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先日の学校公開日。
小6むすこたちの和気あいあいとした授業を見学した後、ちょうど中休みになりました。
外は晴れ、むすこはすっとんで校庭へ行きました。
学校公開なのでぼくも校庭に行ってもよかったのですが、恥ずかしがるので校舎の最上階からむすこたちがサッカーをして遊んでいるところを眺めていました。
見ているうちに、まさか外には出てこないだろうと思っていた、小3むすめも校庭にいるのを発見しました。小さいし動きもむすこほど激しくないので豆粒を見ているようです。
ともだち何人かで、そのちっちゃい3年生が「なわとび」の練習をしています。
小3ぐらいですと、「二重とび」と「あやとび」やるんでしょうか?
普通の飛び方とは違う、一歩進んだわざを練習していました。
むすめの場合、昨年度担任のせいで不登校寸前のところまで行っていた事を考えると、伸び伸びなわとびをしているむすめを見ていると、自分を取り戻してきたようです。
「あいつ(去年の担任)に負けたくなかったから学校行ったんだよ。」
たまに、そんな事を振り返って愚痴るのはまだ引っ掛かるものがあるんだよね。
でも、あなたは、がんばらなくて良いのに本当にがんばった。
もう一生会わないだろうから大丈夫だよ。
不登校(むすめのクラスの子)
むすめのクラスに2人不登校の子がいます。
ひとりは女児ですが学校にはたまに来れますが、保健室にいるそうです。
この女児のことはぼくは面識がなく、むすめもあまり話をしないので状況はわかりません。
もうひとりは男児。
この子については、むすめと同じ保育園で、0歳児から一緒。
もちろん、親御さんとぼくも面識があって、会えば会釈だけで済ますどころか立ち話をするぐらいの仲です。
おねえちゃんもいて、現在小5です。
そのおかあさんとおとうさん。
学校公開の日も、そのむすこさんが登校していないのにも関わらず、来られています。
この日もおかあさんが来ていました。
むすこさんが不登校なのはもう周知していますので、顔を見るなり突然ぼくに聞いてきました。
「去年、〇〇ちゃん(うちのむすめのこと)お休みどれだけしたんですかー??」
「うちのは、病気は含めないで、登校拒否自体は2日だけでした。」
「ほんと〇〇ちゃんは、がんばったんだねぇ」
「いえいえ、なんか彼女なりに(あんな担任に負けるか!と)意地があったみたいですよ。」
「うんうん、えらかったねぇ」
まるで去年の主任教諭と話している気分になりました。
「でも、〇〇ちゃん(その男児のこと)無理せず、様子見ていければいいですよね。」
「もう、保育園の時もそうだったんだけど、学校の事は全く家でお話をしないものだから、急にね、休みしだしてね、ほんとびっくりなんですよぉ。なんか給食で小さい事は先生から聞いてるんですけど、それ以外はわからないんですよー」
「今日もおうちにいるんですか?」
「そうなんです。なんかしてるみたいです。3年生はもう学校に行かないけど、4年生になったら行くと言ってますが、どうなんでしょうねぇ」
むすめの場合は、3年生になって今の担任が合うようで、すごく助かっています。
特支学級を長いこと担当していた先生なので、先生も無理強いはしてる様子は無いですし、聞いたところでは児童同士のことでもなさそうです。
ぼくは、幼少の頃からその子の事は見ていますが、とても優秀な子です。
なんでも自分でやれるし、なんて言うかおとなが望む事の先もきちんと出来てしまうような子です。
お勉強も、休んでいるって言っても、授業を受けなくても、自分で出来てしまうと思います。
じゃあ、何が原因か?
多分、当人家族でも分かっていると思います。
ぼくも今にも口から出そうでしたが、差し出がましいので指摘するのはやめておいて聞かれた事だけ雑談程度に話をしました。
実は、、、の話。たぶんこれからの対応はわかっているはず。
実は、その男児のご両親は、おとうさんはとある大学の(児童)教育学の教授をしていて、おかあさんは同じ区ではありませんが小学校の教員をしている方です。
うちとは違って学も権威もあるご家庭です。
だからと言って、得意になるようなところはなく、ざっくばらんでとても話しやすいご両親です。
ぼくも、前述の通り、近所で顔を見るとお話しをよくします。
そんな、ご家庭のお坊ちゃんがねー なんて普通は思います。
でもでも、そんなお子さんだからこそ「あんたはなんでもできる!」と両親や周囲の人間が信用しきっていたのが原因なんじゃないかな?と思うのです。
実際にこどもなりになんでもこなせるような子です。
その、こどもの能力を信じてしまった結果、なんでも出来るからと言っておとなが変に突き放した対応をしてしまったとぼくは見ています。
本人は多分「ぼくだってこどもなんだ!甘えたいんだ!」と心のどこかで叫んでいたのでしょう。
そんな事が、気の迷いで出てしまい、登校拒否をして「親に心配をわざとかける」をしているのだと思うのです。
「なんでもできる子」だからと言ってもこどもです。思い悩んだりすることもあるでしょう。
そんな時に助け船が足りなかったから「なんだよ、チクショー」と思うのは当然だと思います。
彼なりの心の反乱がこの突然の不登校になっているのかな?とぼくは感じるのです。
親を慌てさせる
ぼくはこの登校拒否は彼にとってプラスになるように思っています。
周りのおとなが慌てふためいているところを見て、逆に「ぼくのために動いている」と感じてもらえばそれでいいのです。
おかあさん、おとうさんがむすこさんは出席していないのに、学校公開に来ているのは振る舞いとしては良い事だなと感じます。
周りはあたりまえの行動をして、本人は自分の立ち位置が確認できれば、きっと折り合いがつくはずです。
本人は「4月から行く!」と言ってるそうなので、このままで行けばその事も信用して良いと思います。
それよりも、ぼくが言わなくても専門的に研究されているし、現場にいる方たちですので、ぼくがわざわざ言うまでもないことでしょう。
まとめ
小3むすめクラスの不登校の子の話を記述しました。
でも、自分のこどもが「学校いかない」と言い出されたら焦るものです。
「あ、そうなの?じゃあお留守番頼むねー」なんて軽い気持ちじゃすみません。
「なにがあったの???」とこどもの事が心配になりまし、自分の仕事の事だってあります。
親も子も絶妙な様々なバランスを取って社会生活をしています。
そのちょっとしたバランス次第で、生活が一変せざるを得ないこともあります。
さて、あと何か月かで年度替わりになります。
次の年度にはどんなバランス感覚を持って生きていかないといけないか?
毎年一抹の不安を感じながら生きて行かないといけないですね。
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