小5ディスレクシアむすこの弱いところのひとつに音読があります。
以前よりは、ひと文字づつ拾いながら読むようにして、慣れてくると、高学年の文字が盛りだくさんの国語の教科書も勢いよく読めることが出来てきることもあって、改善してきているなとは感じますが、ダメなところは変わりません。
- 長文を一気に読むのはダメ。1段落か2段落100文字程度が良いところ。それ以上は読めない。
- 漢字の様々な読み方があるものは、読み方の区別がつかない事が多い。(例:白 はく?しろ?)
- 知らないことばがあっても意味を調べる事は無い。(興味がない)
- そもそも、理解して読んでいるかは不明。
これが、最近はテストまでには帳尻を合わせて文章の理解をしてくるのが不思議なところです。
読めない・読みたくない、でも好奇心が掻き立てられるものは何を書いてあるかは内容の概略を聞いてくるようです。
そんな問題で読解問題が出来てきて奇跡的な点数を取ってくるものがありますが、興味の無いものは悲しくなるぐらいの点数しかもらって来ない事もあります。
まさに学習系凸凹物語です。
特に弱いものは”古典”
以前から、古い日本の事が書かれている「ごんぎつね」みたいな物語など、現代日本に生まれたむすこには全く情景が思い浮かべることできないものはかなり苦戦しています。
そんな類の物語に限って教科書の定番になっているのがむすこには辛いところです。
そこへ、5年生になって「古典」が入って来ています。
全く、教科書を作る人は何を考えているのでしょう?
ただでさえ、日本語に苦労しているのに「冬はつとめて」なんて言われても、
「は?なって言った?冬は早朝がいいの?先生、早朝って何?暗いし寒いよ。で早朝って書いてある?」
そんな程度にしか思わないことでしょう。
「君たちは ”をかし” の文学理念がわからないのかね?」と先生も言いたくなってしまうと思うのですが、雪が降ったら寒くても大喜びで外に飛び出して行くこどもたちに急いで火を起こす様子等考えつきもしないに決まっています(特にうちのむすこ。同い年の女子ならおとなだから素直に理解できるんだろうな。。。)。
むすこには、そんな文学への思考背景があります。
それを踏まえて、「枕草子」の第一段冬のところを一緒に音読してみました。
枕草子 第一弾 冬
うんうん、いいぞ。かなり旧仮名遣いが読みにくそう。。。
あとは、改行のところと、漢字の読み方の選択(火を”ひ”なのか?”か”なのか?)だな。
旧仮名遣い(言ふ=言う 等)は良いとして、
改行のところは、文字を一個づつ追ってるから、ことばとしての塊が改行でバラけてしまって戸惑う。そして、そもそも文章全体ををまとまりとして見ちゃってるので、どこの行に戻るのか戸惑って適当に読み直してしまう。(内の場合の行飛ばしの原因なのです。)
漢字もそう、本を読む習慣がないので見た目の漢字の意味は分かっても漢字の使い方が分からなくて、訓読み・音読みの区別がつかない。
これらは、この程度の文章量であれば、リーディングトラッカーを使えば見えてきます。改行の戸惑いも幾分緩和されます。
この時は、ぼくがごはんを食べている時に隣で音読を見ていたので、横着して持ってくるのを忘れていました。
各部屋、各テーブルにリーディングトラッカーでも定規でも置いとくことはは必須だなと改めて反省いたしました。
まとめ
ひさびさに古典を一緒に音読したら、むすこの音読の弱いところが改めて顔を出してきたので、音読について記述してみました。
最近、テストの読解問題も以前よりは調子がよかったので大分改善してきたと思っていたのですが、根本的には治っていないですね。
これで明らかになりました。
このようにたまには読み慣れていない文章を読むことによってわかりました。
ただ、本人はこの文章を読んでみてどう思っただろうか。。。。
清少納言さんには申し訳ないですが、発音練習ぐらいにしか思っていないと思いますわ。
現代で言うと、平安時代の大人気ブロガーかtwitter民のような存在だったと聞いております。
令和を生きるむすこにも、大昔のつぶやき随筆を好奇心を持っていつか読んでくれる日がくればいいなぁと思ふのであります。
悪いけど、小学生(特に男児)には早いんじゃね?(むすこ風に言ってみたった)
内容のテストはありませんが、一回ぐらいこれを見せておこうと思います。
コメント
こんにちは。
いつもブログを見させて頂いて参考にさせてもらっています。
小学校3年生の息子は、ウィスクとKABC法を行って、先週検査結果が出ました。
思ったより低くて落胆しました。いわゆるグレーゾーンでした。
特にワーキングメモリーが低かったです?
