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小学校3年生から始まった「漢字50問テスト」。
むすこLD発覚初期の頃は、「誰だ!あんなテスト考えた人は!」と否定的な事を記述したこともあります。
でも、実はぼくの中ではそれほど否定的な事は思っていません。
漢字プリントや、漢字50問テストをやって分かった事は
- 漢字が苦手なのがわかった。
- 文字を覚えるのが苦手なのがわかった。
- 漢字が読めないのがわかった。
- 漢字の意味を覚えていないのがわかった。
- 漢字をたくさん書く(練習する)と疲れるし、苦手なのがわかった。
- 勉強に関する忍耐力がないことがわかった。
- 高得点を取りたいことがわかった。
最後の「高得点欲求」に関する事以外は全てマイナス要因です。
マイナスが多すぎて、プラスマイナスゼロにもならないです。
絶望過ぎて、どうしようかと思っていた、3年生後期。
そして、(2020年)3月からコロナ休校になったあの頃でした。
漢字プリントや漢字50問テストを分析
分析と言う程もものではありませんが、むすこがそれまで持って帰って来た「漢字」に関するプリントやドリルを見て見ました。
例えば「□」(四角)を「〇」(丸)と書いてしまっているところ。
また、線が微妙なところで交差できなかったり、開けるべきところが開いていないこと等々、、、
話によると、視覚「認知」の発達が関係しているとのこと。
「あ~、そうか!!」
むすこは、視力が悪いわけでありません。
運動に関しては別で、サッカーをしていても、不思議な事に相手の動きをよく見る事ができていました。
でも、紙面上で動きのない漢字のような細かく複雑な形が重なっていると、変に重なって見えたり、離れて見えたりしてしまうのです。
また、そんな風に漢字や文字それぞれが違った風に見えるので、新しく習う漢字を1字、1字最初から覚えなくてはいけないと錯覚していました。
あんなに大量にある漢字を一個一個最初から覚えないといけないなんて、ぼくだって絶望してしまいます。
そんな、特性や気持ちが分かった時に「小学生程度の漢字にはパターンがあるぜ!」と教えました。
漢字の基本はカタカナ
そして、だいたいの漢字を形を作っているのは「カタカナ」と聞き、不完全だった「カタカナ」をおさらいしようと、レベルを下げ「カタカナ」のマスターから始めました。
はっきり言って、3年生の後半で「カタカナ」を覚えていないなんて、ぼくには信じられない事でしたが、現実を見て「カタカナ」の読み書きを練習しました。
当時から通いだした、個別指導のST先生にもお願いしてがんばってもらいました。
そしてカタカナがある程度できるようになったら「漢字は部品から出来ているぞ」とミチムラ式漢字カードで学習しました。
しかも、漢字は1年生からやり直しです。
バカみたいですが「一」(イチ)から始めました。
わからない漢字ばかりやっていても、嫌になることが目に見えたからです。
当時は書くのも嫌がってましたので、尻文字や指文字等、体を動かして取り組みました。
小学生、中学生程度の漢字やことばを知っててもらわないと、おとなになってから標識・看板を読めるようにしてくれないと、大変な事になるかもわかりません。
それだけに、こっちも必死です。
でも、焦らせてはいけません。
覚えられない漢字を課題として、大量に与えられても意欲の低下につながります。
漢字から遠ざけないために
そうこうしているうちに、漢字ことばの学習にも慣れてきて、「漢字50問テスト」の範囲が広くても、絶望的に範囲が広いと思う事が無くなってきました。
そして、この2年間で4年生までの漢字はほとんど書けるようになってきました。
いや、6年生の漢字も8割程度覚えているので、それ以上の成果があがってきているかもしれません。
これまでに、学校の先生にも配慮としてお願いしたのは、「正確」さ「完全」を求めることは出来る限りやめてくれということでした。
例えば「トメ」「ハライ」等です。
テストで完全に違う文字や線が一個多い等と書いてあるもの等大きな間違いは別として、ある程度字形があっていれば配慮してくれと言う事にしてもらいました。
習いたてのLDの子に「完璧」を求めすぎて、そもそも必要な漢字の読みや意味を覚えることから遠ざけてしまうよりマシであるとぼくは考えました。
それによって、文字を覚える事の大切さを後々になって気付いてくれる方に掛けていても悪くないことだと思っています。
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