見ない特性(木を見て葉っぱを見ないような)は、若干和らいできました。

小学生までは、ゴチャゴチャ書かれた数式や文章題は顔を背けてしまう程嫌がっていましたが、現状では少しづつ読むことが出来るようになってきました。

しかし、それを解くことまでには至りません。

それは上記に列記したパズルのピースのようなものを数学の問題に解法として集約できないからでしょう。

そんなことがわかったので、せっかく記憶していることを解法として実践できるようにするにはどうしたらいいか、むすこの顔色を見ながらこの夏休みは実践してきました。

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数学も妻が教える。

むすこの数学は夏休み前半(お盆休み)までは、ぼくが担当していました。

その理由はひとつ。

「中・高までは数学が得意だったから」

それだけです。

従って、教えていても、なんでむすこが計算問題が出来ないのか?むすこに対して手こずるわけです。

それを見かねた妻が。。。。

「私が教える!」

「え~!!!大丈夫???」

「いやいや、数学は大嫌いよ。今でもちっともわからない。でも、私だっていちお中学生の時はそれなりに学年1位だったし、高校だって一番良いところ行ったし。大丈夫だよ。」

「そうだよね。嫌いでも分かってるはずだよね。」

さすが才女のご意見には逆らえません。

「だからね、わからないけどそれなりにそんな人の気持ちがわかるんだよ。おとうちゃんが1日1問問題だして。それで、一緒に悩みながら解いてみるから。」

なるほど、じゃあ得意と思っているだけのぼくは、出来ない人の気持ちがわからないから手こずってしまうだ・・・・

確かに、むすこを教えていて八方塞がり的な気持ちになりました。

「それにさ、わたしだって勉強になるじゃん!」(急に前向き)

そうだな。それは良い考えだな。

「よし!そうするか!!」

と言う訳で、むすこと妻二人に算数の問題を持って来てノートに写します。

「これやって!」と指示をして、どうしても不明だったらぼくが手助けする。

そんなやり方に変更しました。

さてさて、そもそもディスレクシアで勉強が苦手なむすこ。

勉強は出来て、かつては優等生だったけど、数学は大の苦手で今でも見たくも無い妻。

二人の取り組みが始まりました。

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発想・着想が違う。

見てて、おもしろいです。

「なんでそんな発想で解き始める」ってのがいっぱい出てきて。。。。

そんな二人を見ていて、それを否定するのは良くないような気がします。

数学はとにかく出てきた公式をたくさんおぼえて、やりながら簡単で効率的な解法で解を求めて行くものだと思っていました。

じゃあ無いと時間がいくらあっても足りないと言うのが理屈です。

ところが、2人の様子を見ていると、公式自体の存在はなぜなのかを考えて、それを納得しながら進めています。

すっごく効率は悪いやり方に見えます。イライラします。

しかしながらそのやり方は初学者にとってはよく思考して、学校で聞きかじった知識の理屈を読み取り、逆に定着する基になるように見えました。

そして、むすこが「出来た!あたり前じゃん。こんなの簡単!!」と言うのを耳にした時。

「むすこなりの」勉強の仕方の第一歩に気付いたのではないかと思われました。

反復練習が今のところはだめだと言うのはそんな理由でしょう。

無理矢理「公式」だとか「約束事」として詰め込まれたものを理解しないと先に進めないのが、うちにいる妻とむすこなのでしょう。

それを理解して定着しないうちに、反復ドリルをやらせるのはうちのこの二人には通用しない。

反復練習をする場合は、理解と定着を先にやってからなのです。

そんな答えが見えたような気がします。

だって、公式や約束事なんて忘れたら全く歯が立たないですもんね。

勉強でいきなり反復ドリルをすることに否定する訳ではありません。やれる人はやれば良いのです。

但し、公式をなめただけの記憶の定着には期限があるでしょう。

逆に、学校の勉強が2年程度遅れていると言うのは、こう言うところに言える感じます。

学校のカリキュラムを進めるにはもっとも効率の良いやり方を求めることでしょう。

それでは、うちの子のように遅れてしまう子がもっと出て来るでしょう。

取り敢えず、夏休み期間に見えたことがあってよかったと感じました。

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まとめ

数学が苦手と言う妻が、勉強嫌いのむすこに数学も教える事になったことを記述しました。

本当は「家庭教師でも頼むか?」と言うところまで真剣に悩みました。

しかしながら、むすこに合わない方法でやられてはむすこの自信喪失につながると考えて塾も家庭教師も今のところはやめることにしました。

もう少し基本的なことができるようになってから、または特性的に落ち着いてやり過ごすことがなくなるようになってから再度プロに任せることも考えてみようと思います。

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