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自分が鉛筆どころかシャープペンを使う事もほとんどなくなったのは、いつ頃からでしょうか?
ぼくは、大学生の頃だった気がします。水性ボールペンと言うものがあって、それが書きやすくてずっと使っていました。
メモやノートは間違っても消さずにいても、それが他の機会に役に立つこともあるし、後から見返しても頭の中のことが思い出されることがあって消しゴムで消せない方がいいなあと思ったことがあります。
また、清書しなければいけない場面でも緊張して書くことができますし、悪いところは無いと思っています。
今では、PCやタブレットで文字を記入することがほとんどになりました。
業務はほぼ機械に依存してますので、漢字も多少は忘れていてもなんとかなります。
そう考えると、文字の扱いと言うのは時代によって大きく変わってくるもんだし、書かなくても伝えられる時代になったなあと思ったりしています。
そんな事少し前まで考えもしませんでしたが、むすこがディスレクシアと分かってからは、そう思う事が多くなりました。
学校での鉛筆使用について
むすこが入学の際に小学校の方針として、筆記具は「鉛筆」でと推奨されました。
また、仕様としては「2Bで飾りのないもの」と付け加えられています。
シャープペンはダメと言う事を明確に言われました。
当時は特に「小学生だからそれでいいじゃん」と何も考えずに受け入れていました。
それより、ぼくの小学生の頃は「HB」が推奨されていたので、「2B」と聞いて時代の変化にびっくりしました。
鉛筆の話を学校に聞いてみたみました。
別にぼくは、鉛筆でも良いとは思っています。鉛筆を作っているメーカーを助けるためにもいいと思うし、人生の一時代に鉛筆を使う時代があってもいいよなと思っています。
ただ、そんな大人の感傷に似たものを情緒的なものに訴えても、学習する本人にとって有効かどうかは別の話なのではないかと考えるのであります。
文字は表記されていればなんでもいいのではとこのブログを記述していてもそう思います。
そんな風に、劇的に変化している文字の表記方法について、実際に担任の先生に鉛筆以外の方法はだめなのかと聞いてみました。答えは?
「・・・・・・・・・」でした。
今のところ公式には、校長先生がそう推奨していることと、校長先生は下からそう上がってきていると言う話をされただけですので、鉛筆の是非については具体的な答えは分かりません。
おそらく担任の先生に答えが出なかったのは、シャープペンの方が便利だと「わかっている」からなんだろうなと言う事かと思います。
なんで鉛筆が推奨されているのか?
じゃあ、素人考えですが、先生と同じ大人の視線で、小学校で鉛筆以外(特にシャープペン)使用について人の意見を思い出したり、考えてみました。
盗難とかやっかみとかあるんじゃない?
シャープペンについては資本主義国家の工業製品なので、かわいいものや高級なものなど差別化されたものがたくさんあります。
そんなものを学校に持っていくと、高級品の盗難や「あの子あんなかわいいの使ってる~なまいきー」などやっかみがあって先生も面倒な事がでてくるでしょう。
またみんなと違う事をするわけですから、それがきっかけでいじめに会うというのもあるでしょう。
そんな事が挙げれるかと思います。
これは普通に思い浮かぶことですね。
じゃあ、鉛筆や消しゴムは盗まれていいのか?と思ってしまいます。
筆圧の問題
昔どっかで、鉛筆は「筆圧が鍛えられて、記憶力が保持されやすい!」のような内容を言っていた同学年のご父兄がいらっしゃっいました。無知なぼくは(筆圧って何?)と思いながら、「へー」と聞いていました。
そんな考えは、「逆にシャープペンの芯は細いし筆圧が鍛えられない(記憶力が悪くなる)!」「だから勉強の妨げになる!!」とのことが言いたいのでしょう。
その話は、科学的に検証されたかわかりませんが、今ではシャープペンの芯も1mmを超えるものもあります。
その子の筆圧に応じて芯の太さも変えられるような気もしますが。。。。。
ぼくは、まるで「日本人は和式トイレで踏ん張るから足腰が強いんだ!」みたいな話に聞こえて仕方がないのですが、どうなんでしょう?
