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追記:2020年10月16日
先日、授業参観がありましたが、家族一人しか入校が許されず、ぼくは参観を断念しました。
むすこの教室はさすが4年生!むすめの1年生と違ってガヤガヤしている事も無く、静かに授業があったそうです。
「道徳」の授業だったので、むすこも珍しく発言して『良い事』を言っていたそうです。
普通の子です。
字が読めなくなるけど。
全然関係ないところでの話ですが、同じく小学校にお子さんがいる知り合い(僕より若いおっさん)が小学校のクラスにはいわゆる「グレーゾーンの子がクラスに1人ぐらいはいるらしいですよ。」と話題を持ってきた。
「きたきたきたよ」
どうやら、「ケーキの切れない非行少年たち」と言う本を読んだらしく、振ってきた話題。
得意分野ですが、そこから急に無口になって聞いていたぼく。
ぼくは、この本。このキャッチ―な題名を見ただけでピンときたので、Amazonの書評等を見ただけで読む気になれず読んでいません。一番だめな例。
いちお「グレーゾーン」の説明をさせていただきます。5歳~17歳未満の子の場合は、代表的な知能検査:WISC-IV等で得られた、知能指数が70未満の子は知的障害と診断されます。昔は知能指数85以下が知的障害って時期もあるようですが、あまりにも人数が多くなるので70未満としてるそうです。
血圧と一緒ですね。適当に操作されます。
そして、70未満になるかならないかの子のことを「グレーゾーン」とか「境界知能」と言われます。ちなみにうちのむすこは今年の1月にはじめてのWISC-Ⅳの検査を受けた結果「グレーゾーン」と診断されました。
学習障害・発達障害・知的障害
うちのむすこが「成績優秀・スポーツ万能」!?
冒頭の「ぼくより若いおっさん」は5歳ぐらい年下な方ですが、普段は立派な世界を股にかけるとある団体の職員さん。学習障害について全く縁がないと考えていると思われ、学習障害と言うことの存在にびっくりしている様子(って言うか知的障害とごっちゃになってる)。
そのむすこさんは、うちのむすことは一度もクラスは一緒になったことはなくて、どこでそんな想像しているのかぼくのむすこは「成績優秀・スポーツ万能」のイメージがあるようで、笑ってしまいます。買い被りもいいとこです。
まさかまさかその「成績優秀・スポーツ万能」のうちのむすこが「学習障害」だなんてつゆにも思っていないでしょう。
うちのむすことは別のクラスですが、やはり学習障害と思われる子が当然存在しています。
先生、あるいはクラスメートが一生懸命フォロー・応援する。それで、去年の授業参観でとある国語の授業でしっかり発表出来たときは思わず親御さん達の目頭が熱くなってしまったなんて言う話をされていました。
みんな、幼稚園や保育園から知っている子も多いので「がんばったねー」となりますし、こどもが一生懸命がんばる姿にはある種のドラマを感じるのかもしれませんね。
やらされている本人も達成感を感じてもらえれば良いのですが、うーん、、、辛いだろうな。
習熟度別授業
みなさんも、小学校に通っていた頃や、自身のお子さんが通っているクラスで思い当たるところはあると思います。
算数は、うちのこどもの小学校は単元毎に一遍通り授業をやった後は習熟度別のクラス3クラスに分かれます。一番できるクラスは普通に授業をしますが、下のクラスになると3人ぐらい先生に入ってもらって勉強をするそうです。時には副校長先生が入ってきたりして、手取り足取りです。
うちのむすこも「副校長先生に勉強おしえてもらった!!」と無邪気に喜んでいた事があります。
4年生になってから、1学期は2回習熟度別に分かれました。
1回目は、コロナ休校後。
休校中に学校から出たプリントなんかやっていってませんので、プリントに書いてあった割り算はぶっつけ本番で6月の授業に臨みました。
