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案の定、むすこがこの休み中に出された課題に気が触れだしました。
もう無理でしょう。あの量、あの反復練習、習っていないところは教科書を見て書いてこいと言う課題、各教科何枚あるかの記載もなく大きさもバラバラのプリント。
うちのむすこの通う小学校4年生の子全員が、この課題をこなすことが可能なのか?本気で考えたのか聞いてみたいです。
考えれば考える程、腹が立ちます。いい加減にして欲しいです。
確かに、この1か月間にやる授業分量に置き換えた量の課題なのかと思われるのですが、本当にみんな同じものを全部期限までにやることができるのでしょうか?
言い方を代えると、先生方がこれだけのノルマが与えられていたカリキュラムを、休業を良い事に親に丸投げしたのではないでしょうか?
憲法規定の「第二十六条 教育を受ける権利と受けさせる義務」にあるように、こどもに教育を受ける権利はあるし、義務教育を保護者は受けさせる義務があります。
教育を受けたいディスレクシアであるむすこが益々嫌いになり、保護者が怒りから義務を放り出したくなるような課題を与えたり、出来ない理由ばかりを考えるような事はやめて欲しい。
残念ながら、教育者がこの権利を守ってあげようと思ってるとはとても思いません。
個々人学習レベル格差は仕方ないにしても、教育を受けるための格差は絶対にやめて欲しい。
ぼくは、こどもに何があっても自分で「生きる力:をつけてあげたいから、学習障害があってもあきらめずに、「義務」教育を捨てずについていかせようとしているのです。
義務教育は本当にやばいんじゃないか、そんな事を考えさせらている長ーい学校休業です。
すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。
日本国憲法 第三章 国民の権利及び義務 〔教育を受ける権利と受けさせる義務〕第二十六条
塾に行き始めた子の家庭との違い
突然話は変わり、うちには関係の無い話なのですが、
4年生になって、学童保育も無くなったし、(進学前提の)塾に通いはじめてがんばっているお友達が何人かいらっしゃいます。
本当にみんな顔を見ただけで優秀そうだし、話しかけても受け答えしっかりしてるし、どんな育て方したらこんなんなる?と自分の子育てはなんなの?と疑問を感じてしまうこともあります。
それはそうと今年は、年度の初っ端から新型コロナの影響で、塾も休みになってしまって出鼻をくじかれたそうですが、タブレットで塾の学習が切り替わるらしいなどと聞いて、なんか似てるかも。。。。と「タブレット」と言う言葉だけで親近感を感じてしまいました(うちだってiPadで勉強してるもん!)。
そこで、塾通いのむすめ・むすこのいる親はとぼくではどんな違いがあるのか、それとみなさんどんな役割をするのか確認してみました。
塾に通っている子がいる親
- スケジュール管理
- 課題の確認(今は紙での課題、今後タブレットになるかも)
- 丸付け
こんなのが毎日のtodoだそうです。この中には、他に進捗チェックとか、勉強についていてあげたり、本・テレビ・ゲームの管理等、見えないものがたくさんあるのでしょう。
で、学校の宿題は????朝学校行く前にやることにしているそうです。さすが!
うちの場合
- すららのチェック(タブレット学習)
- 学校からの音読(と漢字)・課題のチェック(って言うかやらせること)
- 課題の丸付け
学習についてはこんなもんです。テレビと本はほとんど見ません。ファンタジーを中心にアニメや映画を日本語字幕を付けてあげるとNETFLIXで見るようになりました。ゲームは命掛けてる勢いなので、時間制限をかけているぐらいでなんの管理もするつもりはありません。
学校が始まれば、学校の宿題がこれに入ってきます。
あと、月2回の個別指導に沿った、学習取組みの修正もありますが、これはむすこマターではありません。
あんまり変わらないのでは?
前者、後者と比べてみるとやってる事あんまり変わらないじゃんとは思うのですが、やってることのレベル・時間の掛け方が全く違うことを考えると笑いが出てしまいます。
前者は塾勉強中心で学校の勉強は当然理解していて、我が家のはるか彼方の次元でぼくの理解を超えたことをやっていて、うちは「義務教育」をなんとか習得したいと思っていることが大きく違うと言う事です。
うちだって、がんばってるよ
ディスレクシアがわかってからは、何をやった方が良いのか、ぼくと妻の方で調べました。一生懸命考えました。そして、むすこへの接し方も大分かわりました。
昨年まで、全く勉強をしなかった理由がディスレクシアが絡んでいるとわかって、これまでの勉強方法を見直し、取り組み方、考え方、むすこに対する接し方全てを変えた末での、見つけた各教材とiPadで少し意識が変わってきたような気がします。
それまで、反復練習の計算、漢字ドリル、うんこ漢字ドリル、無理やり読書、、、、、「これやると天才になれるよ」とうまく操り、むすこはこれまでよく耐えてくれたと思います。
個別指導での調査もまだまだなので、今後の学習については手探りなのですが、彼なりに分かることをコツコツ積み上げて、ひとりで生きていく力をつけさせたいと思います。
まとめ
このように、学習レベルの格差と言うのは、個々人の特性や特技の問題であるので、これはあって当然だと思います。
今、新型コロナ休業・休校を良い事に、学習の機会と課題が親に丸投げされました。でもあっちの県、市、区、私学では学習を止めないこんな取り組みをしてるよと聞くと、教育を受ける機会に格差がついていてこれは大変な問題であることかなと思います。しかも義務教育で。
GIGAスクール構想というのは、ICT学習を学校で行う事を中心に行うことは重々分かっています。それを、家庭学習に持っていこうというのは大変なことだというのはわかります。
こんな有事の機会の中ですが、じゃあ、どうやって教育の機会を平等にやっていこうかと言う取り組みが下々である我々のレベルまで届いていない事に怒りを感じます。
それが、小さい頃から塾に通って一生懸命高度な勉強をしてきた人たちが、エリートとしてやるお仕事の方法でしょうか?
国はもっともっと、あきらめずに、まじめにスピーディーにやってもらいたい。
そうしないと、うちのようにこどもに合わせた教育を勝手バラバラと行う家が増えていくことでしょう。
ぼくだってバカではありません。
新型コロナウイルス感染症に対応した臨時休業の実施に関するガイドライン 文部科学省 令和2年4月1日
追記
追記:2020年8月31日
2学期が始まって1週間。
普通ならまだ夏休み。暑い中、学校に通ってくれています。
学習障害に理解があった先生なのでとても助かりました。
バラバラとやっていた、家での勉強も認めてくれて多少の配慮もしてくれています。
大変お世話になっています。
ところで、冬休みも短縮なのかな?
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