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「神様はいると思う?」と小5の娘に聞いてみました。
すると彼女は、テスト前に課題を一生懸命やっている中2の兄がいる部屋を指さして、「いるじゃん、あそこの部屋の中に」と答えました。
「お兄ちゃんが神なんだ。」
「そうだよ、お兄ちゃんは神だよ。」と続ける娘。
妻も「自分で俺って神?って言ってるぐらいだもんね」と笑います。
娘は、兄が持っている社会性や社交性をとても尊敬しています。特に「友達思い」「家族思い」「優しさ」の点で、彼のことを本当に素晴らしいと思っています。一方で、娘は自分の興味に集中しがちな特性を持っており、そんな兄のことを心から尊敬し、大好きです。
彼女はいつも優しい兄に対して「ずっと今のままでいてほしい」と言います。「今のまま」が彼女にとって「神」として映るのです。
息子は思春期・反抗期が少し落ち着いてきていますが、それでも家庭内で異性としての距離感に戸惑い、妹に対しては時折厳しく接することがあります。しかし、彼自身も妹が持っている能力を尊重し、認めています。一方で、マイペースな彼女を陰ながら心配しています。
中学生と小学生高学年の兄妹関係は、かけがえのないものです。お互いにどんな立ち位置を定めるべきかを模索しながら、成長していく様子を親として興味深く見守っています。娘が兄を「神」と表現するのは、ある種の「信頼」の証拠です。
娘と息子の心の均衡を保つためには、この「信頼」を壊さないことが重要です。出来ないことを無理にやらせるのではなく、挑戦させてみて、それが出来るようになる過程や、出来なかった時にどう対処するかを見守るのが親の役割だと思います。
子どもたちが持って生まれた信頼を守ることが大切です。そうすることで、家庭内の「神」を保ち続けることができるのです。
何にも言わなくても自分でワークをこなす息子。彼は、自分の努力で知らず知らずのうちに「神格」を築いているのです。
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