そんな調子なので初っ端の割り算については案の定一番下のクラス。その時は、九九は忘れているし、良いわけありません。
「学習障害」と言う言葉に縁が無い方には「九九を忘れている!」なんてあり得ないことで、前述のおっさんの集まりでは一同「えー、そんな子もいるんだ。。。」と絶句しておりました。
いるんすよー 九九を覚えても忘れる子って。
まあ、それからうちのむすこ。どうがんばったかわかりませんが、九九も頭の引き出しから出せるようになってきたので、次の習熟度クラスではクラス振り分けテストでは95点取っていて一番上のクラスになっていました。得意な分野だったのでしょう。
このように、グレーゾーンと言っても、得手不得手が凸凹に出ると言う事もあるので、WISC-Ⅳの検査結果で一喜一憂することは徒労になるような感じがします。
ですので、こどもの得手不得手を掴んでそこのあたりを嫌いならないようにうまく操ってやってもらうのがいいかなと、グレーゾーン知能と診断されてからのぼくなりの考えです。
このように、習熟度別にクラスを分けていただくのは、色々な問題はあると思いますが、自分のこどもの現実を知るので悪いものではないなと言うのが、ぼくの意見です。
学習障害・知的障害・発達障害の認知薄いかも
字が読むのが不得意でも計算得意な子もいますし、字を書くのが不得意でも聞くのは得意と言う子もいます。
また、ADHD、ASD等の個性的な動きをしてしまう子もいます。
今回、おっさん達の話を聞いていて思ったのは、この学習障害、知的障害、発達障害の区別は無く、全て知的障害に入ると思っていたことです。
すこしかじったことある方は、発達障害についての理解はあるようでした。
でも、学習障害についてはあまり知られていないと感じました。
人はそれぞれ得手不得手があるのは当然で、社会にはみんなそれぞれ役割があるから。。。。
と、実際ぼくもそう思っていました。それが社会の縮図だからねと言うのが正直なところ。
自分のむすこがこのような状況でなければ、きっと上述のおっさんの仲間入りでした。
試しにケーキを切るところを見ていました
先日、むすめの誕生日ケーキ(くまさんケーキ)をむすこが切ると言うので切ってもらいました。
4人なので4等分する前に、「3等分するにはどう切る?」と何気に聞いてみたら、「これぐらいかな?」といいながら、ほぼ正しく3等分に分けられる切り方を教えてくれました。
実は、むすこの場合、形のあるものや体現してみせることは結構理解が速い方なので、こういう問題はちょろい。
ただ、問題を理解できないのか、形の認識が厳しいのか、何等かの理由でこのようなことが不得意人がいると言う事も事実。
家具の「IKEA」の組み立て説明書や、アメリカ製の組み立て家具説明書はほとんど字が書いてないものが多い。
イラストでの説明がほとんである。これは、英語が分からない人でもOKであるようにしている。
ある意味ユニバーサルデザイン。バリアフリー。
むすこのことを思うと、日本でも説明書はイラストだけで描かれるものが増えていってほしいと思う今日この頃。全国のメーカーやイラストレーターの皆さんにお願いしたいところです。
グレーゾーンの人は、あくまでグレーゾーンなので普通の人と一緒。つまり何の特別なサポートは受けられない。
たった、知能指数1か2の差でも、サポートはなし。
行政からも何かするなら勝手にやってくれてきなもので、学校にお願いしても「シャープペンはダメ、電卓ダメ、オーディオブックだめ、、、、」と言われ仕方なく、担任の先生と現場レベルでの「配慮」でなんとか学習障害むすこを引っ張り上げています。
学校(教育)と行政とむすこの狭間で考え続ける毎日です。
まとめ
しかしながら、そのおっさん達が、学習障害と言うことを認知してもらって、こんな立ち話も悪くないなと思いました。
こんな苦労のへのハードルを取り除いてもらうそんな教育を望んでおります。
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