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ビブリオバトルと聞くと、若い頃とあるところで食べた刺身があたった「腸炎ビブリオ」という食中毒を思い出してしまいました。
しかし、むすこの中学校で行われるこのイベントは、本を読んで、その魅力を語り合うという、まったく異なるものでした。
むすこが持ってきたお手紙によれば、ビブリオバトルは読書を通じてコミュニケーションを図り、思考を深めるための討論会のようなものだとかだそうです。
読書を推奨する素晴らしい企画ですが、ディスレクシアを持つむすこにとっては、少し厳しいものがあるんじゃない?と思ってしまいました。
むすこは小さい頃から本を読むのが苦手でした。
教科書の文章を読むのがやっとで、読んだとしてもその内容を完全に理解しているかどうかはわかりません。
しかし、聞くことに関しては非常に得意で、小学校低学年の頃から、他の子供たちや先生が読むのを聞いては、文章を丸ごと覚えてしまうほどでした。
それが彼の処世術であり、文章が読めないことを隠すための方法でした。しかし、学年が上がるにつれて、言葉や文章が高度化し覚えることが難しくなりました。
それでも、聞くことによる理解は変わらず良いものでした。彼は自分でも聞くことが好きだと言っています。
そのため、ビブリオバトルのお知らせを受け取った時、慌ててしまいました。
「本を読まないといけないの?オーディブルで何か聴く?」と焦るぼくに対し、むすこは意外にも涼しい顔をして「大丈夫だよ、グループでやるから。おれがやれることをやるよ」と言ってくれました。
その言葉を聞いて、『なんだひとりじゃないんだ』とホッとしました。
ビブリオバトルってなんだ?
ビブリオバトルとは、参加者がそれぞれ読んだ本を紹介し、その魅力を競い合うイベントだそうです。
参加者は自分の読んだ本を他の参加者にプレゼンテーションし、最も興味を持たれた本が勝者となります。
つまり、本の勝者を決めるってことね。
ぼくはそれなりに読書は好きな方なので、ちょっと興味が湧いてきました。
このイベントは読書の楽しみを共有し、さまざまな視点から本について考える機会を提供する良い企画ですね。
抵抗を感じる子もいるはず
しかしながら、読書が苦手な子供たちや、ビブリオバトルに対して抵抗を感じる子供たちもいると思います。
そのような子供たちは、どうすればいいんだろ・・・必ずしも自分一人で本を読んで参加する必要は無いのかなと思います。
友人や家族と一緒に本を読んで、その内容を話し合うことも一つの方法ですね。
また、オーディオブックを活用することも有効です。
重要なのは、本から得られる知識や感動を共有することであり、必ずしも文字を読むことだけが読書ではなくて、今はいくらでも方法があります。
読書が苦手な人が語彙を豊かにするためには、読むこと以外にも多くの方法があります。
オーディオブックやポッドキャストを聞くこと、映画やドラマの字幕を読むこと、あるいは日常会話やニュースで新しい言葉に触れることなど、さまざまなメディアを通じて言葉に触れることが大切だと考えています。
また、新しい言葉や表現に出会ったら、積極的に使ってみることで、自然と語彙が増えてくるでしょう。
むすこはそのタイプかな(笑)
まとめ
むすこの中学校で行われるビブリオバトルについて記述してみました。
むすこがビブリオバトルに参加するにあたり、彼が自分の得意な方法で参加し、楽しむことができるようにもしサポートが必要ならそのサポートしたいと思います。
読書が苦手であっても、自分なりの方法で言葉と向き合い、新しい知識や感動を得ることができる。
むすこの普段の振る舞いから、私自身も多くを学びました。
一方、読書を通じて、子供たちが自分自身を表現し、互いに理解を深める機会となるビブリオバトルは、とても価値のある活動だと確信しています。
もし、むすこが読書が好きな子だったらなぁ、、、無いものねだりは良く無いですね。
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