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「ごんぎつね」を改めて読んでみました。
以下こども風に、感想文をしたためてみました。
ごんぎつねを読んで
ぼくはごんぎつねを読みました。
最初に「村の茂平」と言うじいさんから聞いた話と書いてありますので、本当の話かわかりません。
場所は、中山の小さなお城と書いてありましたので、インターネットで調べると愛知県半田市というところに中山城跡があるそうですので、半田市出身の作者である新見南吉さんの故郷をイメージして書かれていると思います。
話の中ではほとんどきつねの「ごん」の心情で描かれています。
ごんを殺害した人間の主人公「兵十」の心情は最後のところで少し書かれています。
ぼくがこの作品で印象に残ったのは、兵十が川で取ったうなぎをごんがいたずらして捨ててしまったところです。
その後、兵十がうなぎをたくさん取ったとは書かれていませんが、ごんがいたずらしてもうなぎが100匹ぐらい取れていればいいなと思いました。
その話が書かれていないのでわかりませんが、タイミング悪く兵十のおっかあが死んだおそうしきにごんが出会いました。
そのおそうしきの列を見てごんが、病気だったかもしれないおかあさんに食べさせるつもりだったうなぎを「わしがいたずらをして食べさせられなかった」と反省していました。
死んだ人間は戻りませんが、おかあさんが死んだ理由もちゃんと知らないきつねがそんなことを考えてしまうなんてすごくえらいきつねだと思いました。
この話の最後にごんは兵十に銃で殺されてしまいます。
ぼくはここで気になることがあります。
おそうしきに大きななべで「ぐずぐずにる」というところです。
ふつうは「ぐつぐつにる」と書きますがこわい書き方だなと思いました。
まるで悪者の魔女が大きななべで何かをにてるところを思い出しました。
ぼくのおじいちゃんが死んだ時焼いてほねだけお墓にしまいましたが、この当時はにてからお墓にしまったのかもしれません。
また、さいごにごんが死んで、兵十はとても食べられないと思いますが、それを村のみんなできつねなべにしてよろこんで食べてしまうことにつながるような気がしました。
このはなしは、4年生の教科書にのっている、とても有名なおはなしです。
きつねのごんは、自分のいたずらや良いと思ってやったことが悪い事になってしまったりたことを、自分で反省をして考え方が変わって行きますが、兵十の方は自分のことで精一杯で最後に取返しのつかないことになって初めて気付いていました。
そんな兵十はとても悲しいひとだなと思いました。
まとめ
ちょっと前に「ごんぎつね」の話がバズってたので、改めて読んで「こども」風の感想文を書いてみました。
この童話、読んでみると具体的で無いところが多くてどうとでも取れる文章だなと感じました。
特に例の「大きななべの中では、何かぐずぐずにえていました。」というこの「ぐずぐず」と言う表現。
まるで「マクベス」の魔法の釜で煮えたぎるものに近いものを感じさせました。
これを初見で見た児童が何か怪しいものを煮ているんじゃないかと思う子がいて当然かと感じました。
wikipediaによると、作者の新見南吉さんはとても学業優秀で、且つての東京外国語学校英語部を出ているそうですね。
入学前後問わず様々な海外文学に触れ、その中には残忍と言われている童話もあったかと思います。
この「ごんぎつね」も作者の本心では怖い話を想像して書かれた話かもしれない。。。。
今では蓋をされた昭和初期の風習もここに暗に書かれているかもしれませんね。
いずれにしても、児童の想像力を浅い考えでおとなが修正・強制するなんておこがましいにも程があるのではないかと思うのであります。
そう言う考えもあるってことで、一旦ほめることが大事。
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