|
うちは昭和時代に少年少女時代を生きた夫婦なので、ことばの意味を調べるのはもちろん「辞書」を使いました。
ぼくの場合は学生時代、それがあたりまえでことばの正しい意味は辞書を引いてなんぼと偏った考えが植え付けられていたので、辞書を引くのは嫌いとか辛いとか思ったことはありませんでした。
当時は学校から「国語辞典を買いなさい」と命令されていたこともあったので、クラス全員が持っていたと思います。
他人の事は知りませんが、そんな中でも辞書を引く人と辞書を全く引かない人と二分されていたと思います。
ぼくは、国語も英語も用例が書いてあるものは好きで、引いたことば関連のものは大抵読んでいました。
今の子程、他のことに時間を取られることもなかったので、時間にも心にも余裕があったからかもしれません。
あまり好きでなかった辞書は、和英辞典、古語辞典。
学校から必要だと言われて、揃えたのですがほとんど引くことはありませんでした。
これらの辞書はどこにやってしまったのか?処分してしまったのか?大学生の頃には無くなっていました。
高校生の時に自分から買ってずっと使っていたのが、開拓社と言う所から出てた英英辞典。
Amazonでまだ売ってるんだ!内容も平易ですし、とっつきやすい辞書でした。
捨てられていなければ実家にあるかも??
今手元にある辞書は、コンパクトな角川の国語辞典があります。
古過ぎて、現代に合わない意味もあって笑えます。
妻は、使い込まれたやたらぶっとい国語辞典や、中学生の頃から使っているらしい英和中辞典を嫁入り道具のように持ってきました。
未だに家にあります。
「だってさ~、ことばの意味なんて辞書でしらべるしかなかったじゃん!」と言います。
同感です。
自分の親は適当に間違った言葉遣いをすることもあるし、それに世の中にあふれていることばには意外に意味のわからないことばが多いものです。
なんとなく雰囲気でことばを選んで使ってしまうのは、自分としても許せないので疑問に思ったことはすぐ調べる質でした。
しかし、今わからないことばが話題に上ると・・・・辞書・・・違います。
スマホ、PCです。
別に抜群の成績を求めていることではない。
辞書を引くのが億劫どころか好んで引いていた、我々夫婦ですが今ではスマホ等でことばの意味を確認するのがあたりまえになりました。
(すみません、電子辞書は肌に合いませんでした。。。)
むしろ、こっちの方が便利ですし手軽なので、こどもには推奨したいぐらいと思うようになっています。
でも教育界隈ではあまり良い顔をされませんね。おとなだからそれでOKでこどもはだめなのでしょうか?
先日、むすこの宿題で巷にある英単語を見つけてきて、辞書で調べよ、調べた紙の辞書の名前も書いて提出せよ。と言う課題がありました。
「そんなにデジタルで調べるのは教育業界では嫌われているのか??」
むすこの場合、文字に苦労しているディスレクシアです。
文字での情報量の多さに苦労し、記憶に残るどころではありません。それよりかは明確な要点を端的に教えて欲しい方です。
ぶっちぎりの成績の良さなんて求めていません。
生きる力が欲しいだけです。
その特性を理解せずに、紙の辞書で調べろなんて、良くそんな条件を付けられるなと疑問を感じました。
むすこの場合単語の意味を全く調べなくて知らなくて良いと言う子ではありません。それに、課題は提出したいのです。
単語の意味を辞書を引くのが辛いなら、スマホの音声やアレクサに聞いて調べるのもありにして良いのでは?と考えます。
どうしても、辞書を引ける子に教育したいのであれば、そのような指導をしてくれれば良いのです。
ただ、ぼくは無理に辞書を引ける子にしたいとは考えていません。
せっかくのテクノロジーの進化があるのですから、文字に苦労しているのなら、それを活用すれば良いのだと考えています。
正直言って辞書は文字がほとんどでむすこの目にはただただ線や曲線が渦巻いているようにしか見えないと予想しています。
頭の混乱の元です。
条件を付けるなら、せっかくchromebookを配布しているのですから、これを使っても構わないぐらいの配慮も必要かと感じます。
そのように緩やかな条件にしないと、ことばの意味を一生懸命調べる子と全く自分ではしない子の二分されるでしょう。
辞書を扱えるようになるのがゴールではなく、ことばの意味をマスターする事がゴールです。
昔の価値観で行ける子はそれで良いですが、そうでない子もいると言う事がまだまだ分かっていない事に辛さを感じる今日この頃です。
以上、文字や辞書が苦手な子への配慮で、ことばの意味を調べることに他の方法も取って良いんじゃないかな?と言う提案でした。
さて、親としてこれでまたまた2学期は忙しくなるねー
コメント