うちのむすこの場合ですが、実はものすごく「筆圧」が強いです。
消しゴムで消すのも困難なぐらいです。
なんでこんなに強く書くんだ?と様子を見ていると、、、
とめ・はね・はらいを頭に叩き込むか如く一生懸命力を入れて書いていました。(まるで毛筆です)
多分それに一生懸命なのでしょう。
しかし、字は乱れまくっていて、こりゃ字が頭に入らないだろうなーと言う事が目に見えてわかります。
そうなんです、字の全体のバランスを見ないで、ほんの小さいところのはね等ばかりを見ている状態です。
それは、分からないなりに、自分のマスターの仕方を模索しているように見えます。
先生も親も字の書き方は教えるけど、字の覚え方まで教えてくれません。
思い出すのは、大学受験の時にわからない英単語を無理やり覚えるようなその感覚です。
それに、とめ・はね・はらいに集中しすぎて、書き順めちゃくちゃ。またその逆もあります。
そんな個別の事にまじめに一生懸命なので、絶対にへんとつくりを部品毎に分解して覚えています。
だから、創作漢字が生まれるんだなあと思っています。
彼なりに一生懸命やっていて目頭が熱くなってきます。
そんな感じなので、筆圧の件はあんまり記憶力とかはあてはまらないのではと心底思う今日この頃です。
あと、筆圧なんて鍛えて鍛えられるもんですかね?それより、頭の中からいろんなアイデアを無限に引き出してやる方が大事のような気がします。
じゃあ、どうするか?
むすこにシャープペンを買い与えて、「書きやすい!」と喜んでいたので、
先日の特別支援面談の際に「使いやすいと言う筆記具を使わせてくれ!」と言う話も訴えておきました。
もちろん、むすこが、鉛筆が好きならそれでもかまいません。毛筆が良いと言うなら、筆でもいいと思います。
当然に、その事は上には報告していると思います。
4月にむすめが入学するので、その時の校長先生が入学にあたってその事に触れるかどうか楽しみです。
多少は書かないと字は覚えられないということは、重々承知しています。
昭和の時代やり方そのままに、「漢字書き取り100個、書いてこい!」とか「ノートが新しいものにドンドン変わる人ほど勉強してる!」(からえらい)、なんてことをむすこにやらせると精神が参ってしまいます。
だから、ちょっとずつ、生活の中で小出しに何べんも出てくる方法を考えています。
家では、使いやすい筆記具で日常の中で勉強ができる方法が一番身に着くと私は考えています。
今覚えられなくても、将来社会に出てようやく身に着いている程度の長いスパンで考えていきたい思います。
鉛筆でなく、父の筆記具についての本音
筆記具については、むすこが使いやすいと言えばそれを使わせてあげたいと引き続き学校にはお願いして行きたいと思います。
でも、本音を話すと4色付のボールペンが一番いいなと思っています。
(ジェットストリームとか書きやすいボールペン)
間違えたら、赤で修正、又は必要あれば修正テープで消す。極端に言うと間違いを消し去る必要はあるのでしょうか?間違いを後から見直すことも勉強になりませんか?
消しゴムで消せることによる、何て言うか、安心感みたいなものがあって、勉強に真剣に向き合う潔さというものが無くなっているように感じます。
そんな事を言うと「勉強にボールペン?もってのほかでい!!」と言われるような気がしますね。
なんか話があっちこっちに飛んでしまってすみません。
とにかく、いつまでもみんな一緒でいいのなと思ってしまっていることが本音です(遠慮がちに。。。)。
まとめ
学校での鉛筆利用について
- 取り敢えず、学校の方針は守る。
- 使いやすいものを使わせろと引き続き訴える。
- 家ではドンドン使いやすいものを使っていく。
- このまま、みんな一緒でいいの?(あくまで、遠慮がちに。。。)
個人のご意見として聞いていただければ幸いです。
先生方も大変です。なるべく、ご負担にならないよう協力してやっていこうとは肝に銘じて動いていこうと思います。
今日は、そんな感じです。ではでは。
追記
追記:2020年8月14日
学校では、今のところシャープペンはだめ。また2学期挑戦してみようと思います。
家では、コクヨの「鉛筆シャープ」を使用しています。
使いやすいみたいです。
芯の入れ方とかまだ覚えようとしませんが、通常運用ならOKです。
ただ、芯を出し過ぎなんですけど、よく芯を折らないなあ。
コメント
多動傾向のあるASDの母です。鉛筆は、折れる(書けなくなる)削る、また書けるようになる、という流れが単純で良いと思います。
小学校高学年の時の先生が、参観日の懇談会で保護者からの「シャープペンはどうしてダメなんですか」の問いに、カチカチカチと芯が出なくなった様子を真似して、分解して、詰まりを取ったり、芯を1本落としたり、後ろのキャップが無くなったりというパントマイムの様な事をしてくださって、ああ〜うちの子やるわ〜と深く納得しました。
ディスレクシア、ちょっと勉強してみます。
中学に上がると、「電流が流れるとか、そういうのでない限りなんでも良い」と言われて、試行錯誤の上8ミリのシャープペンを使っています。
書きやすいのですが、反面字が大きくなって数学の回答欄に入りきらず悩みの種です。
コメントありがとうございます。
鉛筆を使うその流れ良いですよね。ぼくも同意です。
色々な子がいるので、小学生のうちは鉛筆以外の許可は難しそうですね。
でも、ちょっとあきらめきれないので、もう少しがんばってみます!