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小6ディスレクシアむすこ、ただでさえ四苦八苦していた分数にわり算に来て、苦しんでいるのでぼくも一緒にやっています。
分数のわり算ってやることいっぱいで、普通に考えると難しいと思うんです。
パターンもいっぱいです。むすこみたいに反射神経男児の場合は「習うより慣れろ」で後から疑問に思った時に理屈を考えるようにした方が良いと思っています。
「そんなんじゃ、後々困るよ~」なんて声が聞こえてきそうですが、「じゃあいつ困るんですか?」とその人に問いてみたいです。
むずかしい計算をする高速道路のインターチェンジを設計するような人を今から目指すよりも、今は自信を保つことの方が大事と思います。
ぼくも分数のわり算を小学校の頃に習っていなくて、今この齢で覚えろ!と言われても自信がありません。
こどもの頭の柔らかいうちに、手順が頭から出てくるようにしたいんですが、今苦労しています。
え?手順はおぼえてるじゃん。
分数のわり算は、割り算マークの後ろの割られる分数をひっくり返してかけ算しますよね。
$$\frac{3}{10}\div\frac{3}{10}=\frac{3}{10}\times\frac{10}{3}=\frac{1}{1}=1$$
こんな感じの式と解答が成り立ちます。
むすこに黙って以下の計算問題をやっているので眺めてみました。
「ピンチだったら言ってね」と声を掛けてからです。
$$0.18\times8\div6.4$$
「え?分数じゃないじゃん、大丈夫?」
「うん、これを分数に直して計算する問題だよ。。。。」
「小学生はこれが問題になるんだ。がんばってよ。」
「うん」
と言うとサラサラ始めました。
むすこがやった手順です。
- 小数を分数に変更(楽勝)
- わり算マークの後ろをひっくり返してかけ算に変更(楽勝)
- かけ算する前に約分する(ちょっと引っ掛かる)
- 最後に全部掛ける(文字がゴチャゴチャなのでかけ忘れそうな数字あり)
- なんとか完成。
「もう一問やる!」とやる気を出したところで。。。。
$$9.6\div3\div0.16$$
小数を分数に変更したのはよかったですが、調子に乗って細かいところを見る事ができなくなり、
かけ算にする際にわり算マークの分数をひっくり返すのを忘れて、、、撃沈。
やる気を無くして、癇癪気味になりました。
それでも「やる!」と言うので、せっかく約分が出来た自分で書いた数字を見落とし、かけ算のし忘れで、まちがい、、、再度撃沈。
うーん。。。。森を見て木を見ない、神経的な特性が出て来てしまいました。
「もう少し落ち着いてやろうよ。」と言っても無理です。
特性は特性で仕方無いので、左から数字と記号を隠しながら一緒に取り組みました。
一個づつ頭に印象付けながらです。
やっと、できたよ。できた!!
それ程時間が掛からなかったのでよかったです。
時間が掛からなかった理由
時間が掛からなかったのは、彼なりに手順を覚えてくれていたと言う事に尽きます。
「小数なら分数にして、わり算なら逆数にしてかけ算にして、かけ算で分母と分子で公約数があれば約分して。。。。。」そんな事をブツブツ言いながら向き合っていました。
やるじゃん。
その手順が頭に入っていたので、その事から説明をする必要がありませんでしたので、「ケアレスミス」に気付かせるだけだったからです。
ケアレスミスなんて言ってはいけないな。
ケアレスミスなんて失礼なこと言ってはいけません。
そのみんなが言う「ケアレスミス」(不注意・軽率なミス)がむすこの特性そのものだからです。
ぼくの時代は分かっている間違いをするとよく「ちゃんと問題を見ろ!」と親に殴られながら怒られました(実話、虐待です)。むすこの場合そんなレベルではありません。
「森を見て木を見ない、木を見て葉っぱをみない」
見落としがむすこの特性です。
そこを責めてはいけないとぼくは思うんです。
学校で特訓されているのでやり方は分かっています、本人は分かっています。
そこを責めるとまたまた自信を無くすきっかけになるように思います。
むすこの気持ちを汲んで寄り添いながら、指導をして行こうと思います。
まとめ
分数の計算は、むすこには不可能じゃないか?と思っていたのですが、学校の先生方のご配慮のおかげで手順を覚えてくれていたようです。
もちろん、むすこのがんばりによります。
健常な方にとってはちょっとしたミスになることも、むすこにとってはそれそのものが特性であることがあります。
でも、がんばって理解をしていて、父親として涙目になりそうです。
思春期で、うざい父であると思いますが、
ぼくも、リハビリ自主トレをして、むすことがんばってみようと思います。
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