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「花のように美しく、美しく生き、散っていく」
小4ディスレクシアむすこが、ボソッと言っていた言葉です。
先日、短歌、俳句の勉強をしていて、俳句(って言うか川柳)をやたらたくさん作っていた時に「花は大昔は梅、平安時代からは桜のことを指すことが多いよ」と教えると、こんな、ことを言い出しました。
本人は、そんなこと意識してないと思うんですが、最近仏教の教えじゃね?っていう発言が多いんですよね。
彼が何を言ったかなんて、イチイチ全部覚えていませんが「え?」と説教されているようなことばを発することが多いむすこです。
教科書に書いてあったのかな?
ワーキングメモリと記憶容量のこと
うっせぇわ
むすこも、覚えて唄っています。
唄や聞いたことだと覚えやすいんですね。Youtube動画で歌詞も出るし。
結構長い歌詞だと思うんですが、いっしょにお風呂に入ったりすると唄ってます。全部。
学校では今一番流行っているかもだと言う事です。
意味がわかってるかどうかはどうでもよくて、
この長い歌詞を覚えているってことが、ぼくは注目していて、関心しているところです。
いつも、教科書の音読で最初は苦しみながら、過呼吸、癇癪、何でもあれですが、ぼくが読み聞かせしたり、読み上げ教材を使ったりすると、何回目からは覚えてしまって教科書無しで唱え始める。
たまには「なんだっけ?なんだっけ?」と言う事もありますが、文字を見ながら音読するより全然スムーズ。
これがむすこの音読スタイル。
「うっせぇわ」の歌詞を覚えられるのと同じ要領。
歌詞同様、音読したからって意味がとれているかどうかは別の話です。
後で授業でじっくりやれば良いじゃないか。
そんな授業を受けるスタイルで、学校のペースが掴めてきたようです。
今年、むすこが獲得した、授業・テストの処世術はこんな感じです。(特に国語)
- まず、「音読の宿題」が出る
- 読むのめんどくさいから文章を覚えてしまう。
- 授業でも教科書見ないで、文章で出てきた記憶した印象のあることばについて話がでれば、それを覚えてくる。
- その印象のある部分(いわゆる大事なところ)が記憶の奥に定着する。
- 単元が終わってテストをする。
- 印象のある部分が特にテストに出やすいから、その部分が記憶の奥から取り出せればOK。
- 全部は記憶から取り出せ無いけど、そこそこ取り出せる時は、そこそこテストの点数が取れるようになってきた。
こんな事を繰り返しているように思います。
テストの設問なんか全部読めないので、見たことあることばを拾って一か八か勘で答えることも多いことを付け加えたいと思います。
来年は、「テスト問題読み上げてくれ依頼」もした方がいいかな? むすこが許さんだろな。
「ワーキングメモリ」が改善したか?
まだ、再検査をしていないのでなんとも言えませんが、
「ワーキングメモリ」の改善が多少進んだように思えます。
「漢字」が思った以上にできるようになりましたし、簡単な四則計算なら書くのがめんどくさいのか暗算でやっています。いちお、精度はかなり良いです。
多分ですが、相当本人は努力していて、単位変換、動画で見たことば、登場人物の名前、ゲームの武器の名前、大人にはわからないカタカナ言葉を何度も何度も忘れないようにブツブツブツ唱えていて記憶をしていると思われることをやっているようなところが見られます。
また、「電子メモパッド」や、新しくデカい「ホワイトボード」もぶら下げましたのでそれに、忘れそうなことをメモをするような癖がついてきたようで、記憶の補助に活用しているようです。
このワーキングメモリの改善が、長期記憶の補助にも役に立っているようにも感じます。
記憶のきっかけ
本人の努力が大
もともと、幼少の頃からアニメのセリフを覚えたりできているので、記憶力が特別悪い訳では無いとは思っていました。
ただ、アニメのセリフや唄の歌詞が覚えられたからと言って、その記憶力が日常生活に支障なく使えるというとそう言う訳ではありません。
むすこの場合、日常生活にその記憶力の良さが適応していないから、授業中の話も覚えてこれなかったのが今まで成績の悪さに響いていたのかと思います。
例えば、先生が今言われたことをワーキングメモリの悪さから、半分だけは記憶出来るけど、半分は聞いていなくて結論がわかっていない、そんなことだと思います。
学習障害が分かる前は「何でこんなこともわからないんだろう??」と言う疑問ににずーっと思い悩んできました。
障害が分かってからは、「すぐには覚えられない」と言う事がわかりましたので、文章はなるべく短く区切って勉強するようにしました。
長いとだめだけど、短いとうまく行くというのも本人が分かって来て、音読も、読み上げ有でも無しでも、自分からやるようになりました。但し短い段落で終わらせています。
それで良いと思います。
本人が努力し始めて初めて分かってきたなんて、皮肉なもんですが、親が右往左往しても改善なんて半分以下、うまくこどもが機能してくれてやっと半分ぐらい改善の理由がわかってきたそんな感じです。
但し、時間はかかる
但し、一度に読んだり聞いたりできる文章が絶対的に短いので、時間が掛かります。
効果はすぐに出てきません。
これは仕方がありません。
今焦っても仕方が無いと思っています。
うさぎとかめの話ではありませんが、先に突っ走って行ってたうさぎには、日ごろコツコツ努力しているかめには勝てないと言う事も現実世界でも起こるかもしれません。
これは、親のぼくも忍耐と信じて行くことが大事かと思います。
また、もっと悪い事が起こるかもしれませんが、ひょっとしたら自分でやり方が編み出せるかもしれません。
まとめ
こんなに苦労しているのは、これも一斉授業の弊害だとぼくは考えています。
先日むすこが言っていた「みんなちがってみんないい」そんな事を言っておきながら、何で同じことを同じ手法でやるんだ?
困っている人がこんなにたくさんいるんだと言う事を、みんなと同じことが、同じペースで出来なくて何が悪い。知っていて見て見ぬふりをするんだ?
「あんたが思うより健康です」だし、「絶対絶対現代の代弁者」はこどもなのだ。
大人になった時にどんな扱いされるか
な~んて、「口塞げや限界」って言われる世代のぼくが毒づいてみました。
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