|
うちには、漢字がすんなり読める小2のむすめと、
苦労して苦労して忘れて思い出して忘れて思い出してがんばって読む小5のむすこがいます。
比べてしまうと、むすこがかわいそうなのですが、敢えて今回はこの二人の比較して感じたことを記述してみようと思います。
読字について、この二人を比較して何かむすこにとって良い事が思いつくかな?
ことばは早かったむすこ
この間、下のむすめがむすこ宛幼児時代のバースデーカードを読んでいました。
ぼくが当時書いたもので、これはむすこが2才の時のものです(あー、もう9年近く前??)。
このカードに「たくさん言葉を覚えてきて」と記述してあります。
これを書いた時のことは覚えていますが、当時むすこはもちろん字は書けははしませんでしたが、絵本も大好きで、保育園から本をよく借りてきて読み聞かせをしたり、自分で読む仕草はしていました。
「よくお話しをする子」で話をしても意味は通じてるようでしたし、ことばについては何の問題はないと思っていました。
小さいころの話ですので、全くあてにはならないと思いますが、このままいけば就学は大丈夫だと考えていました。
むすめ。バースデーカード読んでるぞ。
むすこの2才の頃のバースデーカードを読んでいて、過去の事を思うのは良いのですが、このバースデーカードをぼくに読み聞かせをしてくれていたのが、小2のむすめ。
バカなぼくは2才の子に向けてのカードなのに、漢字を多用しています(どうせ先生が読み上げるので)。
でも、むすめは難なく、習っていないはずの漢字まで普通に読んでくれました。
ぼく「え?良く読めるね。習ってない字もあるでしょ。「覚えて」とか」
むすめ「だいじょうぶだよ。見た事ある字だもん。何となくよめるよ。わからないときは、おとうちゃんおしえて」
そんな事を言っていました。
記憶と文脈で読んでしまうのか?
むすめの読み方をみていると、習っていない漢字も関係なく読もうとするのがわかります。
ことばにはルールがあると思うのですが、そんな杓子定規的なやり方は無視して突っ込んでいっているようです。
「知らない文字でも読み方が間違ったら、誰かが指摘してくれるだろう。」
「文章の意味がわかるように読むだけ、とにかく文章に何が書かれているか知りたい」
そんな感じのものが伝わってきます。
それが、読書が上達しているむすめのやり方です。
むすめの漢字熟語の読み方
今前年度までのものを整理して処分しています。
いい加減こんなものは要らないだろうと言うものの背表紙もむすめが読み上げます。
「これは、「ほいくえんしりょう」!もういらないでしょ」
むすめに指摘されてしまいました。
しかし何でこの5字熟語が読めるのか聞いて見ました。
「え、保は保育園の「ほ」でしょ、園は保育園とか公園の「えん」でしょ。それで「資料」はさいしょからしってた!」
「資料」はどこで知ったかよくわかりませんが、熟語も彼女なりに「バラバラの漢字の読み方ピースをどこからかかき集めてきて、大人が言っている言葉を覚えていてそれに変換」している。
そんな作業を頭の中で、瞬時にやっているような感じです。
むすこの熟語への対応
むすこの熟語の読み方
悪いですが、むすこにも「保育園資料」の5字熟語を読んでもらいました。
「ほいくえんしりょう」OK
じゃあ、いじわるして他の保育園時の手紙に先生が書いていた「紫陽花の花」。
むすこ「え???「ようはなのはな」?習ってないからわからない!」
むすめ「「あじさい」だよ。だって写真でかわいいお兄ちゃんがあじさい作ってるじゃん」。
確かにこの文字の上にむすこが2才の頃にあじさいの工作をしている時の写真が貼ってありました。
むすこの場合、「習ったことが無いもの」、「経験したこと無いもの」、「情景を浮かべられないもの」、「ゴチャゴチャしたもの」こんなもので目の前の文字にあると急に読めなく(読みたくなく)なるようです。ましてや周囲の文脈等から推測してまで読むことが今のところは不得手なようです。
「習ったことが無い」等と言うだけで読むのを断念してしまいます。
そもそも、文字から意味にあるものに変換することに時間がかかるむすこにとって仕方のないことだろうなのでしょう。
少しづつ語彙を増やして行く
救いようがあるのが「経験したことから学ぶ」のが得意なむすこです。
書き取り等勉強の一環で行うことが嫌いなのでそれが経験にはあまり入れられません。
ただ、日常生活での出来事が一番の経験になっています。
その中で語彙を増やしていき文字から意味への変換がスムーズにしていけるようにしていくのが最適だと考えています。
ですので、学校で習った、習ってない関係なく、日常に出てくることばであれば読めるようにしていくのもありかな?と思っています。
他には、自分の興味のあるもの以外受け付けないものが多いのもかなりネックです。
ともだちとの会話、ゲームの中、アニメ・動画の中、自分の興味のあるものでも、意味が通じないとどうにもなりません。しかし、あれだけしゃべり、字幕に触れているので、勉強になっていない訳では無いと思います。
そんな中から、強制的に語彙力が蓄積していって、社会に出るまで困らないレベルになればいいなと目論んでいます。
まとめ
むすこには悪かったですが、兄妹の比較をしてしまいました。
むすめの場合、習っていない漢字でも前後の文脈等から強引に読もうとする。
むすこの場合、興味の無いもの、知らないもの、忘れているものはそこで諦める。
そこの差があるように思います。
ただ、むすこの場合、それに至る特性が全く違います。覚えても2週間ぐらいで忘れるし、文字の変換に時間がかかります。
むすめの持つ勘と記憶力のつもりでむすこに接しても、彼が壊れて行くだけです。
その点は十分に理解をしてあげる必要があります。
現時点では、文字で書いてあることのおもしろさや、重要性を、本人自信が理解してくれることがわかってくれればいいかな?と思います。
今の時点で自分で読めない場合は、お父ちゃんやともだちや先生に読んでもらえればいいんだし。
本人は十分わかってきているはずです。
最終的には、漢字が読めるようにして意味のあることばとして理解をしてもらえればと望んでいます。
じっくり、ゆっくり。独り立ちするまでには。
コメント