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昨日、中学生男子のちょい高めのシャープペンを欲しがることを記述しました。
おとなになってもその欲求はあって「新しいちょい高めのスマホが欲しい」とか「カッコイイ車に乗りたい」とか「良い地位につきたい」等、色々あって、男の人なんていつまでもロマンを追い求めてその年代年代にあった欲求というものがあるもんだと思っていました。
でも、果たしてそうだろか??
ぼくも男ですが、好奇心はあるのですがあんまり所有欲なんてないし、今も幸せ、明日も幸せであればそれで良いと思っている性質であります。齢なのかな~(笑)
人によって程度の差はあると思うのですが、その「人によって」というのはどういうところに差がついてくるのかちょっと興味深いのです。
むすこは、その時その時に必要なものの中での物欲・所有欲であって、サッカースパイクへの(自分への履きやすさへの)こだわり、文房具への(自分なりに使いやすいものへの)こだわり、であって気になる道具に就寝するのは当然だと思います。
中坊ごときで何千円、何万円するシャープペンを「買ってくれ!」と言われたら、秒で「ダメ!」と言いますがお小遣いで買える範囲で楽しんでいるようですので、わきまえの気持ちも出来て良いことだとニッと笑いなら見ているところです。
「前頭前野」
この間、思春期の子の脳についていくつか本を読んでいました。
脳の中には「前頭前野」(前の方の前頭葉)と言う箇所があって、それが欲求をコントロールするそうです。
その欲求につながる下記の(「前頭前野/脳科学辞典」からの引用)を担っているようです。
前頭前野は系統発生的にヒトで最もよく発達した脳部位であるとともに,個体発生的には最も遅く成熟する脳部位である。一方老化に伴って最も早く機能低下が起こる部位の一つでもある。この脳部位はワーキングメモリー、反応抑制、行動の切り替え、プラニング、推論などの認知・実行機能を担っている。
前頭前野/脳科学辞典
「前頭前野はヒトをヒトたらしめ,思考や創造性を担う脳の最高中枢」と言う事だそうです。
10代初期の頃、この部分が急激な発達を遂げます。
そうすると他の成長とのバランスが崩れて「おい!おまえ」と実のむすこに反抗的な態度を取られてしまい爆笑してしまうのです。
つまり、今が一番大事な時期なんですね。
反抗的な態度を取られて「前頭前野」の発達を阻害してしまうようなことがあると、こどもにとっての将来をぶち壊しにする可能性があるかもわかりません。
WISC結果が凸凹なうちのこどもたちですが、「だったら」とぼくも気持ちを切り替えて、それぞれ好きな事をさせてきました。
それがたまたまむすこは運動でしたし、むすめはパズルやお絵描き、ゲーム等です。
知らなかったのですが、運動や創造性のある行為と言うのは「前頭前野」の成長には良いそうです。
それが良かったのかわかりませんが、それぞれがだいぶ落ち着いてきました。
それが態度にも現れてきて、むすこに関しては乱雑に自分のものを扱うことが無くなってきました。
興味の傾向でも、これまで絶対興味ないだろうと思われた知識(特に地理や歴史)について言及してきたり、音楽や映画を聴いたり見たりしてその情緒的な感想を言ってきたり、涙しながら語ってくれたり、、、してくれています。
話をしていても、会話・対話に幅が出てきました。
学習に関しては「学習以前の問題」なディスレクシア的な症状があるそうですので、むすこの人間性を最大限に引き出せるように、思春期だろうが反抗期だろうが何だろうが、笑いながら一緒に過ごしていきたいと思います。
ぼくが「所有欲」が無くなって来たのは、「前頭前野」が退化したんだろうな・・・(涙)
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