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私の時代もそうでしたが、子どもたちは5教科の点数で評価されることが多いです。しかし、私の息子は学習困難なディスレクシアを抱えており、彼の状況は少し異なります。彼の先生からはこう言われます。「決して、テストの点数だけでは評価されるものではないし、あってはならない。」この言葉には非常に励まされますが、実際のところ、学習評価の大部分はテストの点数で決まります。
先生は、学習評価にはテストの点数だけでなく、提出物、授業に向けての姿勢、周囲との協調なども含まれると説明してくれました。息子の場合、自分で一生懸命勉強しても、テストの点数に結びつかないことが多いです。そのため、先生もテストの点数だけで評価しないように配慮してくださっているのだと思います。
息子はよく、テストの点数が良い子(=学力が高い子)を「頭が良い」と表現します。また、「頭が良い」子を「賢い」とも考えています。ある日、息子に「これって学校だけのことじゃない?」と尋ねると、彼はこう答えました。「だって、お父ちゃんとお母ちゃんだって◯◯◯大学出てるしさー、勉強教えてくれる◯◯もさー、この間数学95点だったしさー。」
私は息子に、「何言ってるんだよ。勉強教えてくれる子がいるなんて、それってなかなかないことだよ。」と言いました。すると息子は、「え?だってあいつ、いつも教えてくれるよ。」と答えました。
さらに私は続けました。「それにさ、あんたサッカーのプレイの判断で最近何度もゴールしてるんでしょ。アシストもいっぱいしてるし。」息子は「それはまだまだ甘いんだよ。もう少し練習しないと…」と言いました。
私は彼にこう伝えました。「だからさー、学校にいる時間が長いからそう思っちゃうけど、あんたがいる場所でいくらでも変わるんだよ。それで色んな人とうまくやってるだけで、十分頭が回転していて良いと思うよ。」息子は「うん。」と頷きました。
もちろん、5教科の点数は大事です。中学生である以上、勉強が一番という価値観が自然に植え付けられ、その結果としてテストの点数に反映されるのは仕方ありません。しかし、将来の仕事で基本的な意味を見出し、業務のやり方を覚えて1人前になれるかどうかは、テストの点数だけでは測れないことだと、私の経験から感じています。
息子は「お父ちゃん!次シャトルラン130以上目標に頑張るよ!」と元気に言いました。それで良いんじゃないかなと私は思います。
このエピソードを通じて、私は子どもの学習評価について改めて考えさせられました。確かに、テストの点数は重要な指標ですが、それだけでは評価できない部分もたくさんあります。特に、学習困難を抱える子どもたちにとっては、テストの点数だけで評価されるのは不公平です。
私たち親としても、子どもたちがどれだけ努力しているか、どれだけ成長しているかを見守り、励ましていくことが大切だと思います。テストの点数に一喜一憂するのではなく、彼らの総合的な成長を評価していく姿勢が求められます。
また、学校や先生方には、子どもたちの多様な能力や個性を尊重し、それに応じた評価方法を取り入れていただきたいと思います。テストの点数だけでなく、提出物や授業態度、協調性など、多角的な視点から子どもたちを評価することが必要です。
息子のように学習困難を抱える子どもたちが、自分に自信を持ち、希望を持って前向きに取り組めるような環境を整えることが、私たち親と教育者の役割だと感じています。
これからも、息子の努力を見守りながら、彼の成長を支えていきたいと思います。そして、彼が自分のペースで成長し、自信を持って未来に向かって進んでいけるよう、励まし続けたいと思います。
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