今は普通級にいるのですが、支援級に入った方が良いと思うと医師には言われました。
子供は支援級に友達が多いので、支援級の話をよく聞いていて、遊べるし宿題がないからそっちの方に行きたいと言っています。
子供が2年生の頃にLDだろうと気付いてからは、家で特性を見ながら勉強は教えていたので、色々出来るようになりました。
担任の先生からは、普通級で頑張れると言ってもらえているのですが、どっちが子供の為になるのか色々考えます。
ソライロさんの息子さんも診断がついてからの今後についてはどう考えられましたか?
同じ境遇の人が居なくて、誰にも相談できずに悩んでおります。
長々と申し訳ありません。
こんにちはいつもありがとうございます。
あまりうれしくないですが、グレーゾーンは一緒ですね。
同様に、うちはLDなので医者の診断はありませんが、SC(スクールカウンセラー)は支援級を勧めてくれました。
でも、むすこは「ともだちにバレたくないから、自分でがんばる!」とがんばってます。
そして、むすこの思う通りにやらせています。
自分の事は自分がよく分かっているし、男の子なので自分の道もその中でみつけるのも手だと思ったからです。
支援学級の先生も、それならその方が良いと賛成してくれました。
今は、むすこはそれなりにがんばっています。
ぼくが、あまり勉強を見ないようにしていますが、それから自分のペースが掴めてきたのか?
今まで出来なかったテストも少しは良くなってきました。
HELPを言って来る以外は手伝わないようにしています。
音読や読む作業はどうしてもだめなので手伝っています。
いま、むすこは小5ですが、ともだちと色んなことを学んでいます。
おともだちが多いところが良いとご本人が言っているのであれば、
それも最重要の選択肢としてありじゃないかとぼくは思います。
本人のモチベーションアップになるとも思いますよ。
男の子なんか単純なので、周りの雰囲気で刺激を受けてドンドン成長すると思います。
本人に希望があるならそれはチャンス!かな?と考えます。
勝手な事言って申し訳ありません。
ぼくのむすこを見ててそう思います。
ご返信ありがとうございます。
うちも医師からはADHDやASDなどは無く、LDなので診断はないと言われました。
ソライロさんのブログを拝見していて、うちの息子と共通点がすごくあります。
子供も運動は得意です。
優しく、人の気持ちが分かり、気遣いが出来る子です。
その為、ソライロさんのブログは私にとってすごく参考になります。
ブログを初めからずっと拝見させて頂いて、診断がついた時期も一緒なので、このまま息子もソライロさんの息子さんと同じように良い方向に成長してくれるのかもしれないと淡い期待を持ってしまい、このまま普通級で頑張って欲しいと思ってしまうのです?
今週担任の先生と面談をしてもらい、支援級の先生とも話して、色々聞いてみたいと思います。
こちらこそありがとうございます!
確かに似てますね(笑)
LDと言うビハインドのせいなのかわかりませんが、
自分で言うのもなんですが、
勉強がおもうように出来なくて嫌いだと言う事以外は、
自分の子?と思うような子に今のところは育ってくれています。
先のことはわかりませんが、うちはむすこの個性を大事にこれからもやっていこうと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。