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本が小さな時から大好きな今年小学校1年生のむすめ。
絵本、図鑑、雑誌、問わずいつも買ってもらって隅々まで読んでいます。
そんな本好きなむすめ、初めての夏の読書感想文を書くことになりました。
夏休みは、読書感想文用の「ワークシート」と言うものにまとめるのが宿題で、本番のものは9月になってから学校で仕上げます。
その「ワークシート」までは難なくできたのですが、本番になって何を書いたらよく分からなくなってしまったようです。
選んだ本
「かがみの国のアリス」(KADOKAWA)にする!
休校中から、夏休みまで色々な本を読んでいました。
特に読書感想文用に買うこともなく、その中から「かがみの国のアリス」(KADOKAWA)を選びました。
「ふしぎな国のアリス」を最初に買って、余程おもしろかったのか、その続編として買って読んでいました。
「かがみの国のアリス」もおもしろかったのでしょう。
それで、読書感想文用にしようと思ったのだと思います。
「この本で読書感想文を書く!」
「かがみの国のアリス」KADOKAWAについて
ご承知の通り「鏡の国のアリス」は、ファンタジー中のファンタジー。
チェスのルールに沿った物語の展開で、言葉遊びやユニークな登場人物が出てきて、むすめみたいに想像力を働かせるのが大好き子にはぴったり。
想像力に乏しいぼくには、むすめはよくこの本をよく読めるなあと感心していました。
このKADOKAWAの本は素晴らしい翻訳で、チェスのルールや詩の表現もかなり気を遣っています。
大人の方でも初めて読んでみたいと思われる方はこのKADOKAWAの新版のものをお勧めします。
しかし、これ、読書感想文にするには難しいだろなあ。
と、いくら本好きなむすめでも、いささかなりとも心配していたところでした。
はじめての読書感想文
そんなむすめ。もちろん読書は知っていますが、読書感想文は初めて。
どんなものかわからなくて、おもしろかったからこの本にしたと言うのが本当のところ。
9月に入って、本と夏休み中にまとめたものを合わせて、授業でいざ感想文をまとめてみましょう!と言うことになりました。
ところが、文章が書けない!と言うことで、フリーズしてしまったようです。
書けなかった人は、明日までの宿題!
「全然宿題がわからない」と帰ってきたむすめ。
勉強がわからないなんて、珍しい。
大抵のことは自分で処理できていたのにこんなことを言ってくるのは初めて。
何々?と見てみると。読書感想文。
宿題と言うより、授業で終わらなかったから持って帰ってきていました。
そして、その宿題の内容を見たら、すぐに書けない理由がわかりました。
読書感想文で書く事を決められていました。
読書なんて、好きに自由に読むのが普通だと思います。常に読書感想文に書くようなことを気にしながらに読むなんてつまらないこの上無いと思います。
むすめもむすこも自由に創造力を豊かにしていけるような教育をしているつもりです。
それなのに、読書感想文にまとめる内容を先生の方で決めてしまっていました。
学校から指定された内容(段落毎に以下を書いていく)
- 本を選んだ理由
- 本の内容
- 自分の考え1
- せいかつについて(本の内容につなげて)
- これからのせいかつについて
以上、これに沿って「かがみの国のアリス」についてまとめる必要がありました。
この本で、大人ならなんとかまとめられると思うのですが。ぼくでも、無理です。白旗です。
話の内容が良い意味で無く、身の回りの事とかなり離れているファンタジーものの小説を、先生がおっしゃる通りにまとめられるとは到底思えません。
そう、思って、全部妻に丸投げしました。
妻もブツブツ。。。。
小学校時代、読書感想文は得意技だったらしい妻も、
「かがみの国のアリス」を読書感想文にまとめるのは至難に見えたらしく、珍しくブツブツ。。。。
特に、上の「4.せいかつについて(本の内容につなげて)」についてはかなり切れてました。
でも、何とか知らない世界(チェスの世界)にアリスが巻き込まれた事を、むすめが新学期から新しい世界(小学校や学童)に飛び込んで行った事をこじつけて、うまくまとめていました。
さすが、読書感想文の元神童です。華麗な技を見せていただきました。
巻末に「読書感想文の書き方」が載っていた。
この本の監修の方も、内容が難しいと思ったかどうかわかりませんが、読書感想文を書こうと思った子のために、「かがみの国のアリス」の巻末に「読書感想文の書き方」が掲載されていました。
ぼくは、「これ見ればいいじゃん。」と言いましたが、先生から書く内容を指定されていますので無理があります。
せっかくの巻末でだったのですが、いちお参考にはさせていただきました。
読書と読書感想文
読書が嫌いにならないかなあ
今回、改めて思ったのは、「読書」と「読書感想文」は違うと言う事。
せっかく、楽しく・自由に読んだ本でも「読書感想文」にすることで、嫌いになってしまうことが心配です。
万一、読書が嫌いになってしまったら、それは機会損失につながり「読書感想文」に何の意味も無いことになります。
実際、当初むすめは何を書いたらいいか分からず泣いていました。
本の読み方なんて他人が介入することではなく、先生とは言え他人からどうのこうのと言われる筋ではないようなそんな気がします。
来年の対策
このKADOKAWAの「アリス」シリーズの本は、読み物としてとてもおもしろく、特に詩がパズルのように韻が踏まれていて、パズル大好きむすめ向きの良い本でした。
でも、内容は謎が多くて、大学とかの研究者向きかな?
小1らしい、大人好みの読書感想文を書くにはもっと他のネタの本が良いと思います。
来年もし「読書感想文」の宿題が出るとしたら、それ用の本を選ぶようにします。
なるべく、起承転結がはっきりしていて、もう少し現実的(戦争物とか)なもの、伝記(天才肌の人物でなく、主人公が様々な困難で苦労しているのは尚よろしい)なもので、短いものを推してみようと思います。
ただ、本人が「いやだ、これがいい」と言う場合はそれに従います。
あくまで本人第一で。
まとめ
本好きのむすめが「読書感想文」でつまづくとは思いませんでした。
本好き≠読書感想文 とならない事をつくづく感じました。
今回のことで、本を、嫌いになったり、自信をなくしたりすることは絶対に避けなければいけないと思っています。
しかし、いつの時代になっても「読書感想文」って問題ありありな気がします。
長年、こどもから「何を書いて良いか分からない」、反対に大人が「大人が喜ぶ文章を書いてくれない」と言うのが課題としてあったのでしょう。だから、大人が喜ぶ感想文に導けるように「読書感想文すいすいシート」や「ワークシート」と言う宿題が存在するのでしょう。
本来、何を書いても良いと思っています。
そんなものが存在すること自体、読書感想文を書かせることが破綻しているのではないでしょうか?
「止めればいいのに」と毒づきたい気分です。
逆に、むすめが「何を書いていいかわからない」と言ったことでホッとした部分もあるのが正直なところです。
こんな時、読書なんかまったくしてないで、動画を見てまとめたディスレクシアむすこが、意外にも崩れた文字ピリッとくる文章書いてくるんですよねー
これが不思議なことに、全く。
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