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中学校で勉強していることを教えてくれるむすこ。

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中1むすこと、夜一緒に良く風呂に入ります。

サッカークラブが夜遅くなる日は、ぼくが先に入るようにしています。

それでも、家にいる時は入って来ます。

中1で思春期入ってるのですが、頼みもしないのによく入ってくるものです。

いま顔と背中のニキビが酷くなってきて、頼まれて「薬用」と書かれた洗顔料等を買って来てやるのですが、次から次へと湧き出して来るので気休め程度にしかなりません。

清潔に関しては、昔から特性のせいかよく気にする方でした。

最近では、きれい好きを極端に訴える事は鳴りを潜めていますが、きれい好きには変わりない子なのでニキビが気になるようです。

仕方ないです。スポーツもやってるし、そんな時期ですしね。

時期が来たら自然に収まるからそれまでは、後々跡が残らないように自然治癒に心がけるようにしているようです。

そんな一緒の入浴時に最近あった話等をするのが楽しみにしています。

先日こんな事を言ってきました。

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芥川龍之介

「あのさ、国語でね、なんだっけ”ちゃがわ”って作家いるじゃん。」

「ん??”ちゃがわ”ってひょっとして、”芥川龍之介”の事かい?」

「そうそう、あくたがわ!あくたがわ!りゅうのすけね。クラブにも1人いるよ。龍之介。同じ字で。」

”芥”の漢字を”茶”と間違えるなんて無理もありません。

中学校でも高校でも出て来ない漢字です。

ただし「芥川」等の人名漢字として出てきますので、よく見えた時はこれからは「あくたがわ」と読んでね。

ひとつお利巧になったところで、言いたかったのは芥川龍之介の話ではありません。

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「トロッコ」

「トロッコって、おとうちゃん知ってる?」

「あ、むかーし読んだ事あるけど、忘れちゃった。そんなに長くないお話しでしょう。」

「そう、そう、あの話好きなんだよ。いい?いい?今から内容言うから聞いててね。」

そして、「トロッコ」の話を途中セリフを交えて最初から最後まで教えてくれました。

むすこの話を聞きながら、この「トロッコ」の情景や場面が浮かび、あらすじを思い出しました。

「あ~、そんな話だったね。」

「それでね、良平(トロッコの主人公)がさ、トロッコのことをどう思ってるか考えるんだよ。それでぼくはこう思うんだ。」

むすこが自分で考えた思いを教えてくれました。

「中学校ではこんな勉強をするんだよ。」

「へー、そうやって答えてるの?」

「そうだよ。」

「おとうちゃんは、そう言うの苦手だったな~」

むすこは、こう言うお話は好きなんだな~

決して読解力が無い訳ではなく、ひとつひとつの細かいことばの理解が遅れることがありますが、お話しの流れから読解していくことが「好き」なようです。

それで、自分なりに感想を話さずには居られなくなるようです。

特に人の心情を読み取ることが得意なようです。

本がほとんど読めなかったむすこです。

ひとつひとつ自分に気付き、知識を外から得る方法の幅を見つけて欲しいと願います。

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