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小6ディスレクシアむすこと社会性

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小6ディスレクシアむすこ。今回もまた振り返ってみますと、

小3、小4の初めの頃は、まず「カタカナ」が読めなくて。。。

もう酷いもんでした。

50音表では、言えました。順番通りなら、空で言えました。

ひらがなも同じ、順番通りなら。

九九もそう、順番通りなら。

見ないで言えたので、「学習障害」「ディスレクシア」と言うことばを知らなかった当時は、「記憶力良いし、すげーなー、問題無し。」と思っていたのです。

そして、3年生ぐらいの教科書でしたら、丸暗記していたのでこれも空で音読可。

「すげーなー、天才じゃん!!」となっていたわけです。

ところが、いざテストとなると壊滅的。

特に、算数の文章問題。それに国語の読解に関する問題が出来ていません。

「まぁ~ね~、計算問題得意みたいだからいいでしょ。」なんてのんびり構えていました。

でも、算数にしろ、何に知ろ、計算問題は基礎的に必要ですが、日常ぶち当たる問題には、計算問題単体的なものはほとんどないのでした。

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社会性は大事

サッカーボール

コンビニへお菓子を買いに行った時に、例えば「おこづかい300円持って来て、うすしおチップスとジュースと、うまい棒をどれぐらい買えるかな?」なんて自分で文章題を作って計算しないといけない訳です。

自分で作って考える時は、文字表記を読む訳では無いので、まぁできたそうです。

ところが、その前段階で価格表示やパッケージの文字を読むことに苦労をしていたそうです。

コンビニやスーパーへはともだちと行きます。ひとりでは絶対行かないので、ともだちにさりげなく「これは、100円だよね。」と聞くそうです、

合っていれば「そうそう」、

間違っていれば「違うよ、120円って書いてねー?それにお前がもっているお菓子はこれじゃねーよ。こっちじゃね。」

そう教えてもらえれば「あ、こっちかー!ありがとうありがとう。」なんてことを繰り返していたらしいです。

そんな感じで、ともだちに助けてもらいながら、買い物をしたそうです。

もちろん、レジまで行って「お金が足りない!」なんて事もあったと聞いています。

そんな失敗と成功を繰り返しながら、日常のことを自分で何とかしようとがんばってきたようです。

学習障害の子は、社会性はとても大事だと考えました。

むすこがコミュニケーション能力ができているのは、「学習障害」があったから社会性を向上させて生きていかないといけない、やむにやまれぬ理由があるのだと思うところです。

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カタカナが読めない頃

さて、カタカナを読めていないとわかったのは、3年生の終わり頃。

お風呂場にカタカナ表を貼っていたのですが、当時保育園生のむすめが反対からカタカナをスラスラ読んでいたのが、むすこが出来なかったことで疑問を持ったからです。

むすめは、反対どころか、ななめ/ \、ランダム、「ヲ」「ヱ」みたいな文字まで、楽しそうに、おもしろそうに読んでいます。

「ぐふふふ、スズキカヲルのヲってなんだろうね?」すんなり頭に入って表意ができます。

でも、むすこはだめでした。

「あららら~、そうなんだ~ こりゃなんかおかしいぞ。」

そう思った直後に、妻から「ディスレクシアって知ってる?」と言う話を聞きました。

妻は、むすこが「百マス計算」の姉妹版の漢字ドリルで反復練習をしようとした時に根を上げた時におかしい事に気付いたそうです。

「な、なんだ、そのディ、ディなんちゃらは?」

「学習障害ってのがあって、その中にディスレクシアってのがあってね、読み書きが難しい人の事らしいよ。これ、〇〇くん(むすこ)入ってるんじゃないか?と私は思うんだー」

「あ!それだ!!」

合点が行きました。

例えそう診断ははなくても、人それぞれ文字の習得の得意不得意に違いがあるのではと疑問を持った瞬間でした。

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むすこは工業製品じゃない

とにかく検査だ!と思うと同時に、こどもを取り巻く教育の環境と言うのはとにかく「規格品」を作ることにも疑問を持ちました。

それまでは、学校で習う事はあたり前のように覚えて、それを使って処理できるのはあたり前だと考えていました。

ところが、学習障害の話を聞いて、むすこの状態に辻褄があった瞬間に、考えは変わって「規格品」を作ることに漏れる子がいるのは当然と思うようになりました。

本当の工業製品の場合に「規格品」を作ったとしても、優劣はあるし、歩留まり率だって前後します。

初期不良だってあるし、耐用年数だってあります。

でも、そもそも人間は工業製品じゃありません。

語彙の不足も気づいていたのですが、それは文字が読めなかったからでしょう。

語彙をみても読めないから、想起ができないのです。

ことばと絵、写真、現物が一致しないのです。「線つなぎ」の課題が出来なかったのです。

漢字だってカタカナを知らないから、なんだかよくわからんオリジナル漢字を苦し紛れにテストに書いているし。。。。

当時は、コロナ休校に入る直前。

コロナにビビッて学校からの課題は減って来ていました、この間にひとつひとつカタカナ、数字、そして漢字と欲張らずに少しずつやっていこうとがんばったのでありました。

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勉強は疲れるよ

小さいこどもの脳なんて、ぼくらの脳に比べるとあんまり許容量がありゃしないと考えて、少しずつやることにしました。

一緒に勉強に取り組んでいた彼の顔を見ていると、勉強の「疲れ」は相当なものだと感じました。

脳の許容量というより、脳配線の違いがあって、覚えてるんだけど、どこの引き出しから取り出して良いのか???そんな作業を常にしているようで、本当に疲れてしまうようです。

ですので、あんまり生活態度もガミガミ言わず。

好きなスポーツも遊びも思いっきりさせて、頭の中に負担をかけさせないようにしました。

体も脳も疲労困憊です。

おかげで、自分から9時半までには寝るようなサイクルが出来ていて、3分後には寝息が聞こえてきます。

これは今でもそうです。

受け付けない事をやっているのだから疲れるのは当然

受け付けない事を、わざわざやってるので、頭の中ががオーバーヒートしてしまうのは当然です。

15m泳ぐのがやっとの子を100m先、1km先から、「おーい、ここまで泳いでこーい」と言ってるようなものです。

50m走を10秒かかる子に「今すぐ7秒切れ!」って言ってるようなものです。

今すぐにには出来なくても、ひょっとしたらできるかもしれないけど徐々に取り組んでいけば出来るかもしれない。

そんな感じで見守ることにしました。

彼自身の工夫

彼自身も、勉強の遅れはいささかなりとも気にしているようです。

そこで、日常の中で覚えたり、勉強のできる子に聞いたり、自分なりに工夫をして学習につなげているようです。

例えば、不得意だったカタカナ。

サッカーが大好きなので海外の有名選手、クラブチーム、国の名前をゲームやYoutubeの中で読めるようにしています。

海外の英語圏以外の選手の名前って日本人には読みにくいもの多いですよね。

そんなものもよく教えてくれます。

小さい子が車の車種を覚えるようにそんな感じでしょう。

まだまだ、そんなレベルですが自分なりに工夫して自主的に勉強につなげていって、将来困らないレベルになってくれればいいなと考えるのであります。

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