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中1むすこの学校。
朝読書の時間が設けられています。
朝登校後に先生が来るまでの間の約5~10分の間に読書をしていなさいという時間があるそうです。
文字や文章を読むことが苦手で、ストレスが溜まるむすこです。
これまでもがんばらなくていいのにがんばったことがあります。
治るものではありませんので克服と言うのはありません。
小学生時代は、代読してあげたり、動画を見せたり、教科書なら音声教科書と色々と試しました。
いまの時代、知識をつける手段は読書だけではありません。
オーディオブックもあるし、動画だって、マンガだっていまや見逃してはいけないメディアです。
Youtubeも云々言われるメディアですが、むすこ的には自分の興味や知識をつけることに役立っていて、一見、博識多才に論じてくれることもあります。
その知識や見聞を深めるためのツールとして、これまで古くから多くの人に役に立ってきた「本」(絵本以外)が苦手なのは、学校と言う世界において、彼にとって本当に痛いところです。
朝読書の時間を逆手に取れれば。
とは言っても、学校で「朝は読書をして先生を待ちましょう」と言う指導がありますので、それに抗うことはぼくとしても望むところではありませんし、むすこだって「みんなと同じがいい」と言うでしょう。
それなら、ここで朝読書のことは、むすこはどう考えているのか?
むすこに任せるようにすることにしました。
ぼくは、むすこは学習以外の事は、とても器用な人間だと思っています。
その器用さの苦手さを逆手にとって、イライラするけれど文字を読む独自の方法を見出すかもしれません。
やっていくうちに、文字が拾えるように、普通の人が通常文字を読みだすことに使うニューロンを補ってくれる、他のニューロンが少し働き始めるかもしれません。
そんな奇跡は起こる訳無いと考えるでしょうが、無い訳ではありません。
ぼくだって、脳梗塞麻痺で動かなくなった右手が健常者とまではいきませんが、タイピングは普通にできるようになりました。これは、今まで右手運動に使っていた脳神経細胞が他の脳神経細胞が代替してくれているからです。
こんなおじさんでもこれだけ回復できます。人間の脳はすごいと思います。
こんな例もあるので、苦手さの特性を残しながらも、この12歳のこども、更に運動ばっかりしていて常に脳が活性化されている子の、脳に期待するのであります。
むすこにとっては退屈な時間になる事は間違いありませんが・・・・
念のためむすこと打ち合わせ
まぁ、そうは言っても、「朝読書」の時間をどうしようかと心配は心配です。
むすこに聞いて見ました。
「毎日ね、5分ぐらいだけど朝読書の時間があるって聞いてるでしょ。」
「うん」
「何、持ってく?いつも読んでる谷川俊太郎の詩集持ってく?」
「いや、谷川俊太郎は夜、おとうちゃんと読む。おれはメッシの本を持って行く。」
「メッシの本」と言うのは、サッカー選手の本で4年生の時に買ってあげた本です。
4年生の頃は、難しかったのですが、それ以来少しづつ読み進めていている本です。
(1回読書感想文を書いているので、1周はしていると思います。)
別に、同じ本を何度読んでも悪い事はありません。
本人がそれでいいならそれで良いと思います。
「おー、よし!その本で行こう!!」
中学校にはぼくも何度も行っているので、担任の先生もディスレクシアの事はご存じだと思います。
今回、この本を繰り返し読むことで、何か違った考えが彼の中で出て来るとおもしろいかと思います。
ただ、急いで読もうとしないで、ゆっくりでいいから文字をひとつひとつ追うのだぞ。
ディスレクシアとはなんぞや?と言う方はこちらをご覧ください。
特にむすこは、この記事にある「音韻処理」が苦手とされてご指導を受けています。
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