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小5ディスレクシアむすこ。
高学年になって、教科書の文字も配られるプリント、テスト、記述している(させられている)ノートも急に細かくなってきて、特に読む事に苦手なむすこにはかなり苦痛を強いられています。
書く方は以前と違って、唱えていることばと書くことばが一致しているし、こんな漢字書けるんだと思えるようになってきたので、書字についてはほぼ普通の5年生(いや、4年生かな?)のレベルにはなってきたように感じます。
但し、読字については苦手が変わらず、したがってインプット弱し。
文字ばかりでなく、図、画みんな一緒に理解しようとしてしまう無理無理な特性のために、紙に書いてあることを細かく理解しようと目を配ることがかなり遅れる。
更に、その特性は、知識を吸収することにおいてもかなり不利。
「ここ読んでまとめて来い」とか、「細かい文字で配慮の無いプリントの宿題」は1,2問でギブアップであります。
やっと出来てもいつもと違う目配りは相当疲れるようで、長続きしません。
ぼくも、毎日宿題や勉強を見ていますが、疲れてしまうので勉強時間は短期決戦。
それに、今日覚えておくことを1つ予め決めといて、それを最後にむすこに投げる。
その1問も紙面に書いてあることなので、自分で確認していてくれれば楽なのにと思うのですが、その大事な事を見つけ出すことは自分からは難しい。。。。。
(あ、それって、「勉強が得意じゃない子」の典型例かも?。。。。)
本に書いてある要点がわからない。
ぼくが中学生の頃、ある近所の同級生の親御さんから「むすこと一緒に勉強をしてくれ」と言われて一緒に彼の家で勉強をしたことがあります。
正直言って、彼はあまり勉強は得意じゃない子でした。その代わり図工とかクリエイティブなものは得意で、いつも笑わせてくれる良い子でした。
多分、結構勉強に対して厳しい親のように思われたので、親がイチかバチかでぼくにそんなことを言ってきたのだと思います。(ちなみに弟はかなり優秀で、今とある公立大学の助教をしています。)
そして、お望み通り一緒に勉強をしていると、彼が「教科書のどこが大切なのかよくわからない」と言ってきました。
教科書を見せてもらうと、いちお勉強はしている振りをしているのか、ラインマーカーが教科書の全部の文章に引いてあった。
さすがにクリエイティブな彼はきれいにマーカーしてありました。
なんで、文章全部に色塗ってるの?と聞くと、読もうとしてるとこうなっちゃったと。。。。
(あ、要点がわからないんだ)と察して、
「全部読む必要ないから、ここと、ここと、ここだけ、見てみ」と読みながら、大切とぼくがおもったところを赤の色鉛筆で定規を使って線を引いてあげると、
「すごいね、わかりやすくなったよ。勉強ってそうするんだ」
ぼくだって、そんな特別勉強が出来る訳ではありませんが、教科書の大事な事ぐらいは分かります。
それを伝授しただけです。
そんなかんなで、次のテストに出そうな漢字や全教科の要点を教えてあげたら、その子のテストの点数がいつもより上がったらしく喜んでくれました。
ぼくも、彼に教えることで復習になったのでその時はかなりよかったと記憶しています。
勉強が出来ない子ではないのだよ
むすこの事で「勉強が得意じゃない子」と表現してしまいましたが、当時彼のような子のことはぼくでも本当にそう思っていました。
それは大きな間違い。でも、それがこれまでの学習障害に対する日本社会全体の認識であるのでしょう。
きっと当時のその子も今のむすこみたいに文字を追う事に苦労していた子の一人だったのだと思います。
勉強のやり方一つで大きく視野が開けていくっていうかそんな感じです。
要点を軽くOne to Oneで話しながら、教えてあげただけでいつもよりテストが出来た訳です。
学校の先生が教える標準的な勉強方法が特性と合わないだけなのかもしれません。
ひょっとしたら、日本語自体が合わないのかもしれません。
今思うとむすこと似たような症状だったのかも
詳しくは昔のことなのでわかりませんが。。。。
その昔のともだちである彼も、むすこと同じように教科書を開いただけで、目の動きが悪く教科書全体を見てしまっていたのかもしれません。
授業中は、挿絵や図、写真、欄外の文字等が視点を邪魔して、どこを読んでいるか分からなくなってしまった特性だったのかもしれません。
今のむすこと年齢も違いますし、勉強に関しての追跡調査をした訳ではないので確信はもてませんが、そんなようが気がします。
むすこにも彼にやってあげたように、大事なところは読み上げてあげる作業が今後必要になるかもしれないですね。
宿題も選択性があればいいな。
具体的にドリル宿題なんか出さないで、「自分の方法でここからここまで必ず復習してきましょう」って言うもっと自由な宿題の出し方の方が、うちのむすこには為になるんじゃないかと思っています。
ドリルで良い子はドリル。親の負担が増えますが、標準的な宿題が不得手な子は家庭学習でOKと宿題も選択性があるとうれしいですね。
先生の効率が悪くなるかな?
今は、理解出来てるか分からない宿題をやるだけで、一杯一杯です。
まとめ
40年ぐらい前の出来事を思い出してしまいました。
その時のともだちは、高校は平均以上のところに進学して、大学はいけませんでしたが、ある外資系の会社に勤めていて3人こどもがいます。
しっかりちゃんとやっています。
この話はぼくが中学生時代の話です。
今のむすこには勉強に関してはまだまだ集中力が持続しません。
中学生ぐらいになって、もっと自信をつけて、落ち着いてぼくの話を聞いてくれるようになればいいなと思ってまだまだ付き合っていこうと思います。
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