小5ディスレクシアむすこのために、中学校進学はどんな事になるか?
進学先の中学校の校長先生と養護の先生と面談をしてきました。
中学の校長も、うちのむすこがどの子か?と認識していたことはないのですが、時々むすこのクラスや音楽発表会のリハに行ったりしてくれているらしい。
話を聞いていると、むすこの担任と中学校の校長先生は仲良しか、またはよく顔合わせる仲のようです。
さて、面談ですが、未だ小学5年生で中学進学が1年以上先と言う事にも関わらず、こっちの話を良く聞いてくれました。
現在の進学予定中学の様子
今のところ学習障害だからと言って、特別の配慮をするようなことはしていないと言っておられました。
と言いつつ、申請や相談があった生徒に関しては、板書のタブレットでの撮影OKから始まって、手書きでの課題でのPC打ち込み提出OK、テスト解答用紙の枠に書き込めない場合の解答用紙を拡大2枚用意する等、それぞれの特性に合わせた事を試行錯誤でやっているとの話でした。
今、当該中学校では提出課題PC提出がメインだそうです。さすがお兄さん、お姉さんになると違いますね。
また、学習障害も色々な特性があるので、一つの配慮のやり方に固執したものでは無いとの認識は学校側でもあるようです。
内申書は、提出物を無断で提出しない場合は別として、例えば、課題・テスト等の提出物を他の生徒と違う形で提出をしたとしても、内申では達成率で出すので配慮を受けたからと言って差をつける事は無いと断言されていました。
このような配慮をするのは当たり前の事ですが、学校側では特別な配慮はしていないと言いながら、該当の生徒に苦慮しながらも配慮をしていることがわかりました。
その配慮が必要な特定の子は、普通の子と同じように勉強していきたいと言う気持ちの強い子なのだそうです、特別な依頼が出てきたり、これはちょっと辛そうだなと言う場合は本人と相談しながら配慮をしているそうです。
先生方も思った以上に学校としてよくやっていると言う印象でした。
周りの理解者を増やす!
「できない事は出来ないと言えて、自分をさらけ出すのがこれからは大事になってくる」と校長先生に言われました。
むすこは今のところ「学習障害」の「障害」と言うことばにかなり敏感になっています。
ニュースでどこかの銀行が「システム障害」があったと聞こえただけで、「何の障害?」と聞いて来るぐらいです。
それだけに、出来るだけ自分の「周囲の人」に「学習障害」と言う事がバレる事を恐れています。
その、「周囲の人」に「学習障害」の事を打ち明けて、他人に自分の弱みを助けてもらう事が必要と説かれました。
「SOSを出す」
「Helpを出す」
「自分が出来ないことを他にサポートしてもらう」
このような事を何でも相談できる仲間を沢山持つことが必要だと言う事です。
その事は、例えば授業で配慮を受けるとしても「なんであいつだけ解答用紙が2枚なんだ?」「なんで板書の写真撮影してるんだ?」とやっかみがあっても暗黙に払いのけられるのだとおっしゃっていました。
それは、ぼくも気になっていた事です。
むすこはなぜか正直言って、クラスを越えて、また学校を越えてともだちは多い方です。
むすこなりのネットワークを作って、そのともだちを利用して現在でもことば・文字の手助けを受けている様子は掴んでいます。
そろそろ周りの人間も「何でこんな事程度で何回も聞いて来るんだ?」と勘づいて来てる子もいるでしょう。
何を言い出すか分からないのがこどもの世界です。
せっかくともだちが多いほうなので、
「ぼく、文字が読みにくい特徴があるから、これなんて書いてあるから教えて!」と相談できる仲間を一人でも増やしていけるようになれば、みんなの理解が深まり、今以上にむすこが力を発揮できる機会になるんじゃないか。。。。
とそんなことを感じるのであります。
今後の動きのアドバイス
区の教育委員会では、来年度から小学校、中学校に入学する児童・生徒、または都立特別支援学校への入学を希望される方対象に「就学相談」が行われます。
そこで様々な障害を持っている子の相談ができます。
その「就学相談」と今通っている「個別指導」でも相談を受けて、具体的な配慮の方法を検討することを勧められました。
但し、むすこは今、特性的は相変わらず変わりませんが、持ち前の努力で、学力的にも精神的にも大きく変わってきています。
6年生になってからも変化が無いとは言えません。
適宜の様子を見ながら、来年の相談に行ってみようと思います。
まとめ
初めての中学校校長との面談。
特別な配慮はしていないと言いながら個別対応をしていることで安心いたしました。
むすこ本人として、出来ない事に対して仲間に助けてもらえるようになっていくとより学校での生活がスムーズになるとの話をいただきました。
確かにそうです。ひとりで過ごすことより仲間と過ごすことが大好きなむすこなので、その方がメリットが多いでしょう。
但し、現時点で自分の弱みをさらけ出すことができるかが問題です。
それはかなり大きな壁であると思えます。
しかしながら、この間ひとりの信頼できる子に「文字が読みずらい障害」と告白したことがありました。むすこも少しづつ変化して来ている時期なのでしょう。
周りを巻き込んで、自分を高められればとぼくも希望します。
やり方を間違えてはいけませんので、焦らず、じっくりいこうと思います。
また、中学校も学習障害の支援のモデルケースを作りたいような事も話を聞いて感じました。
学習障害は、人それぞれ違うのでモデルケースはむすこのものだけでは難しいと思いますが、無いよりは良いと思います。
むすこの特性に固執することなく、あくまでモデルとして今後先生方の対応でスムーズにいけるようなもののお手伝いが出来るならば、大いに賛同できるものであります。
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