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むすこ。昨年末までは、運動は得意なのですが、学習面に関しては何をしてもだめ。
親であるぼくたちも、「やればできる!」と信じて、色々な教材を無理やりやらせてしまって、なかなか進歩が無く自信をなくしていたことがありました。
こっちも、「1,2年生の事がなんでできないのか?文章が読めないのか?」理解不能の状態でした。
そして、何かがあるぞと疑いだしたのが「ディスレクシア」でした。それから「できないものはできない」「やれることを少しずつやろう」と方針を変更しました。
そして、今年の1月に実際に調べていただくと「学習障害」の判定。しかも、「境界知能」。
そして、その事をむすこに告げると「ぼく、障害なの?」と更にむすこがどん底に落とされたような様子になり、何をやってもだめなんだと自己肯定感を叩き潰されていたような状態でした。
二次障害を防ぐために
その、学習障害が確定する前後から、二次障害を引き起こすことが無いように無理な学習方法を排除し、学校にもお願いし行ったりしました。
それで、ぼくが決めたことは以下の事です。
好きなことをとことんやらせる
ともだちと外で遊ぶこと
幸いな事に、むすこには常にともだちがたくさんいて、外に出ると誰かしらと遊んでいます。
最近では、コンビニ行ってジュース買ったり、トレーディングカード買いに行ったり、近所の室内有料プールに行ったり、こども経済活動にも参加しています。
ともだちとワイワイ言いながらこの時期は遊ぶことも大事なことかと
サッカー
サッカーが大好きで3歳ぐらいの頃から、「上手になる!」と言っていて今日までぶれていません。
サッカー練習・試合にも、極力全部参加できるように親の方もスケジュールや準備を整えてあげようと思います。
ゲーム
それとゲーム。大人から見るといいのかと思える「フォートナイト」で友だちとパーティー組んで遊んでいますし、それと昔から大好き「マインクラフト」、PCゲーム色々。
これも、こどもなのでタイマーや、夜は9時までと時間制限を付けているのですが、自分で興味のあるものを取捨選択できるように、口は出さずにやらせています。
ただ、今は色々なタイプのゲームが存在するので、こどもがやっているゲームは何か?そしてこどもがプレイしているゲームは親も少しはプレイしてみた方がいいと思っています。その方が、こどもの方も何かあったら「おとうちゃんがわかってる」感を感じてくれて下手な事はしないような気がします。
学習面
よく見てあげる
テストやプリントの点数に期待は出来なくなった以上、もう怖いものはありません。
漢字のテストでも、計算問題でも、惜しいところで間違っているものがたくさんあります。それを「ここ気を付けないとだめじゃない!」と以前は言っていたとこですが、「惜しーぞ!」とか「よくここまでできたね」と合ってるところを褒めるようにしました。
テストの点数が悪い事には負い目を感じているところに、悪いところを指摘して親が畳みかけても、良い影響はないと思ったからです。
また、毎日の音読宿題も、最初あまりにも難しければ音声読み上げ教科書を活用して、自分が読むのではなく「聞く」ことも大事だと言う事を教えるようにしました。
その時に必ず親が付いてやるようにして、時にはぼくが読み聞かせをするようにしています。
すららの活用
うちのむすこの場合、これがよかったと思います。
学年関係なく、体系的に教材が進んで行きますので、復習や練習にとてもなっています。
中々覚えられないところは、単元をリピートして繰り返し学習が効果がありました。
おかげで、難問だったカタカナも大分、読み書きが可能になりました。今はローマ字を繰り返し学習してがんばっています。
算数も繰り上がり、繰り下がりの計算問題も頭のどこかに消えていたものを呼び起こすことが出来てきて、偉そうに妹に教えたりしています。
自信が見えてきた今日この頃
「学習障害」とわかった以上前向きに色々進め始め、せっかく学校にも配慮のお願いに行ったその一週間後、新型コロナの影響で急な休校になってしまいました。
結局6月まで3か月続きましたね。
これがまた、嫌いな授業が休止になり、自粛の最中であるにも関わらず、むすこにとって天国のような日々が始まりました。
