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【就学相談】面談、ビネーV検査終わりました。

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小6むすこの、中学進学への「就学相談」に行ってまいりました。

最寄りの中学校ではやってくれないので、電車を乗り継いで行きました。

疲れました、とにかく疲れた。

むすこの方は、学校はお休みして連れ出しました。

学校の担任には、既に伝えていて、出欠用のGoogleフォームでも書き込みをしてありましたが、いちお、当日のお休みのお電話をしておきました。

担任の先生には、どんなことに注意した方が良いかおたずねしましたら、こんなことをいってくださいました。

  • 生活面での問題は全くないですよ。
  • 本人の希望を第一にして欲しいです。
  • 本人に不安を感じさせるようなことはして欲しくない。
  • 学校の授業とどこまで合わせてくれるか?
  • 最後に(学習面で)突出した問題はこれと言ってない。

そんなことを言ってくれました。

一番の問題である学習面での事は置いといて、それより、これまで築き上げてきたむすこの生活面を無理やり環境・意識を変えてほしくないと心配されていたのだと思います。

確かにそうだ。

改善はあるが、治ることのない「LD」特性である以上、これ以上急激な学力の向上を望むのは親のエゴ以外何物でもない。

その代わり、彼には良いところがたくさんあるではないか!

むすこが、学校生活で大半を占める「学習時間」に耐えられなくなり、過去にあったように自己肯定感が低下していくことを阻止することが、第一に考えるべきではないかと思い直したのであります。

妻やぼくのようにいっぱしの高校を出て大学を出たという、いわゆるこれまでの「普通」の進路をむすこに強制するのは、おこがましいにも程がある。そんな風に思ったのであります。

こどもの才能は、計り知れないものがあります。

その才能を自分と同じ物差しに置いて、伸長を自分と比べるなんてむすこに申し訳ないわけであります。

すでにむすこと駆けっこをしても、ぼくは軽く負けてしまいます。

それだけ、自信のあるものには自信を持ってまじめに取り組めるようになりました。

むすこは、自分の長所は自分が一番良く知っているはずです。

その長所を活かして、進路を是非自分で切り拓いて欲しいものです。

最後に、担任の先生が「就学相談なので、学校は出席扱いですよ~」。

「え?欠席にならないの??」

別にいいんだけど、最後の最後までありがたい、本当にありがたいと思ってしまいました。

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就学相談

相談イメージ

面談

指定された場所に、時間より10分ほど前に着くと、区の職員と臨床心理士の方が入口で待ち構えていらっしゃいました。

今、このような相談件数はかなり増えていると聞いているので、会場は人の熱気であふれていると思ったのですが、全くそんな事はなくうちら1組でした。

恐らく、1日1件で精一杯なんでしょう。

入り口でスリッパをお借りして建物内に入ると、むすこはそのまま田中ビネーVを受けに臨床心理士さんと上の階へ消えていきました。

ぼくら夫婦のみで区の職員さんと面談です。

赤ちゃんの頃から、LDと気付いたきっかけ、個別指導が始まった4年生の頃~現在の状況と、むすこの一生をまじめな妻の対応と、ぼくの漫談で語り尽くしました。

一目で見てわかるように、6年生になってからのプリント・テスト、ドリル、作文等を持って説明をしていきました。

むすこがビネー検査が終わるまで1時間半程ずーっと話をしました。

この時、区の方の話で印象に残っていることがあります。

「いわゆる情緒的なものに辛さが無くて、学習の辛さのみの相談は確かに増えていますが、今増えて来たと言う事ではなく、これまでもそのような方は今と同じぐらい、いたのは間違いないのでしょう。ここに来て、その子にあった学習の方法、例えば少人数が良いのか?個別が良いのか?と言う事を区の方でも提案する、そんなことが必要であるとわかってきて、このような機会を作って、出てきているに過ぎないですね。
それと、これまでの授業の方法が、普通学級のものが正解か?特支教室のものが正解か?それに正解は無いのだと考えています。」

そんな事をおっしゃっていました。

なんだ、自治体の方も分かってるじゃないか。ぼくと同じような意識で安心しました。

まだ、自治体のこのような対策も始まって間がありません。ひょっとしたらむすこはこれからの実績作りのサンプルになるんだろうな。そんな事を考えてしまいました。

さて、ビネー検査の評価

ビネー検査は、今の年齢でどれぐらいの年齢の知能があてはまるか?そのようなことを計る検査です。

WISCのように凸凹を計る検査ではありません。

LDとわかって2年半。当時は、語彙力が幼児程度と言われて、奮起してことばの積み上げ等がんばって、今では3,4年生程度までOKかなというところまで来ました。

2年ぐらいは確実に遅れているので、小6程度が使う難しいことばや言い回しまでは追いつかず、即座に理解することに迷いはあるのは顕著にわかります。

要するに、小6レベルには到達はしていないだろうと言うのが、個別指導の先生や私たちの見立てでした。

恐らく、現時点では3年生程度・・・・だろうなと言うのが予想。

従って、ビネー検査でもまたまた境界知能と判定されるだろうなと考えていました。

そして、結果はその通りでした。

ことばの理解や会話のレベルが2年ほど遅れているとのことでした。但し、語彙単体の積み上げはかなり出来ているとのことです。

「OK!ビンゴ!!」

今日初めてお会いしたのに、すごい!よくわかるもんです。

予想通りです。クイズじゃないんですから、感心している場合ではありません。

でも、2年半前は幼児程度の語彙力と言っていたのが、2年間ちょいで4年生程度になっていたと言う事です。

年齢的なレベルには追いついていませんが、彼自身の成長だけを考えると確実に成長したことになります。

「じゃあ、さー、20歳になったら、18歳?上等じゃん。大学なんか行きたければ、その気なれば何歳でもいいんでしょ。サラリーマンになるつもりないんだし。」

これから、親から離れて行動することが増えていくので使うことばや経験が増えていくと思います。そうなると経験の変化と共にことば利用の速度があがり加速度が発生するかもしれません。

本音として、またまた境界知能と言うのは予想通りで半分悔しいのですが、ここはやせ我慢をしながらもむすこの自信を無くさせることを避けるようにと、むすこのこれからに期待するのであります。

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まとめ

以上、中学進学に向けての第1回「就学相談」について記述しました。

区の方も、表向きには「お子さんに合った教育」と言う事を言っていただいてくれますが、一方で区のリソースを使う訳ですから、その為にはこのようにきちんと数値化して根拠を出さないといけないわけでしょう。あたり前の話です。

ただ、個々の人間の脳みその中なんかわかるはずはありません。

良くなるかもしれませんし、悪くなるかもしれない。

こどもそれぞれの特性に合わせた教育を目指すにはどうしたらいいか?役所の方も暗中模索なことがありありとわかります。

その永遠のテーマと思われる、LD対応の過渡期にいると言う事を感じました。

うちの子が良い方のサンプルになればいいなぁ

日本人が蓋を締めて目を背けていた、これまで、学力不振で良く行っていたドリルや反復練習などの「鍛錬」を積めば良いと言うのは幻想に過ぎないと思います。

そんな簡単なもんではない。

もっともっと、難しい神秘に近いものがあるんだと言う事が言いたいのです。

知りたいことがあれば協力するよ。

地獄の釜の蓋が開くような気持ちになれる事があればね。

そんな事を思いながら、次回の児童精神科医等を交えた「就学相談」は2か月後となりました。

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