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中1むすこに「学習障害」「ディスレクシア」と言う事を伝えたのは、wiscの結果が出てすぐでした。
当時は、「学習障害」の「障害」と言うことばにはショックを受け、かなり落ち込んでしまいました。
その代わり「ディスレクシア」と言うことばには、「なにそれ?かっこいい!!」と言う反応を示していました。雰囲気で捉えて、喜んでいいもんじゃないと内心思いながら、微笑ましく複雑な気持ちになりました。
頭をバンバン自ら叩いていた、低学年中学年時代
さて、その「学習障害」と言う事を伝えて、3年ちょっと経ちますが、その後はどうなっているかということを記述します。
この3年の行動ですが、良くも悪くも自分の弱点(読みが弱い)と言う事をかなり意識しながら過ごしているようです。
- 字を見て、音にデコ―ディングしながら、意味を理解すること。
- 文章にある一個一個ある文字やことばを分析して見ることが苦手なこと。
などなど、音韻処理がかなり弱い事もわかっているようです。
もちろん、本人は「音韻(phoneme)」なんて難しいことばは知ってるわけではないし、本人が聞いてこない限り教えるつもりもありません。
ただ、なんとなく(ことばの)頭の変換装置が「人よりとろい」と言うのは気付いているようです。
4年生頃は授業中で「ことばよ出て来い!」と言わんばかりに、頭を自分でバシバシ叩く姿がよく見られました。
この「人よりとろい」と言う感覚は、「学習障害」でことばの読みが弱いと言う事を教えていなければ、他人と比べることはなかったことでしょう。
当時は、人と違うことを気にして、かなり悩んでいたと思います。
認知の特性をバランスよく見る
そして、その「人よりとろい」ことばの変換装置ですが、特性的なものですので”治った”とするのは不可能です。
ただし、精度は悪いかもしれませんが人並みに近づけて改善することは可能かと思っています。
上記の過去ブログで、視覚、聴覚、言語から見る「認知特性」についてを記述しています。
3年前当時は必死でしたので、色々と調べました。
そして、認知特性をそれぞれ、一個一個それを潰していくのも良い手だとも思っていました。
それで効果的な子もいらっしゃるかもしれません。
でも、うちの場合、特性全てをまんべんなく見つめて行く必要があると考えました。
一個づつ特性の弱さを潰せれば良いですが、アンバランスになってしまだろうとむすこの場合は心配がありました。
こどもの行動特性
また、上記同過去ブログに「こどもの行動特性」についても記述しています。
ここに作ったマインドマップを改めて見直してみると、人間なんて生まれつきなんらかの目的が体の中にインプットされていて、それぞれの特性で均衡を保っているんじゃないかな?と想定しました。
つまり、この過去ブログに描いたマインドマップの各パーツを時間差で対策し潰して行くと、こどものバランスが崩れてしまうのではないかと考えたのであります。
むすこは音韻処理が苦手なために、目から入る情報を理解するのが苦手でした、その代わり体や経験したものから情報を学ぶ事を得意としています。
過去のミチムラ式漢字カードでの身振り手振りや尻文字活用。それと、最近では触るグリフで文字を体感して確実に向上したことがあるのはその為かと想像します。
ぼくがそう感じているので、言いはしませんがむすこ的にはもっと手応えを感じている事でしょう。
早目に本人に伝えてよかったかな?とうちの場合は考えています。
3年前ちょい前の小3時に「学習障害」で「読み書きが弱い」と言う事を伝えて、ショックを受けつつ「読み書き」は大事だと言う事を意識し続けている事は伝わってきます。
ショックを受けたけど、身近なおとなが読み書きについてやさしく指導してくれています。
体を動かす事は好きだけど、自分に情報を取り込んでくれるのは「読み書き」と「聴くこと」。
その中で特に、自分が行動することに置いて困っている事の一番は「読み書き」だ!
当時「学習障害」を本人に告知して、自分の弱いところを意識してくれているのが一番よかったと思っています。
そして、運動が大好きだから、運動ばかりを凸にしているけど、他のことも凸にはならないけど相乗効果で上がってくると、間違いなくそうだと考えています。
まとめ
過去、本人に「学習障害」を告知したことについて、その経過を記述しました。
当時はショックでも、本人が気付き、意識し続けるというのは大事だと言う事は中学生に成長した昨今、とてもよかったと思います。
原因がわかっているので、ADHD的な不注意傾向も和らいできています。
幸いな事に情緒的な件は、ほとんど無くなってきました。
むすこにとって知って自分のものとして素直に受け入れることは、自分なりに対策も立てられ独立後の良い訓練になっているのかなと考えるのであります。
成功したかどうかは、近い将来の話です。
まだまだ、子育ては続くのであります。
※「学習障害」の本人への告知は、人それぞれですのでうちの例が万人にあてはまるとは限りません。下のむすめがそうであったとしたら、また別の対応をしないといけないと想像しています。
あくまで事例ですので、ご了承ください。
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