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やりっぱなしと言うのがあまり好きではないので、
中1むすこの夏休み期間のおうち寺子屋でやってきた事を振り返ってみようと思います。
教科ややる事は絞りました。
数学、英語(フォニックス発音、単語中心)、漢字、社会(地理)
数学は、毎日2問づつ嫌にならない程度に計算問題を中心にやってもらいました。
前にも記述しましたが、最初はぼくが担当していましたが「苦手」な人同士で妻(文学士)と一緒に傷をなめ合いながらやっていました。
出題者はぼくです。
見ていて、弱点と言うのが明らかになりました。
中学で習った解法は個別ではわかっていました。
中学で1学期に新たに習った、符号のある四則計算、指数、文字式、代入等の解法は個別ではほぼわかっていました。
でも、これに小学校時代に習ったもの。
最初は、特に分数のたし算、引き算が混じってくると、混乱していたことがわかりました。
これは、何が原因かと言うと、例えば「分母を揃えて計算すること」つまり「通分」がひとつあげられます。
特に比較的分母の数が多いものに関しては、混乱が見られました。
その取っ掛かりとして、ことばの問題と思い「通分」と言うことばは避けて「分母をそろえよう!」と言うようにしていました。
そして、分数のたし算、引き算はまず何をしないといけないかというのは分かるのですが、特に数がデカい分母の場合はどうしていいか混乱していたのです。
例えば、こんな問題。むすこはこんな風にやって複雑にしてしまい、ミスを誘発します。
$\frac{2}{15}-\frac{1}{9}$
$=\frac{2×9}{15×9}-\frac{1×15}{9×15}=\frac{18}{135}-\frac{15}{135}=\frac{3}{135}=\frac{1}{45}$
小学校でもこのやり方で習って来たので、このやり方が彼にとって全てとなっていました。
大変だからめんどくさい、がんばっても間違える。
しかし、この方法は最終手段で、数が大きくなると計算が複雑になるし、途中で間違いが多くなります。
大変です。
大変ですからめんどくさくなります。
めんどくさいのに、がんばって解いてもちょっとしたことで間違ってしまうので、嫌いになるのです。
そんなむすこを見て妻も「わたしもよくわからないけど、どうやったらいいかなぁ、おとうちゃん。」
「もうちょっとシンプルに推測できれば良いよね。ちょっとまだむずかしいかな~、これは分母が15でしょ、そうすると5の倍数しかないじゃん。とすると右側も5倍か10倍で通分すれば何とかなるかもしれないと予測が立つじゃん・・・・へ?難しい?」
妻も、むすこも、「????」で余計に混乱してしまいました。
この予測してやる方法は、分母を揃えるのにある程度どんな数字が公倍数・公約数になるか推測してやれれば、楽にミスを少なくできるかと言う事が彼の頭の中から出て来ません。こうすれば計算を1回回避できるはずです。
$\frac{2}{15}-\frac{1}{9}$
$=\frac{2×3}{15×3}-\frac{1×5}{9×5}=\frac{6}{45}-\frac{5}{45}=\frac{1}{45}$
シンプルに考えられないのかな?
「勉強不足だな、繰り返し反復練習しろ!」と言うご意見も聞こえて来そうですが、繰り返し大量の問題をやらせたら、頭がパンクして明日から1問もできなくなると言うのが目に見えています。
彼の特性上、文字・数字・記号を読み取ることが苦手だからです。
頭の中でもうすこし整理が出来てシンプルに進められれば良いかと思ってもそれができないようです。
むすこにとって大量の問題を目の前にして処理しようとすることは、脳がフリーズしてしまう事を意味します。
時間は掛かりますが、少量の問題を1問づつ見せて毎日少しづつ処理していき、これまでの方法を結び付けられるように脳に刷り込むようにやってこれればなーとやってきたのがこんな理由です。
結果、以前より少しづつ頭の奥に潜んでいる解法が、式に一致させることが出来る場面が増えてきた場面もありました。
「こんなのカンターン!」と言い出すこともありました。
上記の「通分」の問題は、もう少し成長したあたりの2年後ぐらいかな??
もうすこし、もうすこし、難しいと思う問題は無視して、わかる問題だけやれるようにしよー!
しかし、むすこは理数系はさっぱりだな。むすめと真逆です。
特支教室に通っているとはいえ、やはり、専門機関のお世話になって、学校への「配慮」依頼の計画を立てていかないとだめだな。
これまでのツテを使って、9月からちょっと動こうと思います。
そして、むすこの夢が実現するようにサポートしていきます。
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