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追記:2020年10月13日
最初はWISC-Ⅳの結果を深刻に受け止め過ぎて絶望感があったのですが、むすこが明るくそれなりに一生懸命やっている姿を見ると、気にしてもいられないなと言う気持ちになります。
実際、彼なりにがんばっている結果がテスト結果等に反映されてきています。
読み字は相変わらずだし、頭で分かってても違う事を書いてしまうのも相変わらずなので何かしらの障害があるのは間違いないでしょう。
要領よくやれるようにもなっているものもあるので、次にもしWISCの検査を受ける機会があるまでむすこの特性を把握して、改善に努めていこうと思います。
むすこのWISC-Ⅳ結果を聞いた後から、まだモヤモヤが続いています。
妻には小学校に電話してもらって、担任との面談のセッティングをしてもらい、私は仕事をしながら昨日の整理をしています。
先日の結果を教えていただいた先生は、「学習障害」、「発達障害」、「知的障害」などと通常目にする一般的な言葉で診断せずに、IQの数値だけ見ると「グレーゾーン」とだけおっしゃっておりました。
初めての検査ですし、まだ小3と言う事で、判断には慎重にしないといけないと言う事を踏まえて。
むすこの知能指数数値から判断して「知的障害」と「平均的な人」の間にいて、平均的な人より学習能力が劣るけど、知的障害者には入らんと言う事で微妙なところということだそうです。
でも現実、ディスレクシア症状が強い学習困難者だぞ
うーん、よくわからん。
ぼくは、不得意分野の補助が陰ながらできればと思っていたのですが、「知的障害」に足のつま先でも入っている以上は、これまでとちょっと話が違ってくると思ってるのですがいかがでしょう。
そのような訳で、まずは理解しないといけないので、その「グレーゾーン」について調べてみました。
そもそも知的障害とは?
知的障害は行動や思考の深さや複雑さなどの点で年齢相応の能力を持っていないと考えられる,すなわち知的能力の水準が同年代の平均的水準と比べて著しく未熟であることを特徴とする障害であるが,確定診断のためには知能テストの結果から得られた知能指数(IQ)や下位検査の得点プロフィールなどの客観的な数値から判断する必要がある。知的障害は軽度(IQ50以上70以下),中等度(IQ35以上50未満),重度(IQ20以上35未満),最重度(IQ20未満)の4段階に分類されており,知能指数などから判断できる。ただしこの数字はあくまで目安にすぎず,生活能力全般を見ながら判断すべきである。
ユースアドバイザー養成プログラム 知的障害 の項から
数値だけ引っ張り出すとこうでしょうか
IQ50以上 70以下 軽度知の知的障害
IQ35以上 50未満 中度知の知的障害
IQ20以上 35未満 重度知の知的障害
IQ20未満 最重度の知的障害
では、その上は(IQ70以上)はなんだと調べてみると
IQ130~ 非常に高い
wikipedia 知能指数 知能段階点ウェクスラー式IQ 参考
IQ120 ~ 129 高い
IQ110 ~ 119 平均の上
IQ90 ~ 109 平均
IQ80 ~ 89 平均の下
IQ70 ~ 79 低い(境界域 )
IQ69以下 非常に低い
そして、他にも色々調べて行くと「境界知能」=「グレーゾーン」と言う言葉にたどり着きました。
境界知能ってなんだ?
境界知能と呼ばれるのはおおむねIQ71以上85未満のものであるが,境界知能の知的水準の若者はストレスへの脆弱性が強いことで知られており,軽度知的障害の若者に対する場合と共通の配慮が求められる場合が多いとされている。いうまでもなく境界知能は障害とは見なされないが,境界知能者の自信の失いやすさと心の傷つきやすさについては若者の相談に乗る立場にある者は十分承知していなければならない。
ユースアドバイザー養成プログラム 知的障害 の項から
この文章を読むと、むすこは数値的には障害には入らないようですが、ばっちり「境界知能」内に入っています。但し以下の事も出てくると
- ストレスへの脆弱性が高い
- 自信の失いやすさと心の傷つきやすさ
メンタルな面にも大きく影響されるようです。
そういえば、この2つの項目を読むだけで、「サッカーの試合で強いチームに当たることがわかると」不安を感じてるし、テストをやる前から本当の実力がわかって傷つきたくないからやりたくないなど、普段の生活でも、むすこが言ってることに思い当たる節もあります。誰にでもそのような不安はあるのではないかとも思いますが。
まあ、小学生なので逃げ出すことはありませんが。。。
しかし、境界知能の該当IQの幅が大きいですね。相当な人数が対象になるのではないでしょうか?
この先、こどもが大きくなるにつれて、高度な事を要求されることが多くなってきます。それにより、様々なストレスが降りかかってくるかと思います。ストレスに弱く、勉強についていけない等、複合して様々なことが出てくるかと言う事を考えると、頭ごなしに何かを要求したり、出来ないからと見捨てたりすることが無いように、かと言って相手のことも尊重しながら対応していかなければいけないですね。今まで通りに。
そんな事平均以上の人でも同じですね。
冒頭でも申し上げましたが、むすこは「学習困難者」に間違いありません。
40年以上前、ぼくが子供の頃のだった「グレーゾーン」の子は、勉強に関してはそのまま置き去りになっていたと記憶しています。
しかし、この「グレーゾーン」でも授業での配慮や個別指導が必要とご提案を受けたと言う事は、この日本でも大きく変ってきたと言う事になります。折角の国の対策ですので、支援を受けさせていただきながら、独り立ちが出来る子に育てようと切に思う次第です。
境界知能とディスレクシアとの違い
ぼくの、これまで調べてきたことには、「ディスレクシアは知能には問題無い」と言う先入観がありましたが、うちのむすこ(グレーゾーンですが)の例を見るとお互いに相関関係はありそうですね。
こんな表の記載がありました。色々と微妙に重なっています。
知的障害あれば、学習障害が出てくるのは当然ですね。
今は、ディスレクシアの症状が強く出てますが、他に色々なものが複合して出てくるような気がします。
まとめ
- 知的障害のはIQ知能数値によって症状のレベルがある。
- 知的障害を数値で区切る都合上、「グレーゾーン」=「境界知能」と言うものが出ている。
- 「境界知能」の子にも、知的障害軽度と共通の配慮が必要になる。
- 「境界知能」の子は、自信を失いやすく、心が傷つきやすい。
- それぞれの障害と複合して他の障害を導いてしまうこともある。
追記
追記:2020年7月26日
「境界知能」と言われ、約半年が経ちました。
小学生が知能が低い結果が出たからと言われても、まだまだ気にするものでは無いと個別指導、小学校の先生等から励ましに近い言葉をかけられながらやれることをやっている感じです。
しかし「境界知能」となる結果が出たのは、どうしてなのか原因を探る毎日です。
- 「読字が困難だからか?」
- 「これまでの学業で自信を無くしているせいなのか?」
- 親であるぼくがそう言うことがわからずこれまで「うるさい事を言って来過ぎたことからか?」
原因がわかれば、改善が進むとは限りません。
半年経っても答えがでませんので、長期戦と考えやっていこうと思います。
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