「家にいろ」要請の中、言う事を聞かない4年生を中心にした男子軍団(6年生も中学生も高校生も含む)がうちの前の広場に集まって、毎日のようにボール、自転車、トレーディングカードと遊びまわっていました。
学習もしばらくは、家ですららと漢字の練習だけ。あとは外遊びとオンラインゲーム。
このことが、友だちとのコミュニケーションを活発化させたのがよかったのか、むすこの雰囲気も顔つきも大人っぽく自信があふれたような変化が見られるようになりました。
休校時の課題
休校期間も登校日が2回あって、例のドリルをコピーしただけの大量の課題をもらってきました。
これは先にむすこが見る前に、ぼくら親がチェックをし出来るものと出来ないものを分別し、できるものだけをやってもらいました。やっていないものがあると許されないむすこの性格からできないものは夫婦で手分けして仕上げて提出しました。
ディスレクシアがまだ分からなければ、永遠に終わることの無い課題だったと思います。学習障害がわかってよかったです。
4年生になってから
6月に4年生が本格的に始まった時は、テストやプリントでも相変わらず20点、30点だったのですが、ぼくも焦らず動じず以下のことを決めて学習をさせました。
- 長時間勉強しない
- 書いても覚えられないので、たくさん書かせない。
- 時間制限があるテストでも時間を気にさせない(やれるだけやる)
- 引き続き「すらら」と「漢字(妻お手製の小テスト)」はやる。
- 漢字ドリル宿題は基本的に2回以上書けなければそこで終わり。
- テストの点数は何点(0点)でも褒める
- 音読宿題は短い文章で区切ってそこだけを読むか、読み上げ教材を使用する。
たくさん書きましたが、ちょっとしたことです。できないものはできないので割り切り学習です。これでむすこの気持ちが大分楽になったように思われます。
その代わり、言葉遊びや雑学的に遊びの中で覚えなければいけないことを取り入れるようにしました。都道府県名なんかは如何に印象付けるかで覚えさせないと無理だとわかりましたのでそうしました。例えば、変顔しながら「いわてけん!」とか言うとすぐに面白がって復唱してくれます。そうしたらチャンスです。
改善の兆しがでてきたかな?
友だちとのトレーディングカード遊びで思考力やデッキを構成等の技術等が鍛えられてきたかなと思うところもあります。
フォートナイトでのチームワークもそうです。
サッカーチームでも、チームメイトとのコミュニケーションも盛んに行っていて、体が前よりも大きくなり、また技術力もあがってきたため、自信をもって敵ゴールに攻め込むような機会を何度もあります。
こうして、休校中が良い意味でのリセット期間となり、うちのむすこにとって、学習の割り切りや、遊びから学ぶことを総合して、彼自身に大分余裕と自信がでてきてるような気がしてきました。
その証拠に、1学期最後の国算理社のテストでそれぞれ85点以上(100点もあった)を取ってきたのをランドセルの奥底でぐちゃぐちゃになっていたものを発見した時には、涙が出るほど嬉しかったです。
まとめ
1学期で上向きになったからと言っても、覚えたことをすぐに頭のどこかに放り投げてしまうので、このまま続くわけはありません。
また、戻ってしまうのは目に見えています。
また、自信をなくさないようにと、頭の中の知識をうまく取り出せるようになるために、日々観察していこうと思います。
追記
追記:2020年10月27日
2学期になってからも、「社会と国語が嫌いだ!」と言いながら、漢字テストだけでなく、覚えなくていい漢字まで覚えてきてくれて、びっくりすることがあります。
まだまだ、精神的には出来ていない小学生。
何とか、気持ちを崩壊させないよう、2次障害が起きぬように、得意事を一生懸命するように仕向けていきたいと思います。
追記:2020年12月11日
むすこの仲良しのともだちで、クラスもサッカーチームの子がいます。
むすこの小学校に越境してまで通ってきている子です。
むすこ曰く、お勉強もできるようで、むすこも勉強を教わってるみたいで頼りにしています。
その子が来年5年生になったらサッカーチームを退団するそうです。
塾に土日通うためだそうです。
いよいよ、12の春により高いところを目指すことを選択していくこどもが出てくる年齢になってきました。
サッカーは残念ですが、がんばって欲しいですね。
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