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妻が何かの資料で読んだ事を教えてくれて、中2のむすこの特性に照らし合わせて説明してくれた件です。
「紙に書いてあることも、自分なりに3Dにしてしまう特性があるんじゃない?」と妻。
その根拠として、小学4・5年時に作るものは木工、切り絵みたいなものを全部3D的なものにしていた事を挙げる。
一番印象にあるのは小4の時に「迷路を作る!」と言うので厚紙やあらゆる紙を渡すと、「違う」と言ってうちに貯めてある木片や板を利用して、木の板を使ってビー玉が転がる程度の通路を木片でボンドを使って作り、それだけではなく橋を作ったり、滑り台、穴に落ちる仕掛け、更に2階建にしたものを作ったことがあります。
拙い工作能力ですので、お世辞にも出来の良いものではありませんでしたが、2階建など立体的なものにする発想はぼくにはありませんでしたので、むすこの想像力に感心してしたことがあります。
中学生になった今でも紙に書くものを立体的に書いてしまっている落書きのようなものを見ることがあります。
と、日常の行動を踏まえて更に・・・・
「人類なんてさ、過去にすごく長い間狩猟の時代が続いてて、未知の地形を想像してつまり3Dで考えなきゃいけないじゃん。そうしないと生きるか死ぬかの時に、ケモノにやられちゃうかもしれないじゃん。鬼ごっこやサッカーが好きなのは、人類として当然の能力を身につけているんじゃない。」と言う。
「狩猟時代は紙なんか無かったし、あっても火を起こしやすいぐらいだっただろうしねwww」
「そうそう、紙なんかないし、必要ないし、その代わり本来人が生きていく能力を持っている子なのかもね。」
「仲間と協力していく事には、本当に能力発揮するもんねー」
最近感じていた事として、メンタルローテーションが関係する 「恒常性」が苦手と診断では言われていますが、逆にそのメンタルローテーションが発達しすぎ(考えすぎ)で自分で描いた想像が事実を超えてしまい、図形や地図をひっくり返してみたりして、想像と事実を確認する癖があるのだと。
それによって、判断が遅れてしまう。。。。そんな感じがすると最近思う。そんな事を裏付ける、妻の一言です。
狩猟時代と一言で言っても、学校の歴史でも土器や石器をサラッとやるぐらいで、古すぎてわからないことが多いからあまりテストでも重要視されていない。だから、ぼくもあんまり勉強しなかったし単元としては舐めていた時代。
ところが、年表をじーっと見てみると、途方の無い年がざっくりと書かれている。
ここで狩猟時代というのを本当にざっくりおさらいしてみると、、、、
人類の狩猟の時代、つまり狩猟採集生活を主な生存手段としていた時代は、人類の歴史の大部分を占めていると言われていて、最初のホモ属が出現したのは約200万年前で、農業が始まったのは約1万年前ですから、我々に近い人類が出てからほとんどの期間は狩猟採集に依存していることになる。
この長い期間の間に、人類は道具を使う技術を発展させ、さまざまな地域へと広がり、多様な環境に適応しながら生活していきました。
農業の開始とともに定住生活が増え、社会構造や文化が大きく変化し始めましたが、一部の地域では今でも狩猟採集生活が続けられているところもあります。
したがって、人類が狩猟採集生活を送っていた時代は、約190万年間程に及ぶのですが、これはあくまで大まかな推計であり、地域によって農業が始まった時期は異なります。
また、この長い間に人類の生活様式や社会構造も大きく変化していっている。
そんな感じです。
狩猟時代が200万年前から、農耕が1万年前からで現在に至って、産業革命が250年前(1760年頃〜1840年頃)、電子計算機が1940年代後半、コンピュータが1960年代〜1970年代、1980年代にPC、1990年代後半がインターネット、そしてAI・・・・
もっとざっくり言うと、農耕時代が始まった1万年前以降、定住生活、都市の形成、技術革新、社会構造の変化、文化・芸術の発展と現代社会の基礎が出来上がってきました。
つまり知性の時代が1万年弱から始まってきたと言えます。
ですが、たかだか1万年、狩猟時代の200万年に比べると本来の動物として人間の体力・能力が変化が1万年の間の変化に追いつく事は難しいと思います。
だからと言ってむすこは、特性的に狩猟時代の人間そのままで、現代の時代に取り残されてしまっているのか?
それは親として思いたくないし、本人としても不本意であるし人として生まれてきたのに、そんなことで断罪される筋合いのものではない。
この時代になっても、彼には彼のステージがあるはず。必ず。
ディスレクシアは難しい、症例はあっても本人しか理解出来ないことが多すぎる。
なので、自分のステージは自分で見つける。それが今後のむすこの課題なのだと考えています。
もちろん、基本的な事はやってもらうよ。ある程度ね。うしし。
そんな事を、相変わらずともだちと鬼ごっこをやっている自然児なむすこを見ると思うのであります。
今度、妻にその詳しい資料を教えてもらおう
自然児むすこを見てるといつも思い出すのがこのマンガです。
ぼくがこどもの頃に読んでいた気に入っていたマンガ、さいとう・たかをの『サバイバル』
当時は、1970年代後半で、超常現象とか、超自然現象やパニックものが流行っていた時期です。そんな時代に乗った作品です。
ちょうどむすこと同年代の男の子が主人公で大地震が起こって壊滅状態になった街を生きていくと言う話です。
かわいい子犬のシロと出会うのですが、共に行動したり、別れたりで、動物であろうが誰隔てなく共に生きられるところをむすこと重ねてしまいます。
もしこんなに大規模な自然災害が起こった時は自然の勘で生き残ってしまうんだろうな。。